高齢介護士の特徴
もちろん、該当しない高齢介護士もいます。
しかし、特徴として我々が認識しておくことを紹介します。
これは高齢になった利用者にも言えることで、介助する際のポイントにもなるはずです。
高齢介護士は、同時に作業することが苦手!?
介護現場はスケジュール管理された業務の他に、トイレ誘導などの作業が加わります。
1つの作業だけをずっとしていると、誰かが突発的に発生した作業を被ることになります。
特に誰がフォローしてくれたのかも認識していない場合、チームで入っている他の介護士は負担が増えます。
「あの人は動いてくれない!」
チームを組むことを拒まれてしまうのは、気持ちの良いものではないでしょう。
もう1つの特徴を挙げるとすれば、「強いこだわりがある」こと。
「自分は間違えていないぞ!」と責められてもいないのに、自分に過失がないことを延々と説明したりします。
「そうではなくて…」
誰かが止めに入っても聞く耳を持たず、自分に責任がないと言われるまでは話をやめません。
人によっては高齢介護士に寄り添った対応もありますが、「そんな話をしているんじゃないでしょう!」と言われてチームの連携がほころびます。
自分勝手な介護に走ってしまえば、とりこぼしを誰がフォローするという流れが定着します。
ヤル気のない介護士の特徴
ヤル気がないと言っても、露骨に表すのはよほどのこと。
多くは、手間が掛かる作業を避けたり、責任の重い作業に手を出さない介護士を指します。
体重の重い利用者をベッドや車イスに移動させるのは、誰だって大変です。
もちろん、移乗(ベッドから車イスやその逆など)にもコツがあって、介護士の負担を軽減させることは可能です。
しかし、連続してとか、特定の利用者を任せられるとなると、ため息も出るでしょう。
また、口が達者な介護士も動きません。
介護の仕事は、大変でもやっていれば必ず終わります。
言い訳をずっと話していると、いつに間にか誰かが仕事に取り掛かり終わらせてくれます。
経験の浅い介護士に多いのは、見ているばかりで自分で作業しないケースです。
オムツ交換の見学ばかりをしたり、見守りばかりで介護に加わらないパターンです。
トイレ誘導は誰がフォローし、オムツ交換は自分の仕事ではないと決め込むとなれば、チームワークも乱れます。
どんな介護士が好まれるのか?
究極の理想を言えば、何でも手早くこなしてくれる介護士です。
オムツ交換や食事介助、入浴などのスキルがあるという意味ではありません。
目の前に発生した業務を同時にできるという意味です。
結局のところ、作業してくれる人が欲しいのです。
できるだけのスキルがあっても、逃げてしまうのではできないと同じだからです。
未経験の介護士でも、全部はできなくても一部ができて、それを任せられるなら、チームとしては大いに役立ちます。
未経験から介護士になる時のポイント
1つの作業を全部できるようにならなくても、ココならできるというパートを見つけましょう。
1つが2つになって、やがては通してできるようになってきます。
そこで、できることを確実に増やすためにも、メモを取ったり、流れを把握したりする子どもポイントです。
まずはワンパターンを見つけ、さらにアレンジや工夫を加えることで、手厚い介護に育てましょう。
特に経験の浅い時こそ、失敗も質問もしやすいはずです。
数ヶ月が経過して、「いまさら?」ということは聞きにくいでしょう。
身につけたスキルは一生使えます。
介護士として一人前になれば、年を重ねてからも働くことができるでしょう。
中高年の方こそ、変なプライドは捨てて、役立つ介護士になりたいものですね。