実体験から想像すると…
まったく介護の経験がなくても、「介護職で頑張りたい!」と思うのであれば、3ヶ月から半年、さらに9ヶ月から1年あたりで、「介護の面白さ」と「難しさ」を感じるでしょう。
難しさを感じるのは、おもに入職してから3ヶ月くらいまで。
介護職は時間によって予定が組まれているので、タイムスケジュールを意識することが大切です。
はじめのうちは、何時に何をすればいいのか、仕事を開始した時から終えるまでの流れを表や図に示しておくと分かりやすいでしょう。
一本のラインができることで、イレギュラーな作業やもう一歩踏み込んだ仕事も見えてきます。
「線が面に変わる」ことを体験すれば、周りを見て何をすれば良いのかも分かります。
1勤務の流れが掴めると、作業ボリュームや忙しいピークにも気付くので、どこが頑張りどころなのか予測できるでしょう。
本来ならこの時間は「〇〇をする予定」だけど、先を見越して早目に済ませておいた方がいいというようなメリハリもつけられるようになります。
介護施設では、ひと月や季節に合わせたイベントなどがあり、その時はいつものスケジュールが変更されます。
いつもよりスタッフが増員されたり、異なる時間に作業を開始したりと、慣れないと状況の変化に慌てることもあるでしょう。
半年くらい過ぎてくれば、個々の利用者とも親密さが増して、「貴方」という介護士だけに見せてくれる表情も増え始めます。
誰だって信頼できる人にお願いしたいもので、気の合わない相手には背を向けたくなります。
介護だって同じで、介護技術や知識が未熟でも、それを理解したうえで、「貴方」にお願いをしてきます。
なぜ、「貴方」だったのかは、さまざまな理由が関係していることでしょう。
性格や雰囲気が気に入ったということもありますし、他の介護士とは馬が合わないということもあります。
いずれにしても、利用者が相談してきた時は、無理のない範囲で親身に対応しましょう。
くれぐれも、笑ったり、無視したりするような振る舞いは避けるべきです。
1年を過ぎる頃には…
介護の仕事に面白味を感じる割合が増えてくるでしょう。
もちろん、難しいと思うケースもありますが、自分なりの対応策も身についてくるはずで、新人と呼ばれていた頃よりも柔軟に熟せるはずです。
一方で、仕事のやりがいはあるのに、「報酬」が伴わないと感じることも増えるでしょう。
一般的なサラリーマンのように、売上に貢献して給料が上がるようにことが、介護職の場合にはほとんどありません。
つまり、介護士としてどんな実績を残せば報酬アップに繋がるのかが不明確で、多くは施設内の職員が一律に増額されることもあります。
モチベーション(やる気)が保てなくなります。
自分がどれだけ頑張っても、それはチームでの評価を支えるに過ぎず、個人を評価してくれるシステムや制度がまだまだ確立していないことが原因です。
5年を過ぎることには、職場の雰囲気にもすっかり溶け込んでいるものの、給料がほとんど上がらないことで、新しい試みに挑戦する意欲も軽減してしまいます。
スキルアップが欠かせない!
介護職として頑張りたいなら、目の前に仕事を熟すだけではいけません。
初任者研修を終えた先輩介護士の中には、実務者研修や介護福祉士は不要だと言い張る人もいます。
しかし、それでも仕事へのモチベーションを保てるなら別かも知れませんが、介護職の場合には報酬アップは横並びと考えて、「資格取得」で向上心をアピールしましょう。
未経験者の場合には、「介護福祉士」が有効です。
「介護福祉士」を持っているなら、「ケアマネ」や「社会福祉士」という目標にチャレンジしましょう。
現役の介護士として思うのは、初任者研修だけでも日常の介護は十分に行えます。
また、オムツ交換なども回数が増えればそれだけ上手になっていくはずです。
つまり、現場での仕事ぶりだけで言えば、入職して1年の人と3年の人で、明確な差を感じないかも知れません。
もちろん、器用不器用はあるので、差が縮まったり開いたりすることは十分にあるでしょう。
とは言え、介護福祉士の受験要件でもある「実務経験3年以上」という条件は、とても現状に則していると思います。
3年を過ぎる頃には、「介護福祉士」を取るくらいの気持ちが大切だからです。
ともすれば、生活支援という性格上、利用者の給仕を介護だと感じてしまいがちです。
そうなりやすいこともあって、報酬という意味では「資格」を取ることに大きな意味が出てきます。
中高年からの介護職
手に職をつけるという意味で「介護」を覚えましょう。
パートや派遣スタッフとして働く場合でも、自分のスキルを活かして活躍できることに意味があります。
相手が喜んでくれる仕事ができれば気持ちが良いですし、やりがいや達成感も得られるのでスキルを身につけて良かったと思えるでしょう。
こみち自身は、「介護」以外の仕事でもそんな風に思える職種があるなら、それを選べば良いと思っています。
ただ、ゼロから始めるなら「介護職」は多くの中高年にオススメです。
最初は苦労することもあるかも知れませんが、先ずは「3ヶ月」そして1年。さらに3年とだんだん介護職が楽しくなってくるでしょう。
しかも、全国どこでもそのスキルを発揮できるので、北海道から沖縄まで好きな場所で働けるのも大きな魅力です。
さらに、空き時間で別の仕事を始めても良いですし、関連する資格や知識を学んでも役立つでしょう。
まずは自分の身を助けてくれる「手に職」をつけることがポイントです。