自宅復帰を目指して

介護老人保健施設の役割


通称、老健と呼ばれる介護老人保健施設。

大きな特徴は、看護士の他、理学療法士なども在籍していて「リハビリ」が受けられること。

また、介護士として勤務すると、医療的なケアや介護リハビリなど、他職種の役割を見ることができ、自身の介護的ケアに活かせます。

そんな老健を利用するのは、「自宅復帰」を目指す高齢者たち。

病院で処置を終えた後、すぐに自宅復帰が難しい利用者に対して「老健」がジョイント役となり、さまざまな職種の専門家が力を合わせて「生活力」を向上させます。

しっかりと介護技術を身につけたい介護職希望者は、「老健」がオススメです。

自宅復帰とは何か?


改めて「自宅復帰」とは何かを考えてみましょう。

人は、寝たままでいると筋肉が段々と細くなり、いつしか立つこともままならない状況になります。

筋肉低下というと、手足の機能を連想するかも知れませんが、内臓も同じ筋肉なので、運動機能が低下すれば今までのように生活することができなくなることだって考えられます。

老健で積極的にリハビリが取り入れられるのも、介護施設で運動機能を低下させないためです。

介護現場では、全てを支援するのではなく、利用者のできることは自身で行ってもらう介護が基本です。

自宅で生活して居れば、特に意識することなく筋力の維持が可能でしょう。

しかし、一度落ちた筋力を取り戻すには、想像以上にリハビリが必要で、落ちた筋力を取り戻すのはとても大変です。

その意味では、老健での暮らしをできる限り短くし、「自宅復帰」をイメージし続けることもポイントでしょう。

もっとも、現実的なことを言えば、老健では3ヶ月程度で利用者の健康状態を確認し、「自宅復帰」が可能か否かが検討されます。

こみちの経験では、入所して3ヶ月以内に自宅復帰したケースがもっとも多く、長期利用者の場合には「自宅」ではなく「別の介護施設」へと移動しています。

介護施設の特徴は、とても安全なこと。

介護環境も整っているので、より安心して介助を受けることができます。

しかし、集団生活になるので、どうしても自由な行動は制限されます。

何時に起きて、食事は何時で、何時に何をしてと、日中の利用者は何かと忙しいはずです。

そんな施設の生活に慣れることも大切ですが、老健の場合には「自宅復帰」を目指しましょう。

自分らしい生活ができるのは、やはり自宅であって、介護施設では自宅のようにはなりません。

訪問介護へと連携して行く!


自宅復帰ができたとしても、生活面での不安が残るケースもあります。

そこで、介護施設での暮らしから「訪問介護」へと切り替え、必要な支援を自宅で受けることで自分らしい生活を取り戻します。

朝起きる時間や日中の過ごし方など、自分らしい生活ができるのが特徴です。

介護士として働く場合でも、最初は老健などの介護施設を経験し、介護の基本を身につけたら「訪問介護士」として活躍してもやりがいを感じられるでしょう。

自宅にお邪魔し、その人に合った介護サービスを提供するので、施設とは異なった魅力があるはずです。