介護職はなぜに「退屈」な仕事なのか?

介護職を退屈にさせる要因


最近、介護現場に立てば、仕事を黙々と熟す介護士とフラフラと動き回る介護士に分かれます。

どちらが良くて悪いのではなく、「組織」としての連帯感が薄いことが気がかりです。

介護現場で働いていると、3つも4つも仕事が同時に発生することも珍しくありません。

個々の仕事を処理する方法が分からないのではなく、「物理的」に手が足りなくて歯痒い思いをします。

今朝、夜勤明けの先輩から、「コレはしたの?」と訊ねられました。

「まだです!」と答えるしかありません。

その代わり、別の仕事が処理されて、「コレ」がまだ手つかずだったからです。

スケジュールとしては、まだ時間的に余裕があります。

何になんでそこだけを指摘して、傍観していたままだったのがむしろ違和感に感じたほどです。

ある処理が必要になった時に、あるべき物が準備されていないとそこから始めなくてはいけません。

1つくらいならフォローできるとしても、3つも4つも重なれば、非効率なのは明らかです。

今、何をするべきか?


介護現場の仕事で必要なのは、寄り添いや傾聴ではありません。

先ずは、一定水準以上のクオリティーで作業できるようになることです。

その上で、タイムスケジュールに合わせて、「何をしなければいけないのか?」を判断しながらペース配分を考えることでしょう。

ところが、フラフラと無駄な動きをしてしまう介護士は、タイムスケジュールの意識が弱く、思いついた時に仕事を始めてしまいます。

まとめれば一回で終わり仕事を、半分ずつ何度も行き来するので、働いている割に仕事が処理できません。

傍目には手を抜いているようには見えませんが、「その仕事は何分掛けているの?」と思ってしまいます。

だから、仕事が終わらないと感じた介護士は黙々と遅れを取り戻そうとして、フラフラとする介護士はいつまでも変わりません。

タイムスケジュールを理解しているからこそ

やるべき仕事が処理できたからこそ、余った時間で「寄り添い」や「傾聴」ができます。

見るからに不穏で落ち着かない利用者には、急かしても意味がありません。

しかし、タイムスケジュールを管理できないと、「急いで!」とその利用者に言ってしまいます。

もちろん、さらに落ち着かなくなるわけです。

不穏になったり、覚醒して急にできるようになったりする瞬間、実は「介護」がとても力を発揮します。

処理を間違えるとチャンスを逃し、段々と利用者の反応が悪くなります。

「何でそれ?」

今だと思う時に、全く意図がない行為をしている介護士を見ると心の中で愕然としてしまいます。

ある意味で、それが介護現場の限界値です。

上手く回すには、メンバーの1人ではいけないのです。

組織づくりの楽しさ


ポイントは、現場の介護士が基本スキルを身につけること。

タイムスケジュールを理解して、時間毎に「現場のあるべき姿」を認識すること。

さらに、補充や準備にも手を抜かず、手が空いたら普段できない仕事をすること。

この3つができれば、かなり介護現場は上手く回るはずです。

そのあとで、利用者の寄り添いやケアの意識が始まります。

また現場のリーダーが、ポイントを押さえて介護士たちを取りまとめなければいけません。

リーダーの意識が薄いと、ポイントを理解しない介護士はいつまでも自由奔放に動きまわります。

そのカバーに追われる別の介護士はモチベーションを下げ、やがて介護士に見切りをつけてしまいます。

思えば何度も改善できるチャンスがあったのに、どうにかなるという意識が拭えずに成長しないままスキルが上がりません。

介護士という仕事は、やりがいがあるはずなのに、つまらなくなってしまうのです。