介護士のゴールは「ケアマネ」なのか?

ケアマネって何だ?


正式には「介護支援相談員」と呼ばれるケアマネジャーですが、2000年から始まった介護保険制度によって誕生した任用資格です。

介護保険制度では、利用者となる高齢者や障がい者の公的な支援を行う際にそれぞれのニーズに合わせた「計画書」を作ることになっています。

つまり、この計画書こそが、「ケアプラン」であり、ケアマネの主たる業務となります。

介護現場で働いたことがない人にもイメージしやすいように具体例を挙げて説明しましょう。

『ある高齢者は利き腕が上手く動かせないので家事に時間が掛かってしまいます。そこで、週に2回くらいはホームヘルパーを招いて料理や洗濯、掃除を代行して欲しいと思っています。』

代行業務なら便利屋さんでも行ってくれますが、毎回のこととなれば料金も気になるところでしょう。

そこで、「介護保険制度」の手続きを踏むことが始まる訳です。

収入によっても異なりますが、場合によっては利用料金の「9割」を国や地元の自治体がサポートしてくれます。

つまり、条件次第で「1割負担」で済むのです。

そんなお得な制度だけに、行う手続きもいくつかあって、例えば「認定調査」では利用者の心身機能がどれくらいあるのか確認します。

なぜなら、介護保険制度は市場の代行業とは異なり、福祉制度の一環ですから利用者に何らかの困難が確認できなければ利用が認められません。

また、「認定調査」によって、「要支援」や「要介護」というグレードに分類され、困難度合いに応じて公的な支援を受けられる運びとなります。

さらには、どのような支援が必要になるのか、その頻度や内容も決めなければいけません。

それを「ケアプラン」という形でまとめるのが「ケアマネ」の仕事です。

ケアプランを作るのがケアマネ!?


パソコン画面に向かってキーボードを叩くのも必要ですが、計画内容を決めるには利用者のニーズを聞き出すことから始めなければいけません。

つまり、ケアマネの仕事には、利用者の現状を把握し、ニーズを聞き出す相談業務も含まれます。

福祉系業務での「相談業務」といえば、「社会福祉士」という資格があります。

「介護福祉士」と似ている名称ではありますが、その仕事内容は大きく異なります。

介護福祉士が施設や利用者宅など、介護を必要としている人に直接関わります。

一方で社会福祉士の場合には、もちろん介護施設も含まれますが、病院などの医療機関や社会福祉協議会などで相談のエキスパートとして幅広く活躍できます。

また、社会福祉士が国家資格で、受験資格として「大卒」が含まれるのに対し、ケアマネは介護福祉士と実務経験でも受験可能です。

つまり、ケアマネになってからさらに活躍の場を広げるために社会福祉士を目指す人もいます。

確かにケアマネがケアプランを作成することになっているのですが、社会福祉士など似たような業務を担う専門家もいるのです。

一説にはケアマネになって給料が下がることも!?


介護の仕事に関心を持つと、介護福祉士やケアマネという名称をよく耳にするようになるでしょう。

ケアマネが介護系のゴールと感じる人もいるでしょう。

しかし、このケアマネには、さらに「主任ケアマネ」という役職もあり、決して「ゴール?」ではありません。

この主任ケアマネは地域包括支援センターなど、相談や手続きなどを専門的に支援する場所で活躍します。

また、ケアマネからの相談にも応じる立場であり、いわばケアマネの上司と言うような存在です。

つまり、未経験から介護の世界に飛び込んで、まずは介護福祉士が最初のハードルとなりますが、そこから実務経験を重ねてケアマネを目指すのも1つの方法です。

しかし、大卒資格なども持っているなら、社会福祉士を目指すのも方法ですし、その他の専門職を目指すことも方法なのです。

いずれにしても、介護の業界で働くことはきっかけに過ぎず、自身の目指すキャリア形成が重要になります。