介護福祉士になる!?
介護制度の変更に伴い、介護福祉士になるには専門学校で2年以上学ぶか、介護現場で3年以上勤務するかが条件となります。
もちろん、それ以外にも実務者研修を修了していることや、国家試験に合格するなど、介護福祉士を名乗るまでにはいくつものハードルが待っています。
目安は入職から3年間
中高年の方で転職を考える人にとっては、介護職は採用されやすいこともあり、初任者研修を受けた後に施設で勤務するのはオススメです。
しかし、介護福祉士になっても、さらに上位資格のケアマネになっても平均年収は、他業種の平均年収を超えるケースは少なく、どちらかと言えば稼げない資格となります。
しかも、介護職が稼ぐには、夜間や祝祭日の勤務が不可欠で、早朝や遅番など時間帯の異なる勤務も避けられません。
現役の介護士として言えるのは、介護の仕事は保険の職種として、別の仕事が見つかるまでの「繋ぎ」と考えましょう。
仕事探しのポイントは2年制と3年制
先ず、専門学校などで2年制3年制で学べるコースにどのようなものがあるのか確認してみましょう。
専門性を求められる仕事に就くには、この2年や3年の学習期間が不可欠で、それさえない仕事は純粋に技術的、又はマネジメント力など儲けるセンスがなければ大きく稼ぐことは困難です。
医療・福祉系の資格なら、看護師や臨床検査技師などがオススメです。
その他、理学療法士や作業療法士も専門学校で学ぶことで受験資格を得られます。
大学に通えば、さらに幅広い知識が身につけられる他、専門分野をベースに指導やマネジメントの方面にも拓けてきます。
その意味では、この「2年〜3年」を自己成長に費やせるかがポイントです。
20代や30代で経験した職歴を活かす場合と別とすれば、中高年の転職ではこの「準備期間」をどう確保できるかで将来像が変化します。
福祉系以外なら不動産鑑定士がオススメ!
不動産鑑定士は、土地や家屋の資産価値を算出する仕事です。
例えば相続が開始されると、土地の価格をいくらとして計算するのか必要になります。
適当に価格をつけられないので、専門家が算出しなければいけません。
それを行うのが「不動産鑑定士」なのです。
資産価値の高いものを取り扱うので、しっかりとした業務が求められるでしょう。
しかし、介護士と比較しても報酬アップが期待できる他、夜勤などの深夜帯勤務がないので、中高年でも長く勤務することができます。
また、不動産鑑定士の資格は、介護福祉士はもちろん、ケアマネと比べてもしっかりと稼げる資格に属します。
そこで、介護施設に入職し、3年を限度として介護士として働きながら、不動産鑑定士の勉強もしてみるのはどうでしょうか。
今後の国や地方自治体の方針次第ですが、介護士の報酬が大きく上昇することは期待できません。
介護士としてポイントになるのは、「就職しやすいこと」「安定した暮らしを手に入れること」でしょう。
しかもそれは夜勤帯を行ってこそです。
中高年から高齢者世代に変わる頃には、夜勤勤務も継続出来なくなると考えれば、いずれ働き方を見直す必要も出てきます。
介護職は3年までと考える!?
目安として、介護士として働く期間は3年以内が理想です。
その間に専門学校や通信教育を活かして、働きやすく稼げる仕事を見つけましょう。
屋内外の工事作業が苦にならないなら、取得が比較的簡単な電気工事士もオススメです。
未経験からでも2級なら独学でも十分に合格できるので、資格を取得して就活すればアピールにもなります。
医療系なら、臨床検査技師や診療放射線技師などもオススメ。
3年制の専門学校で受験資格も得られ、病院などに勤務することになります。
夜勤もなく、介護職よりも稼げるのがポイントです。
3年後に希望する職種に進めない場合、そのまま介護職として勤務し、介護福祉士を目指すのもありでしょう。