介護業界の発展と停滞原因はこれだ!?

 いつもパターンは同じ!?

こみちが実務者研修を受けている時に、「寄り添い」が大切だと繰り返し教えられました。

目線の高さを合わせるというのも、「寄り添い」の一歩と言われます。

実際、腰を屈めたり、脇に腰を下ろして話をしている介護士が少ないことにも気づかされます。

介護士の立場としては「気持ちに変わりない」と思っているのですが、ここにも「いつものパターン」が隠されていると思います。

こみち自身、人が成長する時には決まった法則があると考えます。

それは、「偶然」をいかに引き寄せられるかが最初のポイントであり、その「偶然」をどれだけ確実に「再現」できるかが次のポイントへとなっていきます。

先ずここで言う「偶然」とは、今までの日常を変える「原因」となった特別な「体験」を指します。

もっとも分かりやすいのは、「大学合格」や「資格取得」ではないでしょうか。

自分にとって「人生を変えるほどの経験」ですから、合格確実の大学に合格したことよりも、1年、半年前には難しいと言われていた上位校に合格できたことの方がより「偶然」だと言えるでしょう。

「偶然」とは言いましたが、例えば「予測」や「分析」をして、次のポイントとなる「再現」も同時進行する場合もあります。

いずれにしても、現状では取得困難な「状態」に進むことが、ここで言う「偶然」なのです。

こみち自身も振り返ればいろんな「偶然」に出会えた人生でした。

特に介護士という職業は、事前に想像していた以上で、考えれば当然問題になることが「業界の課題」にもなっていると分かって来ました。

介護の仕事は、日常生活に近い場所で起こります。

それだけに誰にとっても親しみあることですが、「生き方」や「これまでの経験値」「生き方や物事の捉え方」が如実に現れる仕事でもあります。

例えば、自身が介護施設に入職した時、「食べるとは何か?」に悩んだ経験を持つ人が先輩だったら、「食事を介助すること」もより幅広く、奥深い言葉で説明してくれるでしょう。

誤解して欲しくないのは、「説明が長い」とか、「知識が多い」ということを指しているのではありません。

新人介護士がこれから食事介助をより深く接していけるために、意図的に「偶然」をどれだけ提供できるかを指しています。

つまり、「介護とはこうだ!」とこれまでの経験ももとに、断定的に話す人は好みません。

その人の経験が自身の経験を完全に上回っているのなら分からなくもないですが、特に中高年から介護士になる人にとって、人生経験などさまざまだからです。

「介護はねぇ…」

先輩介護士から、その人の経験を一方的に教え込まれてしまうと、新人介護士が持っている「感覚」や「気づき」すらどこかに封印されて、「先輩介護士のコピー」ができてしまいます。

特に、言いたがりな介護士ほど「現象」に対して敏感で、「上手くいった経験」で介護を語る傾向にあります。

そこには「偶然」による「発見」や「進化」がありません。

その時には問題視されなかったけれど、行く行くは大きな問題になったというケースが多いのは、「目の前の現象」ばかりを追ってしまう結果だからです。

つまり、「偶然」をいかに引き寄せるのかがポイントなのは、今の自分では不完全な部分があり、それを修正して改善する意識が大切であることなのです。

「介護とはこうだ!」と言い切った瞬間、明日分かる真実はどこに行くのでしょうか。

介護現場では、いつも同じパターンで問題が発生し、問題は解決できないまま形式的に処理されてしまいます。

なぜなら、「解決できないこと」として扱われるからです。

しかし、「解決できない」ではなく「解決しようとしない」だけなのです。

そこには、「これまでの経験だけで判断したい」という保身や受け身の姿勢が現場の介護士に広がっているからです。

介護は、やり方や方法がいくらでもありますし、介護士によっても結果は異なります。

それだけ奥深く、少なくとも「介護はコレだ!」という断定的な結論は出せません。

気をつけたいのは、経験を重ねたことで自身が成長したと思い込み、それが全て介護士としての有効なキャリアだと思い込んでしまうことでしょう。

必要なのは「偶然」と呼べる貴重で進化に繋がるような「出来事」に遭遇することです。

学生時代以上に社会人はそれを経験ことが容易ではありません。

なぜなら、大学受験のように、誰もが思いつくことではなく、これが自身にとって「偶然」だったのかと気づかされるからです。

特に最初から気づく場合よりも、経験している内に「偶然」なのかと思うことの方が多いはずです。

それだけに頭で考えるだけでは「偶然」には出会えませんし、すでにある情報を整理するだけでは「新しい発見」もないでしょう。

介護業界の発展と停滞原因

介護業界に関わる人は、大きく2パターンに分けられそうです。

その一つのタイプが、異業種経験者であり、介護業界が「ちょっと変わっていること」に気づいています。

もう一つのタイプが、どっぷりと介護業界でキャリアアップして来た人です。

業界通ですし、業界のクセや「あるある」にも精通しています。

介護業界が今以上にサービスを向上させるには、その二つのタイプが強みを活かしていかなければなりません。

逆に、「介護業界って変だ」」としか言わないでいると、問題は解決しないでしょう。

また、「介護業界ってこうだ」と言い切ってしまうと、もう変わる余地もないでしょう。

面白いことに、タイプは2つあっても、業界として向上できるかできないかはよく似たパターンです。

つまり、今までの経験も大切だけれど、これから目にすることに対して「なぜそれが起きたのか?」をよく観察し、それが自身の(業界の)「偶然」に繋がるきっかけかも知れないと思えたら「発展」できるのではないでしょうか。

逆に、今までのワンパターンを繰り返す限り、組織としての体制も変わりませんし、施設長の意識を模したような介護士が溢れるだけで、利用者の対応も同じパターンになります。

特に介護士の経験が浅い時は、マニュアル化したサービスを完コピさせるのも方法ですが、それを安易に選ぶと「発展」は限られた人しか起こせません。

つまり現場はワンパターンしかサービスしないので、「ちょっと変では?」と思うことも流されていきます。

介護業界に入って感じた「違和感」は今も残っていますが、その違和感を問題視したり、解決しようとしている介護士に出会ったことも話し合ったこともないのが実情です。

そのくせ、自身のキャリアを得意げに話す人は多く、とても残念ですが「偶然」に見放された結果を見ているように思います。

現場の介護士で補えないなら、施設長が先頭に立って、スタッフを牽引しなければいけません。

施設として求めている人材やサービスの質、それに対する待遇や報酬。

異業種では当たり前にあることがないのは、特に方針と成果を評するシステムが不明確なことでしょう。

ビジネス的な思考に慣れていない人が、現場を仕切ると「感情的」に回り始めます。

指摘を受ける度に、それ自体が「仕事を進めにくくする」悪循環になるからです。

でも、介護経験が十分にあって、ビジネス的な判断もできる人が、介護現場に残らないのも現実です。

早々に見切りをつけて退社した人のなかには、もっと高い志があったのでしょう。

しかしそれに対する説明や施設の立場、現状を伝えることができないでいます。

残るのは、指示や方針が曖昧なことに心地よさを見出し、勝手な判断で現場を仕切り出す介護士たちです。

このままではいけないと感じた介護士が、テコ入れしながら問題が表面化しないように進んでいますが、根本的には問題解決に至っていません。

そんな施設は停滞してしまうでしょう。

また、そこに着目して取り組めれば、発展できると思うのですが。