中高年介護士の予防線

介護士という仕事の魅力


介護士という仕事に魅力があるとすれば、「年齢」や「学歴」に関係なく採用してもらえることでしょう。

仕事の報酬が「制限」にあるとすれば、介護士の賃金が急激に上昇することはありません。

しかし、国の政策として、処遇改善金などが支払われるなど、高齢者福祉には特に力を注いでいるので、恩恵を受けられる可能性は十分にあるでしょう。

中高年の方が転職などで仕事を探していて、「接客業」が嫌いでなければ「介護士」という選択肢もあるはずです。

もっとも、給料面で言えば基本給が十数万円。資格手当てや夜勤手当てなどが加算されて、20万円台になるという感じです。

さらに、ベースアップは勤務している施設で異なり、「役職」が得られるか否かがポイントでしょう。

その意味では、長く勤務して給料が増えていくという業界ではありません。

無資格から初任者研修、さらに介護福祉士へとステップアップすることで、前向きさを評価してもらうような感じでしょう。

ドップリと介護士? それとも副業も考える?


ドップリと介護士をする場合、月に数回の夜勤を担当することになります。

一回の勤務で数千円から1万円ほどの追加手当てがもらえるので、介護士にとっては貴重な収入源です。

しかし、夜勤は8時間勤務の他、16時間勤務もあって、一回終えるとフラフラになるくらい疲労します。

中高年の方で、体力に自信があれば問題ないですが、この先もずっと「夜勤」を続けていけるかは検討した方が良さそうです。

そうなると、収入確保の意味でも「副業」を視野に入れなければなりません。

短時間でも稼げる仕事が見つかれば良いのですが、それも限られています。

なぜなら、就活をしているときに、「介護職なら採用されやすい!」と考えていたはずで、「介護職以外の仕事」を見つけられなかった可能性も否定できないからです。

つまり、介護職を始めるなら、覚悟を決めて頑張る方が良さようです。

そして、ある程度結果や進展を感じた頃に、再び転職や副業の可能性を探りましょう。

介護業界は人手不足と言われていますが、確実に人口減少も進んでいます。

この先、10年後、20年後を迎えた時に、介護業界はかなり落ち着いた状況になっているでしょう。

つまり、無資格でも採用される業界ではなく、専門知識を持った人が採用される業界になり、今ほど簡単には転職できないかもしれません。

もしも今、介護業界が気になっているなら、早めに施設見学を行い、介護職の仕事を見ておくことをオススメします。

確かに高額報酬が得られる職種ではありませんが、中高年の方が比較的採用される貴重な業界であることに変わりないでしょう。

この仕事と決めたのなら!


中高年介護士にとって親世代にあたる利用者たちなのを考えれば、人生経験の意味でも教わることが多いはずです。

利用者たちの人生観もさまざまで、過去の仕事や私的なエピソードを聞いてみれば、当時の暮らしぶりや時代の移ろいに触れられるでしょう。

だからこそ、介護的なケアとは何かを知りたくもなり、自分ができることから手伝いたくなるのです。

介護的な寄り添いを研修などでも度々学びますが、実際のところは「聞かせてもらう」という立ち位置で接することになるので、難しく考えることなく利用者の支援を試みましょう。

「まだまだ、若いんだから!」

「いつも、ありがとう!」

そんな言葉を掛けてくれる利用者もいて、仕事をさせてもらえることに感謝できます。

支援される利用者だって、本当なら上手な介護を望んでいるはずです。

新人介護士の手際に付き合いたくないかも知れません。

しかし、こみちもそうでしたが、利用者たちは温かく迎えてくれます。

介護の仕事を選んだのなら、覚悟を決めて自分が納得できる状態まで頑張りましょう。