前回に引き続き「介護過程」を掘り下げる!
「介護過程」とは?
平成23年10月28日付けで、厚生労働省社会援護局長から通知された実務者研修における介護過程の到達目標が定められました。
つまり、この後に紹介する内容が、ある意味で介護福祉士試験でも問われることになる部分とも言えます。
「介護過程」は、3つの段階に分かれています。
介護過程Ⅰでは、その目的や意義、展開等を理解していること
介護過程IIでは、情報収集、アセスメント、立案、実施、モニタリング、計画の見直しを行うことができること
介護過程Ⅲでは、介護過程IIにプラスして、知識や技術を修得し活用すること。加えて、安全や事故防止に対する意識、家族や他職種との連携なども求める。
日常生活を過ごしていた人が、加齢や障がいなどの理由で、これまでの生活に支障が生じることがあります。
その際に原則65歳を超えた人は介護保険制度に従った支援を行政から受けることが可能です。
そして、支援の根拠となるのが介護保険制度であり、実際の支援サービスを決定するのがケアプランであり、そこに至るまでの流れがここで再確認する介護過程です。
つまり、介護現場にいる介護士の趣味や思いつきで支援されるものではなく、あくまでもケアプランに示された内容によって支援は行います。
そして、そのベースとなる介護過程には、情報収集、課題の把握、計画の立案、実施、評価とサイクルが続き、支援を必要としている人を絶えずサポートします。
つまり、計画の立案の中心人物がケアマネであり、実施の中心人物が現場の介護士などというわけです。
また、介護士は日頃から利用者と接しているので、情報収集や課題の把握にも関わる存在です。
利用者が施設で暮らしている場合には、施設に所属する現場リーダーが個別の計画を立て、自宅で暮らしている場合には、サービス提供責任者が立てた個別サービス計画に基づいて提供されることになります。
「ケアプラン」との違いは、ケアプランが指針を示すものだとするなら、各サービス計画は実質的なサービス提供のマニュアルに該当します。
例えば、運動機能維持のために身の回りを整理整頓を目標とするのがケアプランなら、実際にどんな手順で整理整頓するのかを決めるのがサービス計画の目的です。