社会福祉士にできること

介護福祉士と社会福祉士の違い


私たち中高年が未経験で介護業界に転職する場合、そのほとんどが「介護職」ではないでしょうか。

以前の記事でも紹介しましたが、介護職として勤務し、必要な研修を修了すれが介護福祉士を目指せます。

一方で、介護福祉士に似た名称に「社会福祉士」があり、同じ介護に関わる仕事ではありますが、得意とする業務が異なります。

社会福祉士の資格を持っていると、「ケアワーカー」や「相談員」など、利用者やその家族の心のケアをしたり、介護施設入所にあたっての窓口役を担います。

つまり、現場を仕切るのが介護福祉士とすれば、社会福祉士はその裏で自宅と施設の間を取り持つ存在です。

社会福祉士になるには


介護福祉士が現場のたたき上げでもなれるのに対して、社会福祉士は福祉系の大学を出ることが基本です。

四年制大学だけでなく短期大学でも、実務経験を積むことで受験資格を得ることができます。

もっとも、大学を卒業していない場合でも相談援助業務を4年以上経験し、養成校(1年以上)を卒業すれば受験資格を得られます。

いずれにしてもトータルで5年以上掛かるので、その意味では介護福祉士よりも高いハードルと言えるでしょう。

また、介護福祉士の国家試験が70%前後なのに対し、社会福祉士は30%という厳しさであることも注目ポイントです。

名称こそ似ていますが、両者の難易度はかなり開きがあります。

社会福祉士となって何をするか?


介護福祉士が施設内で起こる利用者とのやり取りを仕事にするのに対して、社会福祉士は施設の運営や相談などを担う村です。

つまり、介護福祉士でもコンサルタントの経験を持っているなど、これまでの職歴によっては例外もありますが、通常はオムツ交換や食事の支援などに必要な知識が重視されます。

一方で、社会福祉士として介護施設の内情を把握し、運営に携われるようになると、「施設長」や「事務長」など、その施設の経営陣となって組織を動かすポジションも十分に狙えるでしょう。

もっとも、「経営」というキーワードだけで言えば、公認会計士や税理士、中小企業診断士など、その道のエキスパートはたくさんいます。

しかし、介護系の分野から「経営」に関わる存在を目指すなら、介護福祉士よりも社会福祉士なのです。

ケアマネ(介護支援専門員)も相談業務を担いますが、受験資格との関係から、ケアマネで社会福祉士になるのは難しく、社会福祉士からケアマネになるのは比較的簡単だったりします。

もっとも、看護士や社会福祉士の有資格で、ケアマネになるメリットは「ケアプラン」の作成に関われることでしょう。

しかし、報酬アップという意味では期待が薄いようにも思えます。

つまり、それだけ「社会福祉士」を持っていると介護系(福祉系)では有意なのです。

実際、こみちの勤務している職場で、社会福祉士の有資格が、今度の新規立ち上げ事業に抜擢されたという噂があり、介護福祉士とは随分と活躍の場が違うなぁと感じます。

中高年の我々はどうすればいいのか?


中高年の転職先として、介護職はとても間口が広い業界です。

40代や50代の未経験者でも十分に採用のチャンスがあるでしょう。

一方で、社会福祉士のような相談業務は、福祉業界にいた人や大学を卒業しているなどの人が目指すべきです。

もっとも、これから大学や専門学校に行き直せるくらい余裕があるなら、「社会福祉士」だけでなくもっとも幅広い職種を目指せるでしょう。

福祉系では作業療法士や理学療法士、看護士などがあります。

専門性が明確なので、キャリア形成がしやすく、働きやすいのも介護職とは異なるポイントです。

中高年で介護職になると、本当に雑務をこなしてこそだと実感するでしょう。

それは生きるために不可欠なことを支援する仕事だからこそなのですが、キレイな仕事ではありません。

その意味では、介護職としての割り切りも大切です。

肉体的に楽をして稼ぎたいなら、介護職を極めるよりも別の資格を取ってみるのもありでしょう。

専門性のあるかないかで、働き方が大きく異なるなぁという話でした。