介護の仕事とは何だろう?
実はこみちが施設を休んでいた日、現場の介護士と在籍する看護士が大げんかをしたらしいのです。
詳細は聞いていないのですが、以前から仲が悪かったことを感じていたので、驚いたというよりも、ついに起きてしまったかという印象でした。
介護士の人は、人間的にもいい人。しかし、仕事は好きではありません。
一方の看護士は、批判好きなところがあり、時々「指導」を受けている介護士を見かけます。
もちろんこみちもその看護士と仕事で関わったことがありますが、いわゆる「指導」はなく、せいぜい「忠告」程度を受けたくらいです。
こみちの見解として、施設で働く看護士はみな現場経験が豊富です。
一方で、介護士は年齢こそさまざまですが、経験の浅い人も含まれます。
オムツを交換するにしても、ある介護士が1人分を終えた時に、看護士は2人も3人もこなしています。
しかも、必要十分に高品質です。
そんな看護士からみると、不手際な介護士の作業に「指導」をしたくなるのも当然といえば当然でしょう。
もしもすると、「どんな風にやっているのですか?」と頭を下げれば、丁寧に伝授してくれるかも知れません。
こみちの場合、看護士だけでなく、介護士にも「教えてください」と聞きまくった経験があります。
その際、スピードの速い介護士もいますが、仕上がりを含めると看護士は一歩も二歩も抜きに出ています。
つまり、「なぜ、自分は上手くできないのだろう?」と介護士が思わないことに不思議を感じているかも知れません。
作業のポイントがどこにあって、どう工夫すれば質を上げられるのか。
介護士が思う以上に看護士から見ると足りないのかも知れません。
介護士の経験値
こみちの勤務する施設にも、十代や二十代の若い介護士が働いています。
もしかすると、介護業界しか知らないかもしれません。
同世代なら話も合うでしょうし、体力勝負の面もあるので若い介護士は頼もしい存在です。
一方で、介護は生活支援という側面もあり、一般的なサラリーマンが経験するような業務とは異なります。
サラリーマンが自身のスキルでアイデアを出し、それがベースとなってしごとをするのだとしたら、介護士は自身のスキルがそのまま仕事になる感じです。
両者の大きな違いは、「ビジネスパートナー」という意識があるのかないのかです。
実は介護士にも「ビジネスパートナー」の意識はあります。
しかし、利用者と雑談したり、親近感があるからこその気さくな会話などは、一歩間違えると「ビジネスパートナー」らしさを失います。
つまり、介護士の中には「ビジネスパートナー」を認識せずに、仕事を単に回しているだけだったりする人も見受けられます。
その証拠に、下肢筋力の低下が見られる利用者が車いすを使うようになり、再び自身の足で歩けるようになったケースがとても少数からです。
そこには、日々のケアをしてはいるものの、見えない間に失われて行く体力や筋力の低下をカバーしていなかったとは言えないでしょうか。
弱っていく利用者を見て、「ビジネスパートナー」として自身のケアを不甲斐ないと感じるかがポイントです。
異業種に転職すると
介護士が異業種に転職すると、「結果」が度々求められることに驚くでしょう。
まだ先が予測できない段階で、予算や納期を告げなければいけない時だって少なくありません。
ある意味で、「やってみながら…、様子を確認してみましょう」という流れが介護現場ではよくあります。
介助方法や介護リハビリがそうです。
しかし、先にも紹介しましたが、十分な結果が出ているとはいえません。
結果が出たのは、利用者がとても積極的に機能回復に取り組んだ場合です。
つまり、異業種に身を置くと、仕事で結果を求められることにストレスを感じるかも知れません。
オムツを交換したとか、食事を手伝ったとか、そこに大きな意味はなく、それでどうなったのかが異業種で求められることだからです。
介護士という仕事を再認識する!?
中高年のこみちが、介護士として働くようになって感じるのは、利用者が不満をあまりに言わないこと。
文句を言えば、支援してくれないという気持ちがあるのかも知れません。
しかし、自身の生活を潤いあるものにするなら、もっと文句を言って良いのだと思います。
そうなった時に、介護士はやってられないと思うかも知れません。
でも、自身の役割を意識できない介護士ほど、利用者にとって不要な存在です。
冒頭で紹介したケンカをしたという介護士。
看護士とどうしてケンカになったのでしょう。
業務上の見解で揉めたのでしょうか。それとも、自身の仕事ぶりをけなされて、逆上したのでしょうか。
業務上、思いや見解の相違から、意見を交わすことはあるべき姿です。
しかし、手が遅いことや、仕事をしないことを指摘されて、怒り出す人は問題です。
ケンカの詳細は聞いていませんが、前向きな理由であることを期待します。
不仲になって顔も合わさなくなり、互いに見て見ぬふりをすれば、利用者がデメリットを被ります。