いつ辞職すると告げるべきか?

辞職は介護職に限ったことではない!


人材不足が叫ばれている介護現場に入職して、なかなか辞職を言い出せない心優しい介護士もいるでしょう。

しかし、そんな風に考えて、自身の未来を犠牲にする必要はありません。

その理由はいくつか挙げられるのですが、施設の経営陣が考えるべきことだからです。

ベストな人材で永遠に経営できる方が珍しく、例えば「常勤職員」には、さまざまシフトに対応してもらう代わりに「賞与」での優遇や日々の報酬に上乗せがあるのです。

もしも、パート職員と大きな違いを設けていないとすれば、それは経営陣のミスであり、シフトに穴が空くようなら派遣スタッフを雇うなどの対応策を講じるでしょう。

ただし、その日にいきなり辞めるのは、余りにも急過ぎることなので、遅くともひと月前にはk辞職の旨」を伝えることが必要です。

それでも不安なら、3ヶ月くらい前に「辞職」の話を告げ、退職日を相談して決定してもいいでしょう。

もちろん、退職後に別の施設へと転職予定があるなら、新しい職場との調整もあるので、「〇月〇日までには退職したい」と誠実に希望日を伝えることも必要です。

辞職とは何だ?


企業にとって、どうしても手放したくない人材は、より手厚い対偶で引き止めるでしょう。

一方で、従業員はその企業に勤務することでさまざまな経験を積むことができ、将来的な展望も描くはずです。

企業はそれを提供しながら、従業員と末長く信頼関係を続くように報酬以外の面でもサポートします。

特に若い人は、これから10年を上手に過ごせるかで未来も変わってくるだけに、職場に残る従業員たちの未来まで気にする必要はありません。

むしろ、10年後にもっと有能な人材となって新しい関わり方ができれば、企業にとっても有益なのです。

中高年の方にすれば、退職後の就活に目処が立っているのか気になるポイントです。

企業にすれば、従業員としてさらに成長して欲しいと考えているでしょうから、まだ半人前の介護士が職場の人間関係に悩んで辞職を選んだとすれば、申し訳ない気持ちと同時に行く末が明るいことを望む」ことでしょう。

介護現場はどうなるのか?


一気に複数名のスタッフが辞職するような場合には苦労もあります。

しかし、人材がいなければ、いないなりの介護支援を提供するでしょう。

手抜きとは異なりますが、丁寧にじっくりとした介護が10分掛かるなら、スピード重視の支援を5分で提供することも可能です。

どこの施設も内情は同じだと思いますが、年中無休で稼働している以上、スタッフが少なく優先的な作業から提供する時間帯も出てきます。

もちろん、利用者から信頼された有能な介護士の辞職は残念なことです。

しかし、利用者だって自身が施設に入所した時から、さまざまな事態を覚悟しているはずです。

こみち自身の話になりますが、とても仲良くさせてもらっていた利用者が特養に移動することになりました。

現場のリーダーから「直前まで利用者には事情を明かさないように」という指示で、その日も朝から普段通りに接しました。

朝食を終えて口腔ケアをし、ベッドに向かいます。朝の排せつをするためです。

その後、家族の迎えが午前10時に予定されています。

「お元気で!」と言いたいところですが、それは許されていません。

「〇〇さん、握手しましょう。冷たいですね!」

男性の利用者で、男同士で手を繋ぐことは今までありません。

ちょっと不思議な顔をしていましたが「冷たいですね」とさすると、「温かくなってきた」と微笑んでくれました。

「ちょっと向こうで作業して来ます!」

その後、彼の手を離したのですが、それが「彼との別れ」でした。

別のフロアで仕事をしていると、「行きたくない!」という彼の声がします。

しかしながら、こみちが彼を一生面倒みることはできません。

どこかで別れもありますし、何より家族が思って決めたことに異論を唱える立場にもありません。

やがてフロアから彼の声が聞こえなくなり、いつものテーブルは空席です。

介護士というのは、目に前にいる利用者にしっかりと支援することが仕事です。

その意味で、1日1日を大切に過ごすしかありません。

彼の場合には別の施設でしたが、休み明けに息を引き取った利用者もいます。

それだけ、人の人生に関わる仕事ですが、埋めがたい距離だってあるでしょう。

もしも、何らかの事情で退職すると決めたのなら、それを後ろ向きに捉える必要はありません。

自身の成長につながるし、これまで過ごした時間の中で利用者も同じ気持ちなら嬉しいなと思うしかないでしょう。

こみちは経験ありませんが、別の施設から再入所される利用者もいます。

人生はいろいろ。利用者もさまざまです。