今日から来た新米介護士
こみちの勤務している介護施設には、いくつかの大きなグループ分けがあります。
デイサービスにショートステイ、老健があるからです。
しかも、老健の中も配属先がいくつもあるので、名前も知らない介護士だってたくさんいます。
もちろん、ある程度勤務していれば顔くらいは覚えますが、その人が常勤職員なのか、パート職員なのか、それとも派遣スタッフなのかも分からないことも多いのです。
さてさて、今日から来た新米介護士さん。中高年の男性です。
こみちとは異なる配属先なので、仕事の途中に「新しい人が来てる!」と思うくらい。
ちょっと見た感じでは、少し日焼けした肌にガッチリ体型。
腕力がありそうな方でした。
ただ、少し心配になったのは、1人でポツンと放置されていたこと。
仕事の説明を理解できていなかったのか、車椅子のグリップを握ったまま辺りをキョロキョロしています。
トイレ誘導を頼まれたのか、寝室へと連れて行きたいのか、とにかくこれからどうすれば良いのか分からないという雰囲気なのです。
その方が配属されたのは、施設内でも利用者がもっとも多い部署。
他の介護士たちは、それぞれ自分の仕事に必死です。
そして、夕方、こみちが事務所まで書類を届けに行った時、その方と触れ違いました。
同じ配属先の先輩介護士と並んで歩いていたのですが、時々頭を掻くような仕草で、とても緊張している感じに見えます。
さてさて、先ずは最初の1週間が頑張りどころでしょう。
1日の流れが分かってくれば、次に何をしなければいけないのかも気づけるからです。
「介護の仕事なんて…」とならないことを祈るばかりです。
新米介護士も最初の1ヶ月が勝負!?
最初の1ヶ月で小さな失敗をいくつも繰り返しておきましょう。
「こんな時はどうすれば良いですか?」
そうやって、疑問は一つずつ解決しましょう。
この人なら聞きやすいという同性の先輩を見つけるのも重要です。
食事時や更衣室で着替える時など、ちょっとした合間で「些細な質問」を気兼ねなくできるからです。
「先輩はどうして介護士になったんですか?」
面倒見の良い先輩に出会えるか否かは、その後の勤務に大きく影響するでしょう。
こみちの勤務する介護施設では、年末に多くの介護士が退職しています。
それぞれに事情があり、新しい一歩を踏み出したことでしょう。
肌に合わない介護施設なら、早めに見切りをつけることも大切です。
しかし、介護の基本が身につくまでは、印象だけで早合点しないことも必要です。
別の介護施設の面接を受ければ、「なぜ、以前の施設を辞めたのですか?」と聞かれるでしょう。
プラスの理由があれば良いのですが、「嫌だったから」では自身の印象が悪くなってしまいます。
「こんな介護に興味を持ったから…」
何か具体的な目標ができたというような理由付けが思い浮かぶのかも考えましょう。
その意味では、入職したら6ヶ月は頑張りたいところです。
さらに1年、3年と区切りを変えながら、経験を重ねていきましょう。