働きやすい介護施設、働きにくい介護施設

 働きやすい介護施設を見つけよう!

介護士の仕事はとてもたくさんあります。

逆に、「これしかしない」という介護士がいると、他の介護士は苦労します。

一見すると、「これだけ」とは思っていない介護士も、別のアングルから見るとそんな風に働いているように見えてしまいます。

現役の介護士として感じるのは、「一つの仕事は一人で完結する」が基本です。

もちろん、新人介護士などは荷が重いことも作業もあるので、周囲でサポートが必要でしょう。

しかし、確認する人、実際にする人、あと片付けする人、みたいに同じ作業にいろんな人が関わるとどうしても非効率です。

実際に目撃した印象としては、「そこまでしたのなら終わらせてくれたら良いのに…」と思います。

なぜ、そんな風になるのかというと、スタッフ間での「上下」を作ろうとするからです。

「先輩や上司は指示役で、後輩が現場の作業をする」

かつて、後輩だった先輩たちは、苦労を感じて介護士を続けて来たのでしょう。

だからこそ、自分が先輩になったからこそ、「指示役」にこだわるにかもしれません。

忙しい介護現場ではありますが、周囲を見ながら仕事ができる介護士が数名いれば、それだけでも十分に回せます。

逆に、仕事にこだわりやまだ不慣れな介護士が倍の人数いても、現場は同じように回りません。

それは、イレギュラーなことや、少し立ち止まって確認したい時に、大きな差が出ます。

利用者の異変や違和感に気づいた時に、介護士がどれだけ速やかにサポートできるかがポイントなのですが、現場を回すのにやっとの状況では後手後手に回るからです。

介護士として段階をもって仕事を覚えていくことが大切なのですが、すべての作業ではなく、現場で覚えておきたい作業をマスターするだけなら、早い人で3ヶ月、遅い人でも半年あればマスターできるでしょう。

言い換えれば、1年を過ぎて仕事を覚えていない人は、自分自身で学ぼうとしなかった人や施設での研修会が機能していないかのどちらかです。

例えば、これから介護士として頑張りたい人は、施設見学した時に、いきいきと働いているスタッフがどれくらいいるか、勤務してどれくらいの期間なのか質問してみるといいでしょう。

もしも働きにくい介護施設に入ってしまったら

先ずは、半年、できれば1年を目処にして頑張りましょう。

その際、この施設で「〇〇だけは覚える」と課題を見つけましょう。

こみちの場合、「オムツ交換」でした。

入職して数日後には仕事をして勉強を始め、勤務した時は誰よりも多く現場経験を持つようにしました。

というのも、こみちは「オムツ交換」に抵抗があって、とてもイヤな作業だと思っていました。

だからこそ、早く覚えてしまって、オムツ交換が少ない施設に移ろうと目論んでいたのです。

ただ、コロナ禍の影響で、今は動けないのもあり、就活も進んでいません。

しかし、「〇〇ならできる」が増えれば、別の施設に移る時も、初めての時とは異なる視点で選ぶことができるからです。

働きにくい施設というのは、仕事の手順を聞きづらいとか、仲が悪いなどを想像しますが、働きやすい施設でも同じようなことはあります。

2つの違いは、自分のモチベーションを保てるか否かでしょう。

仕事をしない介護士が多い職場は、本当に虚しくなります。

自分が頑張っても、利用者のケアではなく、働かない介護士のフォローだからです。

「そんなことのために頑張っているのか?」と思うと、段々と働くのがイヤになるでしょう。

「指示役」よりも、「目の前の仕事を終わらせていくこと」が大切です。

上司になりたい人が多い職場ほど、動ける人は少なくなります。

そうだとしても、1年は頑張って仕事を覚えましょう。

そのからまた一つ、次のステージが見えてくるからです。