信頼できる相談相手を見つけるには?
これまで介護士として働いてきて、介護施設のあり方を振り返ってみたくなりました。
「介護」は「キレイゴト」では語れない世界です。
だからこその1人では抱え込まずに「仲間」が必要になるのです。
人によってその限界は異なりますが、やはりどこかに「限界」はあります。
まずはその「限界」を迎える前に「対処法」を考えておく必要があるはずです。
専門職の強みと脆さ
この部分に関しては、異業種での社会経験も含まれているので、これが唯一の解決方法だとは結論づけるつもりはありません。
まず、「3年間(=看護士をはじめとした各専門職の就業年数)」で学べるのは、その分野の入り口だと思います。
それこそ、意気込みや理解度によっては、その3年を有効に活用する人もいるでしょうし、何となく過ぎてしまったという人もいるはずです。
そして、社会経験を加えながら、学校で学んだ知識や技術が「良くも悪くも教科書的」であり、「現場」に合わせながら個々に「スキル」を磨き高めて行くことになります。
これだって個人差はありますが、こみちは「10年」が本当の意味で必要だと思います。
10年で学ぶべきこと
10年というととても長い年月だと思う方もいるでしょう。
しかし、この「10年」は、自身が目指した専門職を通じて、サービスや技術の提供を通じて顧客への対応、さらに社会との結びつきまで学ぶためには欠かせない時間です。
特に「社会との結びつき」について説明するなら、例えば介護施設を運営することで「助かる人たち」がいるはずです。
「良かったなぁ」というような浅い喜びではなく、その方も異業種を歩き進んで来た「経験」があるからこそ、「介護(=異業種)」を理解しようとし、そのサービスやプロフェッショナルな振る舞いに対価を支払います。
どんな仕事であっても、「まずは現場で」認められるように成長するのが1つの方法です。
その後、もっと幅広い視野を持つために、配置換えや転職などがあります。
地域性を感じることもあれば、扱うサービスのグレードによる違いを学ぶかも知れません。
いずれにしても、現場だけでなく自身を高める工夫が必要なのです。
経験を踏まえれば、「入職後3年から7年」くらいでシフトするのではないかと思います。
こみち自身で言えば、デスクワークが中心だった業務から、関連会社への訪問が増えたことで、企業のカラーの違いや、組織のあり方について考えたことがあります。
その後、10年までは、これまでの総復習みたいもので、技術や知識をもう一度見直してみる意味で、「新人教育」のような立場を迎えます。
失敗してしまう理由はどこにあるのか?
どんな目標を立てて、今の業務を意識づけするのか?
自社の強みと改善策、これからの展望がどこにあるのか?
一例に過ぎませんが、入社後、10年という期間はそんな風に過ぎて行くはずです。
介護施設の苦しい現状
若い人材がとても少ないように感じます。
特に介護士という職種に限っては顕著です。
その理由を挙げるとしたら、個人的な考えとしては、福祉系の作業療法士や看護士などのスキルを取得した方が良いと思います。
大きな原因は、介護士で先に紹介したような「10年」を送れるのだろうかと疑問に感じます。
現場スキルまでは身につきますが、介護施設でその先の「育成」にどう取り組もうとしているのか、今一歩のように感じてしまいます。
それは、慢性的な人材不足もあるでしょう。
収入源の確保が困難になってきて、在籍している介護士の育成が疎かになっている印象です。
若い介護士は真面目でよく働く人が多いように感じます。
だからこそ、業界を引っ張って行く次世代の宝です。
そこを疎かにしてしまうと、「少子化」のように、1年や2年の短期間では解決できない問題に発展します。
我々のような中高年の強みは、「これまでの社会経験」でしょう。
スキル的に未熟でも、「これは何か違う!」という判断基準で、問題を解決して行くことができるはずです。
そのためには、「介護現場でどう動かなければいけないのか?」まずはそこを集中して学びましょう。
中高年の転職組で、仕事に消極的で言われないと動けないタイプは「介護現場」には向きません。
本来なら仕事を1つずつ学んで行くのですが、介護現場では若い介護士でもなければ時間を割いて教育するシステムは確保しづらいからです。
もちろん、3日研修とか、一週間程度ならあるかも知れません。
ではなく、一人の社会人として育成するのは、若い人材だからこそで、40代を過ぎるとそこはできて当然になってきます。
「メモを取る」「連絡や報告をする」などの重要性は、もう個人で情報を集めて学ぶしかありません。
「言われていない!」と胸を張るのは、中高年の取るべき態度ではないでしょう。
役割分担の不合理さ
一般的な企業であれば、大きなプロジェクトを成功させると別途報酬を得られることがあります。
「売上」に貢献した結果でしょう。
介護現場では、本当に様々な雑務があり、また職務もあります。
個々の介護士は一本又は複数の作業をタイムスケジュールで管理しながら、慌ただしく現場を動き回っています。
それでも間に合わないようなことが度々起こるので、基本をベースにアレンジを加えて、作業効率をはかりながら、安全な介護に努めます。
しかしながら、そんな介護士ばかりではありません。
何も言われないと、多忙な時間帯でも利用者との団らんに時間を割く人がいます。
根本的に仕事を理解していないのか、状況を判断できないのでしょう。
最低限のことを優先し質を落とせば、そんな介護士のカバーをしても現場は回ります。
しかし、利用者には不便をかけますし、一緒に働く介護士もストレスが溜まります。
現にこみちの施設も年末で複数名が退職しました。
一方で入職してくるのは、若い人材や中高年の転職組です。
「当たり」もありますが、「ハズレ」もあって、また「当たり」に限ってスキルを身につけると退職してしまいます。
その理由は「10年」と同じで、展望が見出せないからでしょう。
実はここだけの話、新しい施設長を迎え、各部署で意見交換が行われました。
そして、食堂で寛いでいた時、隣のテーブルでの会話が聞こえて来て、「いきなり展望って言われても…」と困惑した様子です。
しかもそこに座っているのは、中堅からベテランの看護士たちでした。
こみちはちょっと驚きました。
確かに現場では活躍している人たちですが、「施設運営」について考えたりしないものなのだなぁと。
組織の中心的なポジションが前向きにならないと、施設は厳しくなるからです。