好かれる人と嫌われる人の違いはどこに?

介護士として分かる自分の特徴


介護士になって、高齢者や同僚からとても助けられます。

それがあったからこそ、中高年のこみちが未経験から介護士として転職できたとも言えます。

今になっては、すっかりと当たり前に感じることも、いろいろなチャンスをもらい、経験させてもらえたからこそ。

例えば、そのチャンスを作ってもらえない人や経験をさせてもらえずに、冷遇させるケースも実は少なくありません。

「新人潰し」など、職場に長くいる人なら簡単にできてしまいます。

見るからにカッコいいとか、美人という人なら、黙っていても周囲が放っておかないでしょう。

しかし、こみちみたいな不男でも、ポイントをしっかりと押さえることができれば、中高年からでも職場に馴染むことはできます。

こみちは、以前の記事でも紹介しましたが、決して器用な人ではありません。

ただ、感覚として相手の波長を受け取りやすく、いろんなタイプの人から話しかけられやすいところがあります。

話しかけられる人にもいくつか種類があって、例えば信頼できるとか、頼りになるとか、その人と関わるべきだと無意識に思わせる人がいますが、こみちは全くそんな人ではありません。

ただ、気質として、Mっ気とSっ気の両方が混在し、介護士の仕事をしている時は「Mっ気」が強く受動的な気持ちが増します。

具体的には、相手の願いを中心に物事を処理します。

つまり、何かと忙しい介護士という仕事は、頼まれた時に「後で!」と逃げることはいくらでもできます。

しかし、「この仕事が終わってから」とか「30分後なら」と今すぐは難しいけれど、少し時間を置けばできることを伝えられます。

こみちとしては、なぜ利用者が「こみちを呼び止めたのか?」を強く受け止めます。

と言うのも、利用者を観察していると、介護士それぞれに順位があって、大切なことならこの順番でとか、ちょっとしたことならこの人からと言う具合に人を選んでいるからです。

つまり何らかの理由で、こみちを呼び止めてくれたのは、話しかけやすかったり、まずは聞いて欲しいと思ったりしたのでしょう。

こみちは言われたことを自分一人で解決できなくても、誰かできる人や得意な人に繋げてあげることが求められているのです。

そうだとしたら、受けた話を誰に振るべきか、どう説明すれば動いてくれるのかを考えるのが、その時に課せられた「大切な役割」です。

介護士としてのスキルが長年続けて来た人のように高い訳ではありません。

これまでにオムツ交換や移乗、入浴介助なども経験させてもらいましたが、ベテラン介護士ほど早くはできませんし、一人で踏ん張るだけの懐の深さもありません。

でも、利用者も同僚もそんことは薄々気づいていて、でも「こみちに話してみよう!」と思ってくれるのです。

つまり職場に居ることを認めてくれたと言うことです。

思えば、職場に受け入れてもらえない人は、段々と冷遇されてしまいますし、自分でも働き難いと感じるでしょう。

しかし、その差はとても小さなものなのですが、結果としては人生を大きく左右し、時には自分の目標や計画を続けられないことも起こり得ます。

嫌われる人の特徴


悪い意味で、裏表がある人が嫌われるのは誰もが知っています。

そんな風に裏表を作るのは、早く特定の人から信頼や仲間にして欲しいからで、でも信頼や仲間意識を理解していないのでしょう。

人が相手を評価する時、キツいことや大変なことを率先して継続する人を目障りには思いません。

誤解ないように補足するなら、どんな職場でもそれが成立するのではなく、健全な職場ほど有効になります。

言い換えれば、仕事探しのポイントで職場環境の良し悪しが問われるのは、職場環境の健全さが働くうえでとって大切です。

嫌われる人で裏表ができやすい人の中には、不健全な職場で働いた経験が長いと、どうしてもズルさを覚えてしまいます。

これはこみちの実体験ですが、裕福な家柄の人はとても穏やかで人を信じやすいと思いました。
なぜなら、それだけ嘘や誤魔化しとは無縁の環境で生きて来たからです。

ガツガツとしないでも、公平に分け与えられることを知っているので、とても大らかに見えます。

だから、どんなに身なりで誤魔化しても、表情や仕草、会話の内容や言葉使いを観察すると、その人がどんな生き方をして来たのかも察しがつきます。

特に家柄にも恵まれた人は別にして、一般家庭で育った人が社会に初めて出て働き出した時に、いい職場に巡り会えるか否かはその後の人生を大きく左右します。

場当たり的な嘘を平気でつくのは論外ですが、それこそ弱さを見せることがすべて悪いことではありません。

逆に、弱さを見せることは、相手を信頼しているからでもあり、心理的には距離が縮まるからです。

「教えてほしい」「助けて欲しい」と言える人になることも重要なのです。

しかし忘れてはいけないこともあって、それが相手の善意をいつか恩返しできるように努めること。

そして、自身の後輩にも、同じような場面で善意を尽くすこと。

それを忘れなければ、嫌われることも少なくでしょう。

もちろん、何をしても嫌味を言う人はいます。

こちらがどう尽くしても、それを当たり前にしか感じ取れない人もいます。

とても残念なことですが、そのような気質や性格を治すのは簡単ではありません。

もしも治そうとするなら、自身の生涯を費やす覚悟をしましょう。

つまり、そんな人に出会ったら、「大人の振る舞い」に徹することです。

少しくらい損をしても、一定の距離で付き合うことを貫き、時期が過ぎれば立ち去ればいいのです。

変に刺激するよりも、その方が大人として適切な対処でしょう。