職種では決められない「良い仕事と悪い仕事」

職種では分からない「距離感」の話


中高年の方でこれから転職を考えているのなら、「稼ぐ」ということを見直してはいかがでしょうか。

サラリーマンというのは、企業の一員となって、会社全体の利益に貢献することで「稼ぐ」働き方です。

フリーランスなら、企業や個人の求めるものを見つけ出して、サービスとして提供し「稼ぐ」を実現します。

どんな働き方であっても「稼ぐ」ということには変わりがなく、違うのは自身のスキルと稼ぐまでの「距離感」です。

道端で似顔絵描きをして「稼ぐ」人は、自身の描いた作品を展示して、どんなサービスを提供できるのかアピールしながら、客となる通行人を待っています。

「1枚500円ですよ!」とか、「10分で完成しますよ!」という声掛けは、通行人が思うであろう「気になる問題点」を解消するような言葉を選びます。

一方、企業直轄の研究所に籍をおくサラリーマンなら、自社製品の強みとなる研究課題に取り組んでいることでしょう。

自身で問題を見つけることもありますが、企業サイドから課題を与えられ、それに対して期日までに結果を出すために苦労を重ねていたりもします。

市場(マーケット)の動向さえ見る見ることもなく、ただひたすらに研究課題と向き合う研究者だっているでしょう。

道端で店を広げる絵描きも、自身の課題を見つけるために「安く描きますよ!」とアピールするのです。

研究者なら、自身の専門知識が巡り巡って世間に役立てれば良いなと思っていることでしょう。

ただ、お客様からの反応という面では、職種によって「距離感」が異なるので、「自分の仕事は本当に喜んでもらっているのだろうか?」と感じることもあるでしょう。

自分で稼ぐ難しさ


企業に所属することで、その企業の名前や資材を活用できるようになります。

世間では、「こみちです!」と言っても反応がありませんが、「〇〇会社に勤めています!」といえば、耳にしたことがある人も出てくるでしょう。

つまり、個人のことは知らなくても、企業名なら知っているということも多く、それがサービスを提供するうえで「強み」になります。

今なら、「YouTubeに動画コンテンツをアップして稼ぐ」というと、「YouTuberなの?」と言われるくらい「YouTube」という言葉が広く周知されています。

もしも、個人で動画コンテンツを作り、自社サーバーを作って公開していても、その動画を見つける人も少ないでしょうし、「稼ぐ」までのシステムにも難航します。

ある意味で、「知名度」があるということが、それだけ「稼ぐ」を身近にしてくれます。

つまり、個人で独立するよりも、サラリーマンが安定しているのは、ひとつに「企業」が「稼ぐ」を身近にしてくれたからです。

時代は変化していて、企業から個人に移ったのではなく、個人でも企業の力を借りられるようになったのです。

しかもそれはサラリーマンとしてではなく、例えば「YouTuber」のように、個人ではあるけれど「稼ぐ」までのプロセスを身近にしてくれました。

中高年の転職を検討するなら、「なぜ、今は個人で稼げないのか?」も同時に考えてみましょう。

個人でも「稼ぐ」を身近にしてくれた「YouTube」でさえ、その日から「稼ぐ」ことはできません。

企業が求める基準に従って、より意味ある動画コンテンツを作り出さなければ「身近」な存在ではなくなりました。

つまり、どんな質のものでも良いのではなく、個人でも企業同様に「稼ぐ」を正面から考えなければいけません。

動画コンテンツで言えば、内容的には同じようなものでも、世間からの評価が大きく異なるケースが増えてきます。

そこには、動画内に映る人物の魅力だったり、展開やアングルなど撮影技術によるところもあるでしょう。

個人が企業同様になるということは、「素人の作品」という枠はなく、「プロレベル」が求められます。

個人で太刀打ちできなければ、仲間を集めて「組織化」も考えなければいけないでしょう。

以前なら「稼ぐ」は個人又は企業に所属する二択でしたが、今は個人から組織という流れもできて、より複雑化しています。

個人でも、企業に見劣りしない「強み」を発揮するには、オールラウンドではいけません。

ある意味でサラリーマンなら無難さも魅力でしたが、これからの時代は常識を持ちつつも「特化した強み」が必要です。

「介護士のまま」それとも…


介護士の魅力は、実際に働いてみないと分かりません。

介護経験のない人は、「介護って大変でしょう」とよく言います。

それは、「介護」が分からないので、世間的な評価で話すからです。

もちろん、介護士として働けば、「介護」の一端を見ることができます。

「介護とは?」と尋ねられると、自分なりの考えも出てくるでしょう。

しかしそのままでは、「稼ぐ」になりません。

つまり、「経験」を「稼ぐ」に変化する方法が必要なのです。

介護士を従来のサラリーマンと考え、夜勤などで手当てを増やすのも「稼ぐ」方法です。

しかし、今は「個人」や「組織化」を活用できます。

「介護職」という括りで、その仕事を評価するよりも、「介護職」からどれだけ広げられるかを考えましょう。

時には「個人」でもいいしょうし、「組織化」してさらに「強み」をアピールすることもありです。

そのためには、「介護士」として思うことをたくさん見つけましょう。

なぜなら、それが次につながるからです。

「〇〇職だから良い」というのは過去の話で、良い仕事か否かは「そこからの展開」に掛かっています。

つまり、業界経験が無駄に長いよりも、核心を突いた気付きが多い方がいいのです。

介護士は努力してもしなくても、3年以上の現場経験がないと「介護福祉士」にはなれません。

3年の経験って、人によってかなり違うはずです。

それでも3年以上とするのは、介護士という仕事が世間的にどう評価されているかが見えてきます。

難しい部分ではありますが、介護士という職種を実のあるものにするためにも、新たな魅力を伝えていく必要がありそうです。

「夜勤は疲れるね」という話も良いですが、介護士からどう自分の仕事にしていけるのかが重要だと思います。

何より、現場経験だけでは、利用者の一面しか支えられないからです。