未経験者は「介護職員初任者研修」を受けよう!
介護施設で働くには、無資格でも構いません。
しかし、介護施設の職場は忙しく、十分な説明を受けることなく日々の業務に追われることも考えられます。
そんな働き方をしてしまうと、1年経っても2年経っても「経験」が身につきません。
そこで、介護職を目指すなら「2ヶ月で取得できる」介護職員初任者研修を受けましょう。
介護士には、さまざまな知識や技術が求められるので、たった2ヶ月ですべてをマスターすることはできません。
しかし、初任者研修を受けることで、介護業界の全体像や介護職の担う仕事を把握することが可能です。
目的がしっかりと見据えれば、施設で目まぐるしく働いていても、「何のために」が分かっているので、経験が蓄積されていくでしょう。
この2ヶ月が、介護職を始めるための大切な期間なのです。
「実務者研修」という上位資格
2ヶ月で学ぶ「初任者研修」の上位資格として6ヶ月で学ぶ「実務者研修」があります。
学ぶ期間に差があるのは、初任者研修が「介護現場」を見据えているのに対して、実務者研修は「介護業界」を見据えています。
具体的言えば、実務者研修を終えて現場経験を3年以上積むと、介護福祉士の受験資格が得られ、さらに合格後に5年以上の経験を積むと「ケアマネ」の受験資格が得られます。
つまり、介護施設の業務を主導的に動かすポジションや、介護業界全体の流れを導く存在にもなれるでしょう。
その意味で、「実務者研修」はさらなる資格の布石なのです。
初任者研修で「学ぶこと」と「学ばないこと」
初任者研修では、「人間の尊厳と自立」をはじめ、「社会の理解」「介護の基本」「生活支援技術」「認知症の理解」「障害の理解」「こころとからだのしくみ」「介護課程」の各分野を130時間で学びます。
一方の実務者研修では初任者研修の内容にプラスして「コミュニケーション技術」「発達と老化の理解」を学びます。
特に「介護課程」は現在の介護業界で欠かせない「ケアプラン」に関わる知識ですが、初任者研修では「内容を読み取れること」を目標とするのに対して、実務者研修では「計画を立てられること」を目指しています。
この「ケアプラン」はケアマネが作成する書類であり、現在の介護業界の根幹でもあります。
それだけに実務者研修では、450時間も掛けて学ぶのです。
初任者研修を終えて介護現場で働く時の注意点
初任者研修を終えた人も実務者研修を終えた人も、介護の基本的な技(トランス)などに大きな差はありません。
初任者研修だけの人でもコツを掴むのが上手なら、実務者研修修了者よりも上達が早いでしょう。
つまり、介護施設での日常業務だけをみると、初任者研修だけでも十分なのです。
では何に注意するのかと言うと、「ケアプラン」から「介護支援」の方法が決定され、さらに現場の作業が行われているという流れです。
研修で言うと「介護課程」なのですが、両者の差はそのままここに現れています。
実際の業務を例にすると、「ベッドから車イスに乗り移る」という意識ではなく、「どう乗り移るのか」がとても重要なのです。
介護では、「エビデンス(=根拠)」が大切で、1つはケアプランという計画書があって、それに従うためにどんな支援方法が必要なのか判断します。
どちらかというと初任者研修修了者は、現場で指示を受ける立場。
なので、「どんなことに注意すれば良いのか?」を確認しながら作業しましょう。