施設と自宅は同じじゃない!?
生活支援という意味で、入浴と排せつに関する支援を行うには介護施設が便利です。
施設勤務の経験がない人もいると思うので、もう少し違いを説明しておきましょう。
介護施設では車イスを使用することを想定した作りとなっているので、例えば通路なら横幅80センチ以上、方向転換するような場所では140センチ以上のスペースが確保されているはずです。
自宅の場合、一般的な廊下幅は78センチ。ゆったりと設計された廊下幅なら、90センチ以上もあります。
また、手すりを設置したり、壁などに絵やカレンダーなどを飾っていたりすると、実質的な幅はもっと狭ばまります。
居住環境以上に異なるのは、介助する人とされる人との関係。
こみちが思うのは、可能なら「自宅介護がオススメ」だということです。
その理由は、高齢者の立場になれば、自宅以上に落ち着ける場所は簡単に見つからないからです。
一方で、介護施設は安全に介助しやすく環境整備された場所なので、身体的な安心感は高まります。
施設で介助している時に
「我慢していた?」
トイレ誘導をした時、ホッとした様子の利用者がいてので訊ねました。
高齢者だけではありませんが、利用者の多くはとても気を使ってくれています。
「どうなの?」
「…。うん」
「良いんだよ。トイレ行きたい時は教えてね!」
実はこの利用者、「水分補給」をなかなかしてくれません。
水分は排せつにも影響するので、適切な量を補給して欲しいポイントです。
しかし、トイレ誘導を頼みにくいこともあって、「水分補給」が進んでいませんでした。
ここも改善点なのですが、「飲んでください! 水分は大切です!」と介護士が迫る場面もあります。
「なぜ、この利用者が水分を飲みたがらないのか?」その理由を探らないと問題は解決しません。
理由に向き合わず、「飲め! 飲め!」では介護になっていません。
なぜこんなことが起きてしまうのかと言うと、利用者と介護士の信頼関係が適切になっていないからです。
自宅介護での注意点
両者の距離感は、利用者によっては「依存傾向」にも表れます。
そして、自宅介護でも支援される人とする人の間で問題になります。
「介護疲れ」は簡単に解消できることではありません。
支援される人は、少しでも快適な暮らしを求めますし、介助してくれる人に気も使います。
この複雑な心理こそが、介助する人の「介護疲れ」を招きます。
そこはどうにも避けられない部分でしょう。
施設勤務の介護士は、大変な部分もありますが、スケジュールに沿った勤務となるため、自宅介護とは根本的に異なります。