「離婚予告」の一件があった翌日
妻は、いつもと変わらない態度で接してくれます。
しかし、よく観察すると、「封印している感情」があることも分かります。
「〇〇と思っていない?」って言った時に、「そう」でもなく「違う」でもなく、「それは過ぎた」って。
過ぎた。
確かに話をしていて、以前ならこの辺だろうと思ったオチが、今はその先に行ってしまう。
感情がもう変化していて、今の生活があるからこそで、でも本当は既に変わっているのだろう。
だから、「離婚」の宣告はいきなり来るのだろう。
妻から「愛されていない」という実感
「愛」って何だろうという話もあるが、既に「情」になっている。
とは言え、愛には「愛情」もある。
つまり、熱烈な感情の「愛」も、「情」と結びついて「愛情」にもなる。
さらに変化すれば、「愛」が消えて「情」だけが残る。
それが今の夫婦の関係だ。
実際、「離婚」って何だろう?
浮気など、互いに信頼できなくなった時に離婚は起こる。
こみち夫婦の場合、愛情が減って情になっても、それだけでは離婚にはならないだろう。
でもむしろ、一気に「覚めて」、勢いで離婚になることがあるだろう。
だから生活基盤が別々になったら、記憶には残っていても、その後の人生の接点は無くなってしまうのだろう。
確かに今でも、夫婦の会話はパターン化していて、それぞれのことをそれぞれのペースでしていることも増えた。
近くにいても、互いの人生に以前よりも関わり合っていない。
きっと「離婚」したら、言葉を交わすことではなく、見掛けることすら無くなるだけだと思う。
妻は荷物をまとめて家を出ると言ったら、それは「離婚」と同じだろう。