密かに進んでいる配置転換の話
介護士として介護施設で働き始めると、何らのグループ(所属)に振り分けられます。
大手の介護施設であれば、新人研修を本社で受けて、その後は介護士の意見を参考に各地の勤務先に決定されることでしょう。
例えば、入職して数年をデイサービスで過ごし、異動願いや配置転換によってグループホームに移ったり、本部職員となって企業PRや人事採用担当者へと変わったりもします。
運営している施設が多い大手介護施設と、地域密着型で運営する中小規模の介護施設で、差が生じるところかも知れません。
一般の企業にも言えることですが、大手には大手の良さがあり、中小には中小の良さがあります。
特に中小の介護施設は、アットホームな雰囲気と、親しみやすさに長けているので、未経験からでも抵抗なく現場に馴染むことができるでしょう。
それに比べると、大手は育成プログラムなどが豊富で、新しい介護技術の導入にも積極的です。
また、さまざまな施設を持っているので、1つの企業内でもいろいろな経験やステップアップが可能になります。
個性を重視するなら中小規模の施設でしょうし、キャリアやステップアップを重視するなら大手ということになるのでしょうか。
一方で、どんな規模の介護施設であっても、人材育成を重要視しています。
介護技術を修得するには、ある程度の時間と勉強が必要になるので、その期間をどのようにやりくりするのかで企業サイドも頭をひねっているのです。
ヤル気のある人や仕事に責任感を持てる人は、施設内でもやりがいあるグループに配属されていきます。
なぜなら、それだけ介護支援もシビアな配慮が求められるので、まだ十分にスキルの伴わない介護士を担当にすることはできません。
前回の異動は、3月末に行われました。
通常であれば年度末で人事異動が行われるのですが、実は年の暮れごろから各グループのリーダー間では情報交換が始まっているようです。
特に高い介護技術を必要とするグループでは、介護に前向きな介護士を探しています。
それは介護技術ということもありますが、精神的な面でのケアに優れた人材にも打診します。
不思議なもので、楽な職場というのもありですが、自身の介護技術を評価してレベルの高い職場から誘われるのも嬉しいことです。
今、所属している職場で、異動が噂されている介護士がいます。
確かにヤル気も感じますし、利用者からの評判も悪くありません。
しかし、単純に労働として考えると、異動先の方が仕事は激務だと思います。
まぁ、今のこみちにはそんな打診もありませんが、実際に依頼が来るとどうなんでしょうね。
適当に楽な仕事をする方がいいのか、頭を使ってより深刻な利用者を担当する方がいいのか。
医療分野の専門家ではない介護士だけに、「介護」に対してどれだけ意味を見いだせるのかがポイントになりそうです。
認知機能が低下した利用者は、通常の高齢者とは異なる部分もあります。
その違いに配慮しながら、声かけや寄り添いで、心身共にケアすることの意味をどう見つけられるでしょうか。
仕事選びのポイントとして、「やりがい」をどこまで大切にするのか。
中高年ともなると、さまざまな条件を考えて仕事を探すことでしょう。