実務経験5年の壁

中高年世代が考えるべきポイント


まだ、高校を卒業する前というなら、将来の選択肢も豊富でしょう。

しかし、40代を過ぎた中高年世代になれば、気力や体力の衰えに加えて、歳を重ねることの意味を実感することになります。

仕事選びでも同様で、希望する仕事や条件の良い仕事をとなると、「年齢の壁」は少なからずあるでしょう。

とは言え、我々中高年が若い世代と張り合っても意味がありません。そこに力を注ぐくらいなら、しっかりと転職に備えた準備をすることです。

その準備こそが、「実務経験5年の壁」を理解することでしょう。

介護福祉士になる!?


国家資格である介護福祉士ですが、創設当時よりも取得までの条件が厳格化されています。

以前であれば、養成校を卒業するだけで介護福祉士になることができました。試験も免除されていたほどです。

しかし、受験資格が変更された2016年以降は、介護福祉士になるにも「3年以上の実務経験」と「実務者研修を修了すること」が求められます。

特に、実務者ルールと呼ばれる働きながら資格を取得する場合、どんなに頑張っても「3年」を経過しなければ介護福祉士にはなれないのです。

電気工事士の場合


工場や店舗、戸建てなどで、電気の配線工事などを行うのが、電気工事士の仕事です。

さらに補足すれば、扱う電気の強さによって、電気工事士1種と2種があります。

2種の資格は、特別に受験資格を設けていません。しかし、2種の上位資格にあたる1種の場合には、5年以上の実務経験が不可欠です。

比較的取得が簡単な2種の場合、戸建てや小規模の店舗などが工事現場となります。しかし、事業主として考えれば、それ以上に規模の大きな現場でも請け負いたいでしょう。

つまり、電気工事の世界では、2種を取った後、扱える範囲の広い1種へとステップアップしていくことになります。

そこには、努力では埋められない「5年以上の実務経験」が横たわります。

医者や建築士などもすぐにはなれない!?


よく考えれば、医者になるには大学の医学部を卒業する必要があります。建築士の場合も、大学や専門学校で学んだり、現場での経験を積んでステップアップしなければいけません。

いずれにしても、生命や財産に関わる重要な仕事ほど、報酬面でも期待できる一方で、その資格を得るまでには長い道のりが設けられています。

つまり、中高年世代を迎えたからこそ、貴重な時間をどんな風に過ごすべきかが問われてくるのです。

再び、介護の業界に触れるなら、介護プランを作成するケアマネになるにも、介護福祉士になって5年の実務経験が必要です。

また、介護系の講師になる場合でも条件があって、その一つは介護福祉士として5年以上の実務経験を求められます。

時代は5年(3年)以上の実務経験を求めている!?


一般のサラリーマンとして転職する場合、特に営業マンとして活躍した人は、業務に関連する資格を取得していると強みになります。

しかし、一般的には資格がなくても働けるでしょう。ただし、採用枠の広い職種ほど結果を求められます。

一見すると簡単に見える仕事ほど、自分なりの工夫や技を見つけて成果に繋げることが大切です。

場合によっては、その域に達するまでに3年や5年の経験が掛かるかも知れません。

稀に、1年などの短期間で天才的な才能を開花させる人がいますが、ふつうはそれなりの経験をするだけでも数年が経過するでしょう。

中高年世代にとって、5年は確かに長いかも知れません。しかし、1年後、2年後になれば、さらに5年が経過するのは遅れてしまいます。

5年に限らずとも、働きながら資格を取得するのであれば、ステップアップの方法を確認しておきましょう。

今は実務経験を求めていない資格であっても、今後は条件に加えれるかも知れません。

何を自身の専門分野とし、発展させられるかを見越しておきましょう。

5年もと思うかも知れませんが、転職中こそ人生プランを立てることがポイントです。