ついに父親が『トイレを流せなくなった!?』話

失行なのか?

日頃、父親と接していて、普段と変わらない部分も多いのですが、説明したりお願いしたりしても、それが守れないということが頻繁に起こります。

性格的に楽なポジションをすぐに選んでしまうので、約束を破っても怒られれば済むと覚えてしまうと、段々としなくなってしまうのです。

こちらが怒って、「何故なの?」と言っても黙りで、「もういい!」と投げ出してしまうのを待っている所があります。

一方で、介護で使う「失行」とは、機能的には問題ないのにやり方が分からなくなる症状。

服の着方がわからないとか、電話の掛け方が咄嗟に出て来ないなども、失行の一種でしょう。

父親の場合、トイレを使って水を流すという動作ができなくなりました。

母親が言っても父親は「大丈夫だ!」といい、考えれば当たり前ですが自分でできなくなったと理解するのは初期段階の話です。

ある程度、症状が進んでくれば、そもそもできないという自覚さえ怪しくなり、できた部分だけを見てできていると判断してしまうでしょう。

近々、かかりつけ医に相談するのですが、父親にすれば大丈夫なのにという気持ちが強く、父親を抜いての家族会議をして、とにかく病院に向かわせることで知恵を縛らなければいけません。

細かな約束事はできなかったり忘れてしまったりしていたのですが、それでも日常生活は父親だけでもできていたので、もしも高次脳機能障害のようなことになれば、在宅介護に対する体制も見直すことになります。