介護業界は施設選びがポイントだ!?
介護の仕事について、これまでもいろいろな角度から書いてきました。
正直な話をすると、こみちも介護の仕事には向かないと思っていましたし、自信もありませんでした。
それは、実務者研修を受講している時から感じていたことで、クラスメートの中にいた経験者たちを見てさらに強く思ったほどです。
なぜ、介護の仕事が向いていないと思っていたのかというと、介護の仕事では定番の「オムツ交換」が挙げられます。
男性の中でも不器用な部類に入りますし、洗濯物を畳んだりすることも上手くできません。
そんな過去の経験から想像しても、他人の世話ができるとは到底思えなかったからです。
ただ、1つ言えることがあるとすれば、「介護の仕事は、施設選びで全く異なる」ということ。
こみちが勤める介護老人保健施設(以下、老健)ですが、別棟には通所介護(デイサービス)も併設しています。
老健は、病院での治療を終えて在宅復帰を目指す利用者が入所しているのに対し、通所介護では自宅で暮らす利用者が定期的に施設に通って来ます。
また、提供されるサービスにも違いがあり、老健では生活全般を利用者に合わせてサポートしています。
リハビリが提供されるのも特長で、介護士だけでなく看護師や機能訓練士など、他職種との関わりが多いです。
介護未経験のこみちが老健を選んだのは、介護というものが研修を受けた後もよく分からず、ただただ自分には向いていないと思い込んでいて、どうしたら介護というものを知ることができるだろうかと考えた時に、老健の役割をきっかけにしようと思ったのです。
介護というと、有料老人ホームや特別養護老人ホームなどが有名ですが、利用者が体調を崩した時や持病を抱えた利用者のケアをどう補うのか気になっていて、医療やリハビリと介護の関連性を知りたかったのです。
その意味では、こみちにとって老健を選んだことは正解だったと思います。
医療を実際に目の当たりにすることで、介護でできることがどんなことなのかも良く分かります。
また、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などの仕事ぶりにも触れることで、介護に対する意識も変化しました。
介護の仕事には、明確な正解というものがなく、ケースバイケースで対処が異なることも少なくありません。
その理由が分からないと、寄り添いが大切だと言っても、その説明ができないでしょう。
利用者の心に寄り添うだけが介護ではなく、身体的機能にも大きく関わります。
なぜなら、介助方法によって、歩行能力に差が生じますし、間違えた方法では効果も期待できないからです。
介護士のリハビリは、専門家のそれとは異なります。しかし、実際に作業療法士などからアドバイスを受けるのと受けないのでは効果が違うのも想像できるでしょう。
介護の限界点を先に見て置けば、その後に質へと目を向ければいいと思います。
もっとも、こみちは介護の仕事を3日持てば良いなと思っていました。
利用者との関わり合いや、他の介護士たちと上手くやっていける自信もなかったからです。
まして、オムツ交換も初めてのことで、上手にできる気がしません。
最悪、3日勤めて持たなければ、「辞めさせてもらおう」と決めていました。
仕事を何となく覚えたのは、2週間くらいでしょうか。
それは単に、利用者がとても温かい人たちだからです。
仲良く話せる利用者が増えて来て、下手だったオムツ交換にも付き合ってくれました。
「すいません」
何度、謝ったのか分かりませんが、優しい利用者のはからいに応えたいと思っていたら、オムツ交換も嫌いな業務ではなくなりました。
一方で、老健にはいろいろな利用者がいます。残念なことですが、施設内で息を引き取った方もいます。
別の介護施設や自宅復帰された方もいます。
出会いと別れが多いのも特長でしょう。
「今できることを!」という気持ちで介護に関わるようになって来て、仕事の楽しさや難しさに気づきました。
特にユニットケアを担当しているので、各利用者のことを細かくケアします。
そのこともこみちの介護方法に合っていたのでしょう。
別の介護施設だったら、また印象が違っていたかも知れません。
出勤すると、「待っていたぞ!」といろいろな利用者から声を掛けてもらえると、今日も頑張ろうと思うのです。
確かに大変なこともたくさんあるのですが、誠実に対応することで利用者との時間を有意義に過ごせるはずです。
介護の仕事に興味があるなら、一度でも施設を見学させてもらいましょう。
楽しそうに接する介護士がたくさんいれば、自分も働いてみたくなります。
どうしても無理なら、その時に上司や施設の担当者に相談すれば良いだけのこと。
接客経験や営業経験など、人との関わりがある仕事をしていた人、さらにパソコンや製造業など客の顔が見えない仕事をして来た人も、介護ならやりがいがあると思いますよ。