正規雇用にこだわる理由
介護職だけに限れば、正規雇用と非正規雇用の違いは「管理業務の有無」に尽きるでしょう。
もう少し具体的に言えば、介護業務では「介護記録」というものを日々記載しています。
この介護記録は、それぞれの利用者がその日どんな風に過ごしたのかを確認するためにも使われる大切な記録紙です。
利用者の容態が急変したような場合、その原因や理由を確認する意味でも「介護記録」はとても重要です。
介護士の立場で言うなら、介助は常にリスクを伴います。
転倒はその代表例ですが、誤嚥や呼吸困難ともなればさらに重大事故へのリスクが高まるからです。
そんな時に介護記録をつけておくことで、これまでのケアがどのように行われて来たのかを知ることができます。
我々介護士の正当性を立証する時にも、介護記録は欠かせないのです。
その意味では、「非正規雇用」の介護士も介護記録を書くべきでしょう。
しかし、介護記録の書き方が書籍化されるくらい、どのように記載しておけば良いのかは悩むことです。
介護士の業務は、もちろん利用者の生活支援です。
一方で、「現場業務」意外にも、記録をつけたりレクリエーションの準備をしたり、介護施設の組織運営に関わる会議などもあって、業務は多岐に渡ります。
「非正規雇用」であれば、それらの業務に関わらなくても良いということはありません。
しかし、「正規雇用」になると、そこは避けられない業務です。
つまり雇用形態が異なることで、報酬にも変化があります。
「非正規雇用」が時給計算されるのに対し、「正規雇用」では月給制となり「賞与」もでます。
こみちの勤務している施設では、金額に差がありますが、正規雇用、非正規雇用に関われず、年に3回の賞与が設定されているので、年末などに臨時収入が入るのは嬉しいシステムでしょう。
かつて、正規雇用の特典は社会保険への加入でした。
将来の年金額が大きく異なるからです。
しかしながら、週に20時間(かつては30時間)以上で社会保険に加入することになり、正規雇用のメリットとは言えなくなったかも知れません。
中高年の場合
正規雇用のメリットは、組織内での権限や出世が理由として挙げられます。
しかし、40代を過ぎて転職した場合、ヘッドハンティングという形でもなければ、組織内での出世は厳しいと言わざる得ません。
こみちとしては、生涯を通じて働けるスキルとしての「介護」を目指すことが大切だと考えています。
今以上に体力や記憶力が低下すれば、専門性の求められる仕事を1から始めるのは大変です。
「汎用性」の高さ、「無くならない仕事」という意味でも、「介護職」は条件に合っていると思います。
その上で、「介護」とどう向き合い、自分自身を伸ばしていけるかが重要です。
このブログでも触れていますが、「介護福祉士」という資格を得ることで、対外的な意味での専門性を証明できるようになります。
介護の仕事というのは「現場だけ」ではないので、利用者との触れ合いだけで「介護職」をすべて語るのは無理があります。
また、3大介護の意識から、利用者に合わせたケアへと方向転換されるべきで、「介護職=生活支援」とはなく、「介護職=自立支援」へとなって行くはずです。
介護業界で「自立支援」という言葉が使われます。
利用者自身ができることを行い、社会の中で自身のアイデンティティを確立させることが大切だと考えられているからです。
つまり、3大介護だけを提供していれば良いという古い発想を否定していて、その方に合った支援を提供して行くことが「介護」となります。
ある意味で、介護技術は機械化すれば良いのでしょう。
「人がするべきこと」に特化するなら、「個別ケア」になってくるのです。
つまり、「介護福祉士」の存在意義は、この資格を持っていることではなく、その資格の意義を理解して、「介護職」として日常のケアに活かすことです。
もっと言えば、それを行うなら、「介護福祉士」よりも「社会福祉士」の方が良いはずです。
しかし、相談業務だけしか行なっていない場合、目で見た介護現場しか語ることができません。
実際にどんなところが大変なのか、ケアしなければいけないのかは、「現場経験」なのです。
こみちの知っている人の中に、「社会福祉士」の有資格者で、「介護福祉士」を取得した人がいます。
「「社会福祉士」を持っているのなぜ?」という人もいました。
しかし、今にして思えば、どちらか一方の資格では「介護」を語り尽くせないと感じます。
現場は現場の意見がありますし、相談業務でこそ家族の本音や施設の現状を把握しているからです。
いずれにしても、介護職は「専門性」へとシフトアップしています。
介護職として働くなら、この専門性=介護福祉士を視野に入れておくべきです。
非正規雇用という働き方も積極的に活用しよう!
特に介護職の場合、時間的な拘束が多い職種です。
正規雇用の場合、日勤以外にも夜勤などがあり、仕事の都合に合わせてプライベートを考えなくてはいけません。
例えば副業を始めるにも、新たに勤めるとなれば職種が限られてしまいます。
だったら、「介護福祉士」の受験資格を見越して、「週4日以上」のペースで勤務するのはどうでしょうか。
このペースであれば、「在籍3年以上、540日以上勤務」の条件をクリアできるはずです。
もっとも、「週3日」でも「在籍期間を4年以上」とすれば、受験資格を得られるので、気長に資格を狙うなら、働き方もグンと楽になります。
1勤務のカウント方法は専門家に任せるとして、「月、水、金の3日」だけでも良いとなれば、残りで別の仕事を始めることも可能です。
将来を見越すなら、さらに高収入を目指して「国家資格」種時に挑戦してもいいでしょう。