在宅介護の限界は
介護士として経験から判断すると、在宅介護の大きな限界は「独歩」ができなくなった時でしょう。
大きな屋敷でもない限り、リフォーム無しで介護ベットとトイレ、入浴を家族が身体介護まで含めてサポートするスペースが確保できないからです。
不適切なポジションでの介護は、支える家族の腰を傷めてしまい、継続できる環境を保てません。
その意味でも家族が支える介護ということなら、一人で歩いてトイレや入浴ができないとそれだけ家族の支えも大きくなります。
特に風呂場での転倒は大きな事故になりやすく、足の骨折などを伴うとそれだけで独歩ができなくなるので、一回の骨折でも状況が一変しかねません。
デイサービスに行きたくない!?
父親にとって、何でも自由になる家での生活が希望でしょう。
ほとんど何も役目もなく、一日中寝転んでテレビを観て、3度の食事は家族が用意してくれるので、快適そのものです。
しかし、ほとんど動かない生活は筋力低下を招きますし、実際に歩行距離が短くなっているのは否めません。
かと言って介護の現場を父親に伝えても、不安だけを与えてしまい、場合によっては認知機能低下を促すことも。
事情を説明しても、それを理解できない両親にどんな言葉が良いのか悩みます。
以前にも書いたのですが、「こうした方がいいよ」と説明しても、それを習慣化できたことがありません。
結局は今の楽を選んでしまうので、後で大きなツケを払うしかなく、それが本人ではなく家族の負担ということも頻繁に起こっています。
つまり、歩けなくなり、トイレに間に合わなくなって失敗してしまうことが増えて、リハパンやオムツを使うようになるということでしょう。
とは言え、入浴に関してはスペースの問題もあるので、デイサービスを使う必要があるでしょう。
いずれにしても若い頃に戻れるのではないので、迫る選択肢から選ぶしかありません。
できるなら事情を理解して、デイサービスに通うことに慣れて、迫るトイレや入浴の問題に少しでも家族の負担が減ればと思います。
実際、母親が腰でも傷めてしまうと、いきなり介護される側になるので、両親共の介護はもう選択を聞いている余裕もありません。