夫婦の絆と中高年の転職

夫婦間の協力


未婚場合やまだ結婚して数年という場合には感じないこともありますが、それなりに結婚期間が長くなってくると夫婦間の絆も互いの意識が大切です。

我々中高年男性が転職をする場合も同様で、如何に協力してもらい理解を得られるかがポイントなります。

こみちは、夢叶えるには日常生活を連想します。

もらった給料からは、住宅費や税金、食費など、毎月決まった出費が差し引かれます。

つまり、月収が30万円あっても、出費が25万円なら、残りは5万円です。

一方で、月収が25万円で出費を10万円に抑えることができれば、残るのは15万円なのです。

当たり前の計算だと思うかも知れませんが、大切なのは月収よりも残るお金(これからの生活を豊かにするための資金)がいくら使えるのかということ。

まだ独身という立場なら、夢向かってストイックに生きるという方法もありますが、家庭を持っていれば家族からの協力は不可欠です。

特に夫婦間の協力ないと、転職活動も思うような結果得られません。

こみちの場合


介護職に就く前、こみちも中高年で転職活動をしていた時期があります。

以前の記事にも書きましたが、中高年になって仕事を辞めると何をして働けば良いのか分からなくなりました。

自分の得意とすることは誰にでもできることに思えて、苦手なこと弱点だと感じたからです。

「この仕事ができるだろうか?」

「あの仕事が務まるだろうか?」

求人情報眺めながら、ヤル気とは裏腹にため息ばかりついていました。

特に夜になると不安感が押し寄せてきます。

言いようのない孤独感を感じました。

「大丈夫だよ。一緒に頑張ろうよ」

そんな時、夫婦の絆を強く感じるものです。

ハローワークに足を運んで相談員に相談すると、とても親切な対応でした。

希望する職種を何個があげて、中高年の転職状況も聞いたのです。

都市部と地方では求人が異なることや、介護系の仕事は比較的採用されやすいことも分かりました。

「介護ですか…」

気になってはいたものの、まさか自分が「介護!?」という印象で、一歩踏み出すにはとても高いハードルでした。

どんな人も食事をすればトイレにも行きます。

つまり、排せつは生きている以上、切っても切れない生理現象です。

頭では分かっていても、他人の「シモの世話」をできるのだろうかという気持ちがあったのです。

何より、「介護って何をするのだろう?」という基本的なこともその時は分かっていませんでした。

「実務者研修という制度もあるですよ!」

しばらくしてハローワークの相談員から教えられたのが、転職希望者が利用できる公的な職業訓練です。

介護職の他にも、造園や電気工事士など、中高年男性が転職で身につけると役立ちそうな技能を教えてもらえます。

「どうだろう?」

「行ってみたら!」

期間は半年で、その間も一定の報酬を国がサポートしてくれます。

そうは言っても、中高年になって半年でも「学生」に戻ることは、ちょっと想像できませんでした。

通勤時間にスーツではなく私服で電車に揺られるのは、なんだか変な感覚です。

それもこれも、「今の自分」を許してくれたからだと思います。

もしも、「なんで決まらないの?」「支払いはどうするの?」と迫られれば、こみちはもっと行き場のない迷路にハマっていたことでしょう。

実務者研修を受けている期間も


年齢も理由もさまざまな人が研修に参加していました。

介護の仕事を長くしていた人もいれば、ついこの前まで大学だったという青年もいて、「介護」という括りがなければ教室内の顔ぶれに共通点など無さそうです。

実は研修を受けている間も、「介護の仕事はできないなぁ」と思っていました。

その理由はいろいろありますが、利用者となる高齢者を支える自信がなかったからです。

こみちの場合、介護職はサービスを提供することが仕事だと思っていました。

それは介護に限ったことではないのですが、「仕事=提供」だと思い込んでいたからです。

つまり、転職でも「何ができるか?」が根底にあって、仕事探しに苦労していたのです。

半年間の研修を終えた後も、まだ介護職に就くことを迷っていました。

「馴染めなかったら、その時に考えよう」

それくらい気楽に思えたのも、夫婦間で話ができたからです。

介護施設に入職してみて


入職した初日、さらに3日後、さらに1週間。

「介護の仕事無理!!」

という思いしかありませんでした。

その理由は、利用者との関係です。

研修を受けたとは言え、現場経験がないので何をすれば良いのか分かりません。

とにかく走って、動いいて、ヘトヘトになる毎日でした。

しかも不器用で利用者に介護を提供することができません。

「何なんだ?」

そう思うのも無理はないでしょう。

しかしながら、家に帰って夫婦で話をしていると、「楽しそうだね!」と意外な反応でした。

「いやいや、大変だって! 何もできないし」

こみちが職場での話をする度に、「楽しそう!」と繰り返していました。

今になってみれば


半年間の研修は介護を学んだだけでなく、人生のリセット期間でもありました。

もしもあのまま、闇雲に仕事を探して面接していても、良い結果は得られなかったと思います。

なぜなら、研修で介護だけでなく、生きる上での「ヒント」も見つけられたからです。

こみちの場合は、「仕事=提供」ではなかったことで、特に介護の仕事はギブアンドテイクなのです。

利用者から教えられることも多く、その中で一部分を手伝わせてもらっているに過ぎません。

もちろん、負担の少ない介護技術は利用者にも喜ばれますが、それ以上に心地よい触れ合いが利用者にも介護士にも必要です。

ここに行き着くまで、夫婦間の絆なくしては難しかったと思います。

介護の意識は、夫婦間の関係も変化させます。

家事は手伝うものではなく、一緒にするもの。

「今さら?」と思われるかもしれませんが、自分でしなければという意識で身動きできなくなるくらいなら、「お願い」という意識も大切です。

そして、できることは率先して動くことで、「無理かも」と思った状況を夫婦で乗り越えられます。