介護士という仕事に就いてこそ
介護施設で働き始めると、医療的なケアで度々看護士の仕事ぶりを目にするはずです。
こみちが実務者研修を受講していた際、クラスメートの中には介護経験が長いベテランの現役介護士も在籍していました。
彼らは、「介護福祉士」を目指すために必須となる「実務者研修修了」を得るために通って来ていたのです。
さらに、介護業界がキャリアパスを尊重する中、現場勤務だけの介護士はどうして評価対象から外されます。
言うなれば、実績やキャリア形成のためには、「福祉系資格」をアップデートしなければいけません。
そんな中で、「介護福祉士」と「看護士」の社会的な評価の違いや、現場での役割と報酬の差を知ることなったのです。
介護士の魅力は、未経験からでも働き始められる「手軽さ」です。
年齢制限も異業種と比べて緩和傾向にあり、中高年の方にとって「介護士」という選択は魅力的だからです。
さらに言えば、国家資格である「介護福祉士」となれば、知識と技術の面で一定水準の力量を証明できます。
一方で、看護士になるには、養成校を含めた大学や専門学校などで専門教育を3年以上受け、さらに国家試験に合格しなければいけないことを考えると、介護士とはその成り立ちも大きく異なっていました。
先にも紹介したように、介護士もキャリア形成が必要とされ、「無資格のまま」現場の仕事を覚えるだけでは冷遇される存在です。
だからこそ、「介護職員初任者研修」を入門とし、「実務者研修」を経て「介護福祉士」へと進むべきなのです。
しかし、そこまでのプロセスを考えるのであれば、看護士になることを選択肢から外しておくこともありません。
なぜなら、集中的に看護の知識や技術を学べば、現場で「介護士」以上のやりがいある業務や報酬が期待できることに気づかされたからです。
生涯現役を続ける看護士だけれど
こみちの少ない情報ではありますが、新米看護士になると大学病院などで幅広い医療的なケアを学びます。
若い世代なら30代までを多忙な医療現場で過ごすことが多いようです。
その後、医療現場で「主任」の役職を手にできれば、そのまま医療機関でキャリアアップを続け、「管理職」としての経験を蓄積させます。
一方で、「主任」になれなかった看護士は、そのまま現場主義で残るか、別の職場に転職するのかを迫られます。
報酬の多い看護士ですが、その内訳を見ると、やはり「夜勤手当」が底上げに貢献しています。
これは介護士にも言えることですが、長時間労働を担うことで得られる結果なのです。
つまり、加齢により体力の低下を感じられる中高年世代になると、夜勤のない職場を望むようになります。
その意味でも管理職となる「主任」になるか、そのまま現場を続けるかは看護士にとっても大きな別れ目です。
どんなに体力に自信があっても、年齢による低下には逆らえません。
その意味でも、中高年の時をどう過ごしたのかが看護士でも重要なのです。
例えば、20代で看護士になっても大きな病院での勤務経験がなければ、30代や40代から大学病院に正社員として採用されるケースは低下します。
なぜなら、介護士にも言えますが、「現場経験」がとても重要な職種の1つだからです。
しっかりと経験を蓄積していても、「主任」に声が掛からなかった看護士は、自分の働き口を探します。
高い報酬の理由はどこに?
看護士や介護士の報酬は、知識や技術も不可欠ですが、それ以上に組織からの評価が求めれるようです。
個人経営ができる資格ではない以上、組織からの評判が自身の身の振り方にも影響を与えます。
そう考えると、「とにかく「看護士」になれば良い」という発想は危険で、どんな医療機関がバックグラウンドにいるのかも重要になります。
看護士も出身校が大切!?
どんな医療機関でどんな病症を扱っていて、卒業後にどんな経験を積める看護士となるのかまで考えられた学生ほど、将来は安泰かも知れません。
もちろん、「役職」の声が掛からない仕事ぶりであれば、中高年になった時に「意図しない転職」に迫られることもあります。
そうならないためにも、看護士は勤務する医療機関で上司から認められ、目をかけてもらえることがポイントです。
これがすべてではありませんが、少なくとも出世し、中高年になっても高い報酬と待遇を維持する条件となってきます。
つまり、介護士と看護士の差が大きいのではなく、看護士となりしっかりとキャリアパスを構築した人が報酬と社会的地位を手に入れられたのです。
地方に行けば、看護士であっても厳しい求人は出ています。
看護士になるまでの努力や学費などを考えると、「もう少し評価して欲しい」と感じるケースもありますほどです。
報酬は社会的貢献度で決まる!?
法的に認められた仕事であれば、社会的に影響を与える仕事ほど報酬も得られるのではないかと思います。
例えば、医師になるには、少なくとも大学の医学部を卒業し国家資格を取得しなければいけません。
もちろんそれだけで評判の医師になれる訳ではなく、医学的に注目される分野での経験が求められます。
そこに進むには、大学のブランドが必要だったり、高い成績が求められるでしょう。
それだけの成果が結果的に報酬にも反映されると思います。
医師以外の職業だとしても、センスや感性を磨く必要があるならば、どこで何を経験するべきかが問われるでしょう。
一人でコツコツと積み重ねて成果が出る業界もありますが、その成果が認知されるまでのリスクが伴います。
場合によってはとても凄いことをしているのに、ビジネスとしては高く評価されずに趣味と同じ扱いをされる可能性だって否定できません。
もちろん、好きで続けていたら、いつの間にか世間から評価されるラッキーなケースもありますが、そんな偶然に人生のすべてを掛けるのは、それなりのリスクも必要です。
結果的に成功者となる人もいますが、長い一生を通じた時に高い報酬を得られるには、社会が構築したレールに乗れることが近道です。
今や大学卒業が当たり前となり、さらにどこの大学で何を学んだのかが問われます。
さらに卒業後にどんな進路へ進み、専門性を磨いたのかがアピールポイントなのです。
中高年となった今、「これからどんな風に自己プロデュースしていくのか?」が大きく問われます。