結局のところどうなりたいかが大切!

ゴールを設定することができれば


中高年になると、どこか混沌とした気分に包まれます。

社会的な意味での出世も、だいたいこの辺りまでだろうと予測が立ち、仕事選びや収入面でも、妥当な対価が決まってくるからです。

今さら、「何がしたい?」と問われても、すぐに答えることができないのは当然のことかも知れません。

この春、社会人となる年代とは残された時間も可能性も大きく異なるのですから。

それでも、「ゴール(到達点)」を決めることには意味があります。

なぜなら、ゴールさえ決まってしまえば、後は「プロセス(手段や方法)」を見つければ良いからです。

大学合格を目指す受験生の方たちは、「ゴール(合格)」を目指して勉強していることでしょう。

プロセスに関しては、学校や塾、予備校などを活用している一方で、独学で挑戦している人もいるのではないでしょうか。

「ゴールに到達する」というだけなら、ノウハウや下準備の時間を抑えて、学習に時間を割くのが合理的な選択です。

つまり、学校で十分な質と量を得られるなら、まずはそれをベースに自分に合った方法を見つけましょう。

学校だけで補えないと感じる場合、塾や予備校などを活用するのですが、ポイントがあるとすれば、知識を得ることと学習の狭間をしっかりと橋渡しできることです。

独学をすることのメリットは、プロセスを考える力が付くこと。

しかし、プロセスを考えるスキルは、社会人になり仕事を通じて身につけることもできるので、時間の限られた学生時代にそれを選択するのはオススメではありません。

もっとも、参考書や問題集などの購入費は、塾や予備校に掛かる費用に比べて安価なので、コストを抑えながら成果を達成したい人の手段となります。

では、社会人を経験した我々中高年の場合はどうでしょうか。

一定水準以上のプロセスを導くスキルもあるので、自分に合った方法や手段を考えられます。

しかし、落とし穴があるとすれば、その「できる」が成功を妨げてしまいます。

大学合格という話を例にすれば、「独学」をあえて選んでいるようなもので、やはり、正攻法は、その道の「プロ」を活用するべきなのです。

「再就職」がゴールなのであれば、「転職サイト」を活用するのは常識になっています。

しかし、ここでもただ活用して、報酬の高い企業を見つけるつもりなら、一呼吸おきましょう。

なぜなら、相場よりも高い報酬を出すにはそれなりの理由があるからです。

ある意味で、相手企業にも「ゴール」があります。

そこで、自身の経験に頼りのではなく、「転職サイト」を活用して「プロの目線」を導入したはずです。

求人にあたり、自社の強みを再考したでしょうし、欲しい人材の条件についても見直したはずです。

その結果として、求人募集の条件が決定されました。

本当に、アピールポイントが「報酬」だけだったのでしょうか。

逆に「報酬」だけという企業の未来に期待が持てなかったのか心配です。

すべてを転職サイト内で済ませる必要はないと思いますが、この「プロセス」を経たかどうかは、これから転職活動をして望んだ「ゴール」をつかむ可能性を変化させるでしょう。

転職サイトでは、自分だけでは気づかない自身の強みと「のびしろ」を探します。

独自の転職活動では、強みこそアピールできますが、「のびしろ」までは手が回りません。

そして、この「のびしろ」こそ、これから目指すことができる「ゴール」の幅を広げてくれます。

技術系に強みがある人が、外国語を身につけることで、市場価値をアップさせられるように、今の強みで最後まで押し切るのではなく、「のびしろ」に意識を集中して探すことがポイントです。

ある意味で「受け手」になる!


受け手になるには、「サービス」を利用するでもあります。

大学合格にために、高い学習コストを捻出するのも、「限られた期間」で目標を達成したいからです。

生涯のライフワークとして、希望する大学をずっと受け続けるのも良いでしょう。

しかし、大学合格で開ける可能性をもくろんで受験するつもりなら、「いつまでに合格する」ということも重要です。

そのためには、「自身のやり方」を一度止めて、活用できる「サービス」に目を向けることで、今よりも短期間で必要なモノが得られます。

介護の仕事を活用する


中高年でも働きやすい介護業界を今後のステップアップに活用してみてはいかがでしょうか。

確かに異業種に比べて報酬面ではまだまだ十分とは言えませんが、現状のままで条件の良い企業に巡り合えないなら、確実な就労は悪い選択ではないはずです。

大切なのは、「ゴールを設定すること」です。

仮に介護職で十分に稼げるからと言って、そのまま目的もなく長居するべきではありません。

介護を通じて得た報酬と知識を使って、自身の「ゴール」に進みましょう。

技術者には外国語がオススメであるように、職歴を見直したい人にとって「介護」は強みになります。

コーチングという手法


介護では、コミュニケーション能力がとても求められます。

自身の独りよがりを貫けば、介護は簡単に思えますが、相手の立場や考え方を尊重しようとすれば、とたんに難しい仕事だと感じるでしょう。

そして、中小企業診断士や理学療法士のような相手の希望や望みを引き出してプロセスを構築する仕事をする人なら、「コーチング」をとても大切にしています。

「コーチング」とは、簡単に説明すればニーズを探す手段です。

まさに介護で必要不可欠なスキルなのです。

つまり、介護の仕事を利用者の支援と考えるだけではなく、「コーチング」なのだと思うことで他業種でも活かせる「経験」になります。

どう意識して展開するべきかは、本当にどうにでもなる話かも知れません。

しかし、自分自身がどうなりたいのかは、他人が決めることではないので、自分と向き合い決定しましょう。

その際に、今あるモノだけで考えるのはオススメしませんし、せっかくいろいろなサービスが活用できるので、上手に取り入れましょう。