転職や脱サラ後に大切なポイント
雇用契約の経験者が勘違いしていまうのは、上司から指示されたことを「仕事」だと思い込んでいるパターンです。
コピーや資料作成など、デスクワーク中心のサラリーマンを経験すると、知らず知らずのうちに誤解してしまいます。
そこで、発想として例えばWordや Excelのスキルがあることをとても重要視しがちです。
なぜなら、より高度に上司からの指示に従うには、パソコンスキルが大切になると思ってしまい、主要なビジネスソフトを操れることに価値があると思ってしまいます。
もちろん、何でもできることは悪いことではありませんが、ポイントがズレてしまっているために、成果が現れないのも無理のないことだからです。
改めて大切なポイントを確認してくと、それは「稼げる」というシンプルなものです。
「稼げる」とは何か?
例えば、「稼げる」と「ビジネスソフトを扱える」の間には、いくつもの条件が隠れていて、そこに意識を持てないでいると、難易度の高いビジネスソフトの操作に意識が向いてしまいます。
隠れている条件のいくつかを挙げるなら、「ニーズ」や「単価」「競合」などがあります。
すなわち、誰かがビジネスソフトで資料作成が必要だというところまで煮詰めてくれたことで、サラリーマン時代は仕事になっていたのです。
しかし、脱サラやデスクワークがほとんどない職種に転職すると、それこそWordも Excelも週に一回も扱わないような状況は珍しくありません。
つまり、それだけ求められている業務は変化します。
「稼げる」を考える時に、「何を求められているのか?」を意識しないと、努力の大半は無駄になってしまうだけでなく、時間ばかりが経過して後々になって行き詰まってしまうでしょう。
その流れで言えば、「稼げる資格」が何かを調べて、候補となる資格を次々に狙い続けても、資格取得の講師を目指すなら一理ありますが、それではやはり「稼げる」ことにはなりません。
大切なのは、仕事がありそうな場所に行くことで、人によっては就活そのものですし、フリーランスなら流行りそうなものをいち早く見つけてその準備を始めることです。
すっかり流行が過ぎて、マスターしても、時すでに遅しで、誰も関心を持ってくれることがありません。
成り上がりできる人とできない人の違い
できない人には共通点があって、「稼げる」を意識した言動がなかったり少ないのです。
これはある格闘家のYouTubeチャンネルで見かけたケースですが、幼馴染で撮影メンバーとしても活躍する人がその格闘家活躍に刺激を受けて、飲食店を始めて成功したいと持ちかけたのです。
いつか叶えたい夢を持つことは悪いことではありません。
しかし、コロナ禍の影響がまだまだ残る外食産業という状況を考えて、今から飲食店で勝負することがどれだけ難しいのか想像しているのだろうかと思ってしまいます。
また、もしも自分の意思で、夢を叶えたいなら、それこそ事業資金の工面にも奔走しなければいけません。
何に動画内でその格闘家からの支援を期待し、後押し受けて始めたいと本音を告白します。
しかも、格闘家が将来的な生活を考えた時に、ファイトマネーだけでは不安もあって、いつかは飲食店でもと語ったことがあったそうです。
ここでもポイントがあって、その格闘家が店を出すのと、仲間が出すのでは意味が違います。
だからこそ、その格闘家の名前を使って出店したいと考えたのですが、「ネームバリュー」の成り立ちを軽く考えているとしか思えません。
ひらめきと発想力の格闘家と繰り返しの飲食店は別もの!?
以前から芸能人は才能豊かな人たちだと思ってきました。
世間的に売れていない芸能人でも、営業マンとして活躍したり、対面販売員として才能豊かな人はいるはずです。
しかし、芸能人に求めるのは、ある程度の撮影時のパターンはあっても、繰り返しそのものを強いられることは少ないでしょう。
例えばデザイナーやレーサー、それこそ格闘家やスポーツ選手などは、ひらめきや発想力を武器にして、練習によって培った能力を最大限に発揮しようとする人たちです。
言い換えれば、競技では格上の相手でも、その時に最大限の能力を発揮して勝負に勝てれば、それが求められていることになります。
一方で、一般的なサラリーマンや公務員、介護士なども「繰り返し」を強いられる職種です。
より早いが求められるのではなく、いつもと同じことをいつも通りに繰り返すことが重要です。
つまり、経験が豊富になり、以前の半分の時間でできるようになったとしても、そこは職種上の約束事で評価されることはありません。
評価されたいなら、評価してくれる形にすることです。
それこそ、介護士で言えば、介護福祉士の資格を取り、夜間勤務の回数を増やし、勤務先はできるだけ都心部の大きな施設を選ぶことでしょう。
逆を言えば、どんなに手慣れても、資格をアップグレードしないまま、地方勤務を続けていれば、介護士としては金銭的に評価されることは少なくはずです。
成り上がりたいという意図にもよりますが、今まで以上に稼げることを目指すのであれば、それが叶う職業を探すことですし、繰り返しを期待される職業はなかなか評価も変わりません。
飲食店は、仕込みがつきものですが、中には食材の提供を受けてフランチャイズ的に運営することも可能です。
しかし、そのようなスタイルにしてしまうと、「繰り返し」の要素が強くなり、飲食店なのに一般的なサラリーマンにたいな働き方になってしまうでしょう。
つまり、飲食店で勝負したいなら、仕込みや集客に意識を持ち、さらに強みを工夫することが求められます。
儲かりのタネは、工夫やアイデアによって生み出されたものですが、飲食店の場合には繰り返しが継続できてこそなのです。
仕込みの大変さを苦痛と感じたり、そもそもその知識や技術が無いままの営業では、勝負になるはずもありません。
「飲食店なら簡単そうだ!」
もしもそんな気持ちで踏み出すつもりなら、資金集めとは別の意味で辞めた方がいいでしょう。
飲食店で飲酒できないことが大きな痛手になっていることを考えても、今の時期に勝負するのではできることもできないままになってしまいます。
成り上がりできる人は、そのチャンスをしっかりと見据えて、素早い決断力で先に進める人だと思います。
待つことの難しさや、継続する粘り強さがないと、そもそもチャンスが来ても勝負するところまで行きません。
誰かの力を借りるつもりという意識で、成功する人の方が稀ではないでしょうか。