介護士と言っても特別なことは何もない!?
確かに「介護士」は異業種から転職した未経験者にとって、戸惑いも多い仕事かも知れません。
しかし、介護施設の利用者やその家族、施設内で働く介護士やその他の職種も同じ「人間」です。
つまり、これまでの社会経験で学んできた多くのことが「介護士」にも求められるのは言うまでもありません。
具体的に紹介していくと、「人には優しく!」が基本となります。
特に中高年の方が気をつけたいポイントは、年下の先輩介護士への対応です。
時に彼らが、誤解や社会的な経験不足から年上である我々に対して「タメ口」や「無礼」にも思える行動を取ったとしても、怒ったり注意したりするのは「要注意」です。
なぜかというと、たとえ年下であっても彼らは「先輩介護士」であり、我々の知らないことをたくさん経験している人たちです。
そして、我々中高年が介護士としてスキルアップをしていくためにも、彼らの助けが重要になってきます。
そう思えば、多少のタメ口など、笑って過ごせばいいだけのこと。
少なくとも1年。できれば3年くらいは「学ぶこと」を優先するべきです。
介護士というと、施設を利用する高齢者のことばかりを対象に考えがちですが、例えば「利用者家族」にも誠意ある行動を心がけましょう。
なぜなら、利用者からの評価同様に、家族から我々の介助はチェックされているのです。
しかし、まだ経験の浅い介護士は、どうしても無駄なことをしたり手間取った姿を見せてしまいます。
それは成長する過程なので、仕方がないことである一方、利用者家族にすれば施設内のチームケアが試されているのです。
少なくとも、新米介護士は家族にとって大切な利用者を預かる存在ですから、せめて誠実な態度を示すことが求められるのは言うまでもないでしょう。
そして、先輩介護士を含めたチームとして、利用者の介助を行うために連携が必要なのです。
意外に見落としがちなのが、掃除をしてくれる人や食事を作ってくれる料理士に対してでしょう。
介護施設によっては、直接の雇用ではない彼らが掃除をしてくれたり食事を作ってくれたりしています。
部外者だからと軽視した振る舞いは、相手にも失礼ですが、同じ介護士や利用者、そしてその家族も見ていたりします。
普段は「親切な人」だと思っていたのに、一歩外では「人が変わる!」ということでは信頼される介護士とは呼べません。
少なくとも、施設内で出会う人に対しては、いつも親切な気持ちを持っていましょう。
介護士としてというよりも、一社会人として、裏表のない行動を心がけましょう。
そのためには、悪口はもちろん、誤解を招くようなマイナス思考を口に出さないことです。
また、否定的な振る舞いをできるだけ避け、例えば利用者からの要求が難しい時に「できません!」と否定するのではなく、「常に代替え案」を提示しましょう。
具体的には、日中に寝たいと訴える利用者がいたら、寝られるか否かだけを判断材料にするのではなく、健康状態や心理的な不安などがないかを観察します。
「寒いですか?」
「どこか体調が悪いですか?」
そんな声かけをして、利用者からの反応を待ちましょう。
場合によっては、バイタルを測定したり、顔色や様子を見て、上司に対応を相談します。
「寝たいと言っている」とはなく、「少し寒いと訴えがあり、検温すると〇〇度でした。どうすればいいでしょうか?」という風に連絡することで、上司も適切な判断が行えます。
その上で、「〇〇さん、これから飲み物が配られるので、それを飲み終えた後にベッドに行きせんか?」という具合に、否定ではなく代替え案を提示します。
できないことをできると言ったり、ウソをついて誤魔化すような対応は要注意です。
利用者は一人ではなく、他の利用者はどんな風に対応したのかしっかりと見ているからです。
その場しのぎの対応を続けていると、そのうち誰も代替え案を受け入れてくれません。
信頼されない介護士は、さらに介助に手間取るようになります。
それが悪循環となり、「嫌な介護士」という評判が定着するのです。
さらに、介護施設同士も、意外と繋がっていることを知っておきましょう。
介護士は地域内で転職することが多く、評判も伝わりやすいのです。
悪評判になって転職しても、その評価が新しく面接した所に伝わっていることもあるからです。
介護士として円満に活躍していくには、何よりも親切な気持ちを忘れずに接することが重要です。