第34回介護福祉士国家試験対策 「介護過程」を勉強する パート3

第33回介護福祉士国家試験での「介護過程」での出題内容とは?

第33回の試験では、全125問中、8問の出題でした。

合格の目安が「75」点と言われているので、介護過程で全問正解ならおよそ1割を満たせることになります。

ではどのような問題が出題されたのか、改めて確認してみましょう。

問61 介護過程の目的とは?

介護過程は、介護保険制度に基づく介護サービスを受けるために行われるもの。

では、「介護サービス」を受ける理由とは何か?が問われた問題とも言えます。

他職種との作業分担や介護観の変容、家族の介護負担の軽減などではありません。

つまり、主体者は利用者なので、健康状態の改善又は生活の質の向上のどちらかになります。

結論としては、「生活の質」を向上させるためですので、5番が正解だと気づきます。

問62 介護福祉職の情報収集のポイントとは?

この問題に関してはそう悩むこともなく正解を選べるでしょう。

問63 介護過程におけるアセスメントの説明として適したものとは?

一般にテキストでは、アセスメントを「情報収集」と「課題の把握」と表記しています。

意味を覚える際にこの「情報収集」には注目しますが、「課題の把握」を意識することがありませんでした。

出題さらた各選択肢も、どこか身に覚えがない文面で、明らかに外せるものも含まれていますが、一見で答えることができません。

確実に正解するには、「キーワード」を覚えておくことが大切かもしれません。

アセスメントで言えば、「情報収集」と「課題の把握」です。

問64 「短期目標」の設定で最も適した項目は?

短期目標とは別に、長期目標というもう少し長い期間で達成したい設定がります。

つまり、短期目標ではここ3ヶ月程度のより近い期間で目指す目標を意味しているので、選択肢からその内容に合ったものを選ぶことになります。

問65 問題文を読み「再アセスメント」で大切なことを答える問題

予備知識がなくても、文章から判断するだけでも正解に辿りつけるでしょう。

問66 再アセスメントで見直された支援の方向性とは?

「浴室」と「安全な移動」が正解のポイントになることは当然です。

しかし、慌てて選択肢のワードだけで選ぶと、2と3で選択ミスをしてしまうかもしれません。

なぜなら、3も上記にあげたワードが用いられ、一見すると正解に思えるからです。

しかし、問題文を読み返すと、不安に感じたのは浴室を出ようとした時に足を滑られたことが発端となっていて、介護職からは「安全に入浴できるように浴室内を整えた」ことを伝えています。

またそれに対して「怖い」と答えていることもあり、「不安を取り除く」と「安全に移動」の文面の違いに着目できれば、しっかりと正解を選ぶことができたでしょう。

ここまでの感想として「介護過程」での出題は、とても寝られた問題が出されている印象です。

問67 問題文を読み主観的記録を選ぶ問題

確実に正解と確信できる根拠を探すのに、時間が掛かる問題です。

主観的記録を選ぶので、事実ではない想像を含んだ内容があるものを選べばいいのですが、「昼食時のむせ込みが多い」の「多い」についても誰との比較なのかと考えると「主観的」ではあります。

結論的には「帰宅願望」という問題文には書かれていない部分が含まれる選択肢2番が正解となります。

なかなか手の込んだ出題です。

問68 問67に引き続く問題

これも正解できる問題ではありますが、落ち着いて解答しなければミスしやすいでしょう。

まとめ

印象として、第33回の介護過程の出題では、内容よりも出題方法にとても特徴がありました。

オーソドックスな問いではなく、さらに一歩踏み込んだ内容や理解度を試すような内容で、意外と正解率が低かったかもしれません。

こみちの場合も8問中6問で、正解率としては75%とあまり高くありません。

というのも、8問中5問となると合格ラインギリギリの約62%になり、一問でかなり合否を分けてしまうのが想像できます。

学習内容をより掘り下げるというよりも、知識を確実に覚えることと問題文をしっかりと読み、問われている内容を理解することが重要になります。

次回からは次のカテゴリーへと進みます。