50歳でセミリタイアできるのか?

 仕事探しのもう一つの選択肢

あるネット記事を読んで、「50歳でセミリタイア!?」ということをイメージした。

感覚として、何が現役で、何がセミリタイアで、何がリタイアなのかちょっと悩む。

週に5日、1日8時間の労働を続けることが現役であることの条件なら、現職がとても効率的に稼いでいるということなのだろう。

労働とはとても面白いもので、「最終結果」だけを問われると価値が下がる。

そこまでのプロセスや過程まで含めることができると「それに見合った価値」がついてくる。

例えば、ここに書いている文章も、最後まで読んでもある「結果」しかもたらさない。

「なぁんだ」で終わることも多いだろう。

しかし、ある有名な評論家や作家、プロスポーツ選手が考えたとなれば、「今とは違う」。

つまり、「どんなことを考えているのか?」と、結果までの過程に広がりが出てくるからだ。

その意味で言えば、大手企業で勤めることは、本人そのものが持っている価値ではなく、会社が持っている看板によって本人も稼がせてもらっていたことになるだろう。

物の値段や、作業に対する報酬額の感覚が、サポートを多く受けている人ほどズレやすいからだ。

月収50万円と聞いて、すごくもらっていると思う人と、50代なら当たり前と感じる人とでは、労働に対する報酬額が異なる。

実際、中高年で転職すると、同じ資本金の会社に入れなければ、下がると思っていいだろう。

なぜなら、「最終結果」だけが評価されることになったからだ。

もしも自身のキャリアに特筆するべき点が有れば、それを活かせる仕事を見つける方がいい。

そのために、資格や経験があるとも言える。

しかし、転職をする、セミリタイアする段階になって、資格や経験を持ち出すのは、かなり準備不足だと感じる。

完全にリタイアする目処が立っているなら話は違うが、あれこれと考えることがあるなら一度整理してから行動しても遅くないだろう。

50歳でセミリタイアするには?

65歳から年金生活ができるなら、50歳からの15年間をどう生き抜くかになる。

月15万円として、年間で180万円。15年間なら2700万円必要だ。

細かなことを言えば、50歳で持ち家で、車は乗り続けることになる。

ローンが残っているなら、その分を上乗せしたい。

65歳を過ぎると、医療費や介護費用も必要だ。

加齢による生活費の増加は避けられない。

試算する際に例えば介護費を月額7万円前後、期間を4年から5年と考えるのは、介護現場の実情を知らない人ではないかと感じる。

上を見ればキリがないとしても、月額7万円とそれまでの生活費15万円をプラスした22万円で介護費は本当に収まるだろうか。

施設にいると、利用者家族からの差し入れがある人とない人がいる。

基本の食事は提供されるが、何か食べたいとしても独身ではサポートしてくれる人がいない。

そこで配偶者や子どもまでいるなら、50歳でセミリタイアという発想も出ないだろう。

とても残念なことだが、介護士の中には利用者家族が細かく指摘する利用者とそうではない利用者とを多少なりとも区別していることがある。

もちろんあってはいけないことだし、こみち自身はそんな感覚で介護したことはないが、あるのも事実なのだ。

例えば、大手企業に入れた人が、他の人よりも稼いでいたとしよう。

それはその人に才能があったからなのか、家族の支えがあって良い大学に入るまでサポートしてくれたのかにも関係する。

同じ素質だからと言って、同じように稼いでいるのではないから、学歴主義などの考え方が生まれたのだろう。

だとすれば、老後を向けた時に、誰かからサポートされるかどうかが、その後の暮らし方に変化をもたらすとしても不思議ではない。

こみちがオススメする50歳からの生き方とは?

自分でどうすることもできないことは、悩んでも仕方がない。

でもちょっと工夫すれば変えられることは、早目に手を打つべきだ。

というのも、お金えを回していれば、さらに回せる可能性がある。

でも無い袖は振れないように、生活がコンパクトになってしまってからでは、動き出すのも大変だ。

セミリタイアなのか、リタイアなのか、それとも現役続行なのかは別としても、健康的で社会から必要とされる暮らしを続けることだろう。

「15万円だけでどう暮らせるか」と考えるのではなく、稼ぐための方法を切り替えて行くのだ。

スキルがあるなら、それ自体で稼ぐ方法もあるけれど、教えることでも稼げるだろう。

自分にある見えない資産を、見える資産に変えるために、できることを見つけることだ。

そうすれば、今の仕事を失っても、同等とは行かなくても十分にやりがいや報酬を得ながら暮らして行ける。

それを一切無くしてしまうと、社会から孤立し、働く必要に迫られても動き出せなくなってしまう。

縮小するのは簡単だけど、独身者が日常の決まったことしかしないようになるのはオススメしない。

それは蓄えの有り無しに関わらず、老いを早めるからだ。

1日誰とも話さないようになれば、自分では気づかないスピードで雰囲気が変わる。

だからこそ、介護士はいろいろな利用者に声掛けして会話を促すのだ。

そんな必要があるのも、それだけ「社会的な孤立」が悪影響を与えるからだろう。

楽しく働くなら、月額5万円まで。

それだってこれまでのように簡単ではないと感じるだろう。

大手企業の正社員だった人なら、例えば介護士の報酬は3分の1と考えても良いくらいだ。

つまり、5万円稼ぐとは、15万円稼ぐことと同じ労力。

週に3回の勤務を午前中だけ続けるくらいの感覚だ。

セミリタイアなのに、なんだかんだで働いている気分だろう。

それが10万円となれば、もう普通に働くのと変わらない。

自分で事業でも立ち上げるつもりでないと、簡単にリタイアはできないだろう。

なかなか中高年になってからのリタイアには厳しい覚悟が伴うものだ。