なぜ介護士は仲が悪いのか?

介護士の離職原因にもなっている!?


介護の仕事を始めて思うのは、多くの利用者の行動にブレがないこと。

もちろん、いろいろな失敗をします。

しかし、それはワザとではなく、その人なりに行った結果なのです。

介護士である我々は、そんな失敗を失敗だとは思いません。

「大丈夫ですよ! 今、キレイにしますね」

利用者が故意ではないことを知っているだけに、強い言葉で怒ることもなければ、失敗をとがめることもできません。

そんなことよりも、不快になった状況を正常に戻してあげたいと思うのです。

ある意味で、介護はパソコンのコピペのような仕事はありません。

一つひとつが手作業で、まとめて一括という合理化に向かない業務が大半です。

それだけに、介護士の疲労は異業種よりも増加するでしょう。

ただし、利用者はみんな支援を求めています。

「ありがとう」「助かったよ」

そんな言葉を言われることも多く、やりがいも十分にあります。

介護の仕事に慣れてくると、確かに疲れるけれど、「仕事が楽しい!」と思えてきます。

実際、介護の仕事は異業種では味わうことができません。

それくらい特別な仕事です。

なのに、介護の仕事がイヤになってしまう介護士がいるのはなぜでしょうか。

実際に耳にしたケースを紹介すると、「この施設では介護の技術が身につかない!」というものでした。

聞いたのは、別の部署に配属された新米介護士で、その人はひと月ほどで辞めてしまいました。

実は介護の仕事で問題点があるとすれば、「介護技術をいかに教えられるか?」は施設サイド、配属サイドでも頭を悩ませているということです。

これから介護現場で働いてみたいと思う未経験にとって、「自分がオムツ交換を上手にできるだろうか」と不安になります。

しかし、小規模の介護施設ほど、業務外で新米介護士に基礎研修を受けさせる余裕はありません。

その辺りは大手介護施設の強みともいえるでしょう。

こみちの場合には、先輩介護士がとても面倒見がよくて、気軽に質問したりポイントを教えてくれたりしたことで、オムツ交換などの介護技術を現場で学ぶことができました。

つまり、辞めてしまった介護士の話を聞いた時に、こみちと同じ部署に配属されていたら、もしかするとまだ働いていたかもしれません。

もちろん、「たられば」の想像なので、その人が施設の方針に合わなかったのかもしれませんし、こみちが合っていただけかもしれません。

その辺は相性とも言える部分ですが、未経験者ほど相性を大切にした方が良いでしょう。

例えば、勤務して1年が過ぎた介護士がいて、その人がオムツ交換も入浴介助もできないとしたらどうでしょうか?

その人ができる仕事は限られているので、同じ時間帯に入ったら他の業務は自分に回って来ます。

「何で私ばっかり!?」

口には出さなくても、内心穏やかではないでしょう。

仕事ができない人も介護現場には少なくありません。

介護技術はそれなりに身についていても、面倒な仕事には関わらないとか、手間の掛かる仕事があると別の簡単な仕事を長引かせたりと、あの手この手で仕事を選びます。

結局、誰かが折れて残った仕事を引き受けることになります。

介護技術が身についていない人も、仕事を選んで楽する人も、結局は同じ時間帯のメンバーに仕事を押し付けている訳です。

なんとなく一緒に笑えないなぁと感じてくると、仕事は好きでもあの人とは一緒に働きたくないと思うようになるのです。

介護の仕事がコピペに向かないと言いました。

誰かが骨を折ってするしかないのです。

それが利用者のためなら喜んでできることも、一緒に働いている介護士同士となるとこじれてしまいます。

現職の人は、面倒な仕事を周りに押し付けていないかもう一度確認しましょう。

そして、未経験者やまだ介護経験の浅い介護士は、雰囲気のいい職場を探しましょう。

利用者との触れ合いがイヤでないなら、いくらでも自分に合う施設があるはずです。