右肩下がりの介護施設に出勤すると

 スタッフの質が下がるとどうなのか?

中高年になるこみちですが、今の年齢になって無理ができなくなりました。

仕事を一気に片付けたくても、その集中力や体力がありません。

こみちの職場は独特の悪習があって、働かない先輩と同じシフト似顔絵入ったら、後輩が頑張るしかないのです。

思えば、介護の仕事は何年働いても楽になることはありません。

しかも昇給が十分ではないので、楽をしたい先輩が後輩に仕事を押し付ける傾向があるのです。

もちろん、先輩中にも後輩思いの人がいて、その人と同じシフトになると助かる場合もあります。

今日の勤務はいわゆるハズレというもので、ステーションで仕事をしない先輩が何をしているのかずっと事務作業のようなことをして、コール対応も後輩任せが続きます。

最悪なのは、後輩を動かすだけ動かして、それが遅れたりすると自分が出る。

そんな風に、できないことを心理的に後悔させるように仕向けます。

過去にこみちは、そんな先輩に不満を言って、ぶつかりあったこともありますが、今でも改善されることはありません。

でも、それこそどうでも良くて、こみちにすれば早ければ2月末(これはない)、できれば3月末(ここを目安に)、長くても4月ごろには今の職場を退職したいと思っています。

なぜって、その頃には介護福祉士の試験結果も出ていますし、もう実務経験として必要なことは終了しているので、もしも試験の不合格で来年受けるとしても、もう介護スタッフとして働いている必要はありません。

卒業を考え始めたことで

と言っても二日空いただけですが、介護スタッフとして働くと連休がもらえません。

いつもそうではありませんが、連休をもらうには前々から上司にお願いして、調整してもらわないとシフト上、大変になります。

パートタイムの契約なら、その辺はもっと自由になりますが、常勤として雇われていると他のスタッフとの手前、自分だけ都合よく休みを取ることこともできないのです。

最悪な先輩からの仕打ちは以前から続いていましたが、常勤だった頃はもっと仕打ちが強烈でした。

「これくらいできて当たり前でしょう!」

そんな言葉で、とにかくいろんな仕事を後輩に押しつけて、現場仕事だけでなく、組織上の委員会やら、勉強会などの資料作成なども丸投げします。

パート雇用にし、ダブルワークに切り替えて、こみちはそんな仕打ちから抜け出しましたが、まだ頑張っている同期もいれば、すでに退職していった人もいます。

辞めていった人から退職すると聞いた時も、「仕事上のことではなくて?」とこみちも野暮なことを聞いてしまいました。

もちろん、そうだよとは言いません。

家庭の事情ということで退職されました。

介護職の裏側は、そんな見えない事情がたくさん横行しています。

言い換えれば、自身にとって目標を定め、それが満たせれば自身のタイミングで動き出せばいいのです。

以前にも書きましたが、パート雇用に変えたら昇給も止まりましたし、有給休暇の規定された日数よりも少なくなり、「労基法の定めよりも少なくですけど」と上司に問うと、不満なら施設長に直々に申し出てくださいとの回答でした。

つまり、これは大人の事情という部分で、法に従い正当な申請は認められるはずです。

しかし、上司の回答でも分かるように、雇用が約束されないパートに切り替えたことで心象が悪く、最悪の場合には雇用そのものが見直されることもあるでしょう。

つまり、有給休暇は認められるけれど、時期更新の時に継続されないということも施設長判断でどうにでもなるということです。

こみちの場合は、介護福祉士の受験資格を優先し、休みはすべて自己都合という処理にしています。

それもあと数ヶ月の話ですが。

そう思えるようになって気が楽になりました。

ただ、同僚というか、先輩でもある信頼できる職場の介護士が、いつも同じ勤務の時は助けてくれたりするのですが、その人のことを思うと少し申し訳なくも感じます。

こみちとほぼ同じ時期に入職されたのですが、介護業界の経験が長く、以前の職場では管理者をしていたということで、まだ経験の少ないスタッフに対してのフォローが的確です。

ただそこに至るまでにたくさん苦労もされていて、だからこそ今のような仕事の仕方になったのだとも言えます。

現場で事故が発生していた!?

職場に出て、すぐにいるはずの利用者がいないことに気付きました。

というよりも、いろいろな利用者がこみちの休日中に起きたことを教えてくれるのです。

そして、居なくなってしまった利用者は、居室で体調を崩し、救急搬送されていました。

以前にも心臓が止まったことがあり、病院へと搬送されて数ヶ月で戻ってきたという経緯があります。

同様に、運ばれてその後はどうしているのかも分からない場合も少なくありません。

施設内で看取りケアになることもありますが、関連する病院や提携した医療機関へと運ばれて、その後どうなったのか現場にまで情報が回って来ないことも多々あります。

トイレにも自分で行けた人が、何かのきっかけで車椅子となり、また別のきっかけで寝たきりになるというような経緯は介護現場でも起こります。

特にその利用者の健康上の問題という場合は仕方ない話ですが、介護士による不手際によって招いた事故もどこから始まったのかはっきりしないこともあります。

これはこみちが入職して間もない頃ですが、ある利用者の呼吸が止まっていて、それを担当の看護師に報告した時、すでに30分近く経過していたらしいのです。

気づかなかったと言えば、それ以上は問えません。

しかし、その30分の間に寝かせた介護士や口腔ケアに関わった介護士もいたはずで、どこで心肺停止になったのか分からないことも起こりました。

その介護士も、今はやめてしまいました。

思い出すといろんなことがあって、いろいろな人生に触れることができたように思います。