結論は…できる!
そもそも、この話がどこから来たのかというと「YOUTUBE 」のオススメコンテンツに出ていたからです。
そのコンテンツの解説によると、「介護の仕事は振り幅が広く、入浴や排せつ、食事などができるのは最低限のレベルであって、利用者の人生観までを支えるような高品質の介護まであるから、誰にでもできるものではない」というものでした。
そこで、こみち自身でも「介護の仕事が誰にでもできるのか?」を検討してみようと思いたったのです。
コンテンツの解説に議論の余地があるとすれば、「本当に他人の人生観を含めて支える介護など提供できるのか?」という点。
さらに「そんな介護ならさらなる報酬アップが約束されるのか?」という点。
これは全く本題とは異なる話なのですが、ある利用者に「今日のご飯は美味しいですか?」と尋ねたところ、「とっても美味しいよ!」と答えてくれました。
介護士として利用者が満足してくれていると素直に喜んだのですが、「そう思って食べた方がいいだろう?」と笑顔で補足されたのです。
もう、お気づきですよね!?
利用者は我々よりも人生の先輩なんです。
ある意味で気づかないふりをして、ある意味でこちらに気を使って話したりしてくれるのです。
むしろ、「イヤだ!」「嫌い!」などと感情を露わにしてくれる人の方がホンネかも知れません。
それくらい人の本心を掴むのは簡単なことではないのです。
しかも、これまでの生き方や職歴、ライフスタイルのこだわりなど、幅広い視点で示された利用者の想いを限られた時間しかない介護士がどれだけ的確に掴み取れるでしょうか。
理想論を語れば、意思疎通ができるまで徹底的に話し合えれば可能性をあげることができると思いたいです。
しかしながら、意識表示を十分にできない利用者も多いことも少なくない現場では、日常的なコミュニケーションさえ手探りということも珍しくありません。
場合によっては、介護士の自己満足ということも考えられるでしょう。
もう一つのポイント「報酬アップが約束できるのか?」という部分でも、現行の介護保険制度を用いる以上は、目に見える介護に対しては評価できても、見えない部分に追加報酬を出すことができません。
ただでさえ、最低限の介護に振り回されている現場も少なくない中、利用者の心に行き届いた介護支援にまで手が回るでしょうか。
そこまで踏まえると、介護の仕事はまず3大介護(=排せつ、入浴、食事)を的確に行うことに尽きます。
それさえもままならないのが介護の現場だと感じることも少なくないからです。
介護の仕事は誰にでもできる!
現役の介護士の立場で、「介護の仕事は誰にでもできる!」という結論でもいいように思います。
外国人労働者や介護ロボットが現場の改善に貢献してくれるのなら、それを否定する理由がないからです。
ただ、利用者と介護士、介護士同士など、関係性に配慮しなければうまく進まないのも事実です。
利用者を「大切なお客様」として最大限にもてなしたいなら、当然に態度や話し方にも気を配らなければいけません。
しかし、それは接客マナーであって、介護の仕事ではありません。
接客業として、常識や当たり前の範疇です。
業務に携わる介護士が、個々の利用者に提供できることはとても限られています。
それだけに、さまざまな方法を試しながら、最善の方法を見つけていくことが大切なのです。
「介護の仕事」は誰にでもできないの?
例えば業界未経験の新人スタッフが現場デビューを果たしたとき、まずは慣れることに専念するべきでしょう。
一般的な仕事とは勝手が異なるので、慣れるまでの1週間は特に大変です。
一方、新人スタッフが来てくれたことで、利用者たちはソワソワし、どんな人なのだろうと気になり、ありふれた生活の刺激になったのなら、新人スタッフの登場は現場に貢献したと言えるでしょう。
どんなレベルの介護士がいる場合でも、間違いなく介護現場はそれなりにスケジュールに沿って進んでいきます。
できない人がいれば、できる人がカバーしているはずです。
そうなれば、何より3大介護をしっかり熟すことが目標になります。
誰にでもできる仕事というよりも、誰が来ても現場は回って行くというのが正直なところではないでしょうか。
だからこそ、質を保とうとして現場の介護士は肉体的にも精神的にも疲れを感じるのでしょう。