看護士からケアマネになる魅力

ケアマネは「介護サービス」のキーマン!?


介護保険制度の根幹は、「ケアプラン」をベースに多職種が連携をとって利用者をサポートすることにあります。

それだけ重要とされる「ケアプラン」を作成するのが、ケアマネ(=介護支援専門員)です。

業界未経験の場合、介護施設などで3年以上勤務し、その間に実務者研修を修了することで、介護福祉士の受験が可能になります。

見事にパスしてからさらに5年の経験を重ねて、ケアマネの受験が可能になるので、最短でも「8年」は掛かってしまう計算です。

中高年から目指すとすれば、10年くらい掛かるつもりで気長に考えた方が良さそうなくらいでしょう。

看護師の場合も、看護士になってから現場経験が5年以上必要です。

看護師になるまでに3年制や4年制の学校に通うことを考えると、ケアマネになるには最短でも8年は掛かることになります。

いずれにしても、現状では未経験者が最初からケアマネを目標に掲げるのはちょっと遠過ぎる目標かも知れません。

介護士となる人は、ケアマネよりも介護福祉士を目標にするべきでしょう。

一方で、看護師として勤務している人がケアマネになる魅力は何でしょうか?


いろいろな知り合いに聞いた話では、看護師がケアマネとして働く場合、年収はダウンするケースが多くなります。

看護士の場合には、介護士と比べても単価が高いうえに、夜勤による追加手当ても期待できるので報酬はアップします。

一方のケアマネは、介護サービスの利用者が使う「ケアプラン」の作成や自宅訪問などが業務なので役割が異なります。

つまり、ケアマネとしての報酬額は、看護師同等とはならないようです。

介護施設に勤務している看護士から話を聞くと、20代の頃は医療機関や大学病院などで勤務していたそうです。

仕事も今以上に大変で、技術力が向上する一方で、体力的にも精神的にも厳しかったと教えてくれました。

大学の学部別ランキングを眺めてみると、医療系学部は医学部を頂点として、薬学部、そして看護学部(学科)と難易度が下がってきます。

また介護系になると、大学だけでなく、専門学校などでも資格を取得できるので進学し易くなります。

厳密には、看護師も専門学校で資格を取得できます。

しかし、ポイントは大学で看護を学んだ場合、「学士」という肩書きがもらえる他「専門看護師」も目指せます。

一方で、専門学校を卒業した場合には、現場のエキスパートとして認められる「認定看護師」を目指すことも可能です。

専門看護師の場合、医療的な分野での患者とその家族を支援するような立場を担います。

ある意味で、介護分野における社会福祉士のような立場となるのでしょうか。

また、「大学卒」となる「学士」を得ることで、看護師としてのキャリアにプラスして、研究者や教育者など、さらに幅広いフィールドで活躍が期待されます。

ケアマネの受験資格を見る限り、「大学卒」は必須ではありません。

つまり、専門学校などで看護師資格を取得した場合に、さらなるステップアップとして「ケアマネ」を目指すことがあるかも知れません。

もちろん、大学卒資格を持った看護師でもケアマネになることが可能ですが、報酬額のダウンを考えると、介護分野で根幹とされる「ケアプラン」作成業務やそれにまつわる相談業務に興味がある場合に限られるでしょう。

例えば、看護師資格を持った人なら、大学や養成校で指定された単位を取得して「保健師」となる受験資格を得られます。

この保健師という仕事、おもに保健センターなどで健康診断を担当するなど、「健康」のアドバイザーとして活躍できます。

特に看護師が夜勤もある医療現場で働くのに対し、保健師はプライベートの充実と安定した社会的地位を手に入れられるなどメリットも多いのです。

中高年になった看護師がさらにキャリアの見直しを考えるなら、ケアマネをはじめとしたさまざま選択肢があります。

ポイントは体力的に負担の少ない働き方。しかも安定した収入も気になるところでしょう。

ケアマネをされている方で、「ケアマネは楽だ!」という話をあまり聞いたことがありません。

親身になるほど、時間がかかり、報酬に繋がらないというジレンマがあるからでしょうか。

まして、看護師資格を持っていれば、介護福祉士以上に活躍の幅は広いのですから、「ケアマネを目指す」にはそれなりの理由や事情があるのでしょう。