時間の使い方に意識が向き始めたら

仕事ができない人の特徴


最初に告白しておくと、こみちは物凄く不器用です。

多分、初見で取り組んだ時に上手く出来たことがないほどです。

だからこそ身についた習慣は、「人真似」をすることでした。

そして、長く試行錯誤を重ねた経験が、これから始める人にとっては「どれもが絶対にマスターしておきたいポイント」なのです。

例えば、オムツ交換を上手に行いたい人が、体位変換で苦労していてはいけません。

もしも苦労しているとすれば、十分な清潔を保てていない可能性があるからです。

つまり、オムツ交換を任される状況になった時に、「自分は利用者の体位をしっかりと動かせるだけのスキル」を持っているか省みることがポイントになります。

よく、「基礎」が大切と言いますが、「基礎」がないとそこからの上積みはとても脆く、不確かなものとなるでしょう。

また、入浴の介助を任される段階に来ると、オムツ交換を完全にマスターしていなければ作業に行き詰まります。

濡れた利用者の身体を適切に拭き取ることができないと、排せつ介助の時以上にオムツの装着は困難です。

逆に入浴介助を経験すると、排せつ介助は難しくなくなるでしょう。

それは、必要とされるスキルが異なるからです。

仕事ができない人の多くは、失敗を恐れます。

できるフリをして練習する時に失敗の経験をしないので、みんなが段々と上手くなってきた時にもう練習することができずに結局はできないままになってしまうのです。

ポイントは、みんなよりも一回でも多く経験させてもらうくらいの積極性を持つことです。

なぜなら、覚えてしまえば、それは自分のスキルですし、今後の財産になるからです。

時間に意識が向く時


毎日を過ごしていると、その日にどれだけのことができるのか段々と分かって来るでしょう。

例えば、こみちがイラストを描く時、昔なら6時間くらいは脇目も振らずに描き続けられました。

しかし今は、3時間が限界です。

きっとこの変化は、加齢による体力や集中力の衰えからくるものでしょう。

つまり、中高年になれば若い頃と同じような手段では前に進めません。

だからこそ、「時間」を意識して、何をどこまで進めて行くのかを予習しておくのです。

例えば、ある日にいくつかの店で買い物したいとしましょう。

一軒目の店で、テンションが上がってあれこれと気になるものを見て回りたくなりました。

気づけば、かなり長居したうえに二軒目に向かう頃には疲れを感じて、あまり集中できないことに気づいたとしましょう。

でも、二軒目でも頑張って予定をこなそうと努めます。

実はそんな行動が「仕事をできない人」にするわけです。

本来ならトータルで何をしなければいけないかをしっかりと頭に入れておくべきでした。

一軒目では、どんなに気になるものを見つけても、予定を優先しながら時間内に達成できる行動が求められたのです。

そうでなければ、二軒目、さらには三軒目と買い物をこなすことができなくなるからです。

その時、必要になるのは自分の余力がどれだけあるのかを把握するスキルです。

言い換えれば、時間無制限ならマイペースで進めば良いのですが、時間制限がある以上、予定を終えないことには話になりません。

だからこそ、どれくらいのペースで回る必要があるのかを自分で管理したいのです。

時間に意識を向けるようになると、「そこでそんな必要性があるだろうか?」と感じるようになります。

もちろん、ペースや体調によっては、少しくらい無理もできる場合があって、気になる物に手を伸ばして「新たな発見」に興味を感じることもできるでしょう。

しかし、それに没頭して、最後までたどり着けないのは本末転倒です。

「時間」を意識することで、「自分の余力」を知り、さらには「到達できる限界」も予測できます。

何となく始めると、結論も曖昧になります。

もちろん、予想外の出来事から発見を見出したいことは目的なら、行き当たりばったりの行動もいいでしょう。

しかし、予め自分に目的があるのなら、不確実な賭けをするよりも、確かな手答えを感じて1日を終えるべきです。

時間の大切さが気になれば、勉強する意味も考えるでしょう。

中高年になって目的もなく勉強する人は少ないでしょうし、趣味や実益を兼ねからこそ、いろんな方法で時間を使うのです。

言い換えれば、「時間」を使って「経験」を得ているわけです。

ここでも全てのことを経験する時間が無いと知っているので、「残された時間」で何を身につけるのかを考えることは有益です。

こみち自身が思うのは、「趣味」を持ちたいです。

細々ですが、イラストの他にもギターやバイクも好きで、カメラにも興味があります。

結果的にできた趣味ですが、もしもそれらが無ければ、老後はとてもつまらない気がします。

生きていくためには「仕事」も大切ですが、老後という時間に「何をしたいか?」を考えておくこともポイントです。

きっと今以上に体力はありませんし、目や耳も悪くなっているでしょう。

細かなことにも気づかないかも知れません。

でも、趣味なら下手でも良いので、今のうちに楽しめるくらいにはなっておきたいのです。

今以上に年を重ねて、「教えてくれませんか?」と言える人柄なら何も心配は要りません。

そんな人は、例えば介護士を始めても「教えてください!」と人に頭を下げられます。

変なプライドがないので、その時にできることを上手に見つけていけるはずです。

1日を終える時、「今日は充実していたなぁ」と感じる日もあれば、「結局は何もできなかった」と思う時もあります。

毎日を充実した日々にできれば良いのですが、なかなかそうはいきません。

しかし、意識を持つことで、結果を変えることはできるでしょう。

「明日はこれをしよう!」

何分くらい掛かるのか想像してみるだけで、ちょっと今日よりも充実感を増すはずです。