介護職の役割
介護とは何か?
この問い掛けに対する答えは、「介護職」としての経験が増える度に変化していきます。
イメージはとても漠然としているのですが、それでは伝わらないと思うので、少し具体的な言葉で紹介したいと思います。
まずは、医学と関連した「介護」の役割。
身体的なケアをするのが医学だとすれば、その後の生活に戻るまでのフォローは「介護」が担っています。
音楽や体操などに現れる「介護」。
介護施設では、四季に応じたイベントを企画したり、月単位で催しを開催します。
施設で生活している利用者にとって、施設内はどうしても単調になりやすい傾向にあります。
季節感や時間の感覚を失いやすく、「今、夕方?」などと朝に言われることさえ珍しくないほどです。
また、施設内では運動不足にもなりやすいので、歌を歌ったり、体操をしたりと、曜日や時間を決めて、身体を動かすようにスケジュール管理されています。
ここまでは、以前の記事でも触れてきたように思います。
さらに、介護は「健康」とも密接に関係していて、「歯磨き」や「料理」、「趣味」や「老後生活」など、さまざまな項目にも深く関わってきます。
中高年になると、早い人では「歯」の欠損を経験するでしょう。
むし歯もあれば、歯肉炎や歯槽膿漏などが原因で、日頃の食事が以前よりも大変になったと体験します。
また、「料理」でも、美味しいという視点から「身体に優しい」という観点で、食事への意識が変わってきます。
体力の低下が起これば、スポーツを趣味としていた人も、関わり方や楽しみ方が変化するかもしれません。
その背景には、「疲労感」が残るようになったり、「睡眠の質」を意識して寝具を見直したりとするでしょう。
これらを広い意味で「介護」と関連づけると、中高年にとって親しみ深いものだと分かります。
つまり、介護職という仕事は、高齢者の支援という見方ではなく、中高年の人が自身の老後を考えることなのです。
今、「介護」では「支援」以上に「予防」が大切だと考えられています。
身体機能が低下した利用者を支えることも介護なのですが、これから身体機能が低下していくであろう人に「どんな予防策」を提供できるかも重要なことです。
テレビの健康番組
「この食材が身体にいい」とか、「こんな運動で予防できる」とか、健康番組は定期的に放送されています。
こみちもよく見ますが、そのうち、何が何に効くのかも分からなくなり、習慣だけが続いていることもあります。
それでも、何かしたいと思うのは、中高年が「健康」にとても関心を持つ年代だからでしょう。
60代や70代になっても健康で自分らしく生きることができれば嬉しいですよね!?
また、もしも介護が必要になったとしても、どんな支援サービスがあるのか、どんな効果が期待できるのかを知っていると、対処の仕方が変わるはずです。
介護に関わる仕事をすると、自身の老後まで意識することができますし、さらにはそこで得た知識が仕事にも役立ちます。
中高年だからこそ「介護職」へ
キャリアアップを考える場合にも、生活を基盤とした介護なら、未経験でもなじみやすいはずです。
確かに報酬や労働は、大変な面もあります。
しかし、その大変さは「老いた人」が生きていくために必要なケアに他なりません。
手を抜けば、介護だって楽な仕事にできます。
しかし、それでは利用者の心身機能はどんどん低下して、寝たきりになっていくでしょう。
それでは支援している意味がないと思いませんか?
だからこそ、介護とは何で、どんなことをしなければいけないのかを知って欲しいのです。
もちろんそれは、自身の老後にも活かせるのがポイントです。
どんな風に歳を重ねていけば、「幸せな老後生活」になるのかという視点で、介護職を始めませんか?