介護の仕事
現役の介護士であれば、日々の膨大な業務をバリバリと片付けてくれる同僚はありがたい存在です。
一方、独自のペースで作業を進め、フォローもアシストもしてくれない同僚とは組みたくないでしょう。
ある程度、スキル面に自信を持った人が夜間勤務を好むのは、同僚との煩わしい関係を面倒だと思う部分もあるはずです。
介護の仕事の特徴は、慣れるまで所要時間が大きく異なる点です。
慣れた介護士なら3分ほどでこなせる作業も、新人なら20分も掛かるとか、途中でギブアップということもあり得ます。
一人前の介護士というのは、担当する作業をどのような状況でも予定通りにこなせる人だと思います。
介護士として評価される人とは?
日々の介護現場では日常業務の他に、突発的な業務が含まれます。
利用者の急変なども突発的な業務となるでしょう。
通常業務に慣れた介護士でも、突発的な業務への対応は苦手ということも起こります。
なぜなら、突発的なことなので、介護士として半年や1年では経験しようがないからです。
その意味では、長い経験がものをいうというのも仕方ないことで、器用さや仕事の組み立て方のようにその人のポテンシャルだけでは埋められない部分です。
現場経験を3年以上積むと、国家資格である「介護福祉士」を受験することが可能になります。
介護福祉士の資格は、看護師のように資格がないと担当できないわけではありません。
言い換えれば、無資格の人で介護業務が得意な人もたくさんいます。
もっとも、資格手当を設定している施設も多く、介護福祉士の資格を取ると月々の給料がアップします。
こみちの見解は、中高年の方で介護の仕事をする人は、ぜひ「介護福祉士」を目指して欲しいと思います。
無資格でも仕事はできますが、もっとも異なるのは対外的なアピールです。
施設で働いていれば、仕事ができるできないは分かりますが、現場を離れたところで働くようになれば、「資格の有る無し」が優先されるからです。
「現場仕事が得意です!」
無資格の人は、会う人に作業する姿を見せないと、その言葉の真意を証明することができません。
「介護福祉士を持っています」
資格とは、スキルを証明する最適なツールです。
介護業務を客観的に評価する
介護現場の仕事は、生活支援そのままです。
トイレに連れて行ったり、食事を一緒に楽しんだり、時には歌ったり踊ったりして、利用者の生活を支えてます。
一方で、介護保険制度を熟知し、公的サービスの提供に尽力するのも介護の仕事です。
しかし、現場仕事以外の業務は、それに応じた資格が求めれます。
無資格でも携われる「現場」ほど、開かれた環境ではありません。
介護福祉士を持つことで「ケアマネ」を目指せ、ケアプランの作成ができるのも、「資格」というツールがあるからです。
介護現場で働いていると、例えば看護師と見解の相違が出ることがあります。
看護師も資格上の定義としては、医学的な判断を行うことはできません。
しかし、医師から指示を受けて医療行為ができます。
その内容は、介護福祉士を持っている人も手を出せない領域です。
つまり、ある利用者の扱い方で相違が出た時、何を持って良しとするかとなった場合、看護師の見解が優先されるのは仕方ないことでしょう。
もっとも、看護師資格を持って介護士として働くことは可能です。
通常、報酬面で考えると、そんな働き方をする人はいませんが、そこまですれば、現場の看護師と対等になれるかも知れません。
客観的判断として、意見するには「資格」などの根拠が不可欠なのです。
中高年から介護現場で働くようになったら、無資格のまま日々の業務に追われるのはもったいない話です。
仕事を辞めてしまったも、「介護現場で〇〇年働いていた」としか言えないからです。
「介護福祉士」になれば、「講師」としての道も開け、介護職をこれから始めたい人にレクチャーすることもできるようになります。
実際、次のステップ考えると、「介護業界に身を置く」なら「介護福祉士」の有る無しは大きな問題です。
仕事ができるというのは、現場仕事を考える場合と将来的な意味合いで考える場合では全く異なります。
現場仕事では日常業務をより多く早くが理想ですが、そこに質や癒しを含めると、さらに「仕事ができる」は意味合いが変化します。
一般の主婦でも、プロの料理人よりも家庭料理を早く作れれる人がいます。
しかし、それだけでプロを超えたというのは早合点でしょう。
プロの料理人が力を発揮するのは、客が寛げる時間を料理と共に楽しめることだからです。
介護職でも同様のことが言えますが、手際というのは一つの評価基準であって、全てではありません。
むしろ、利用者が豊かな気持ちになれる介護を提供する方が難しいからです。