捨てるべきは自身のプライド
中高年世代の転職をこのブログではよく取り上げています。
こみちも以前、仕事を辞めて、次の仕事を探していた時、いろいろと悩みました。
40代を迎えると、体力にも自信がなくなり、新しいことを覚えるのも戸惑います。
さらに、変なプライドも捨てきれずに「できる自分」をアピールしたくなります。
こみちの場合、介護の実務者研修を経験したことで、幅広い年代のさまざま生き方をしてきた人たちと触れ合うことができました。
20代や30代の若者世代からすれば、どんなに若いつもりでも中高年世代はそれなりの年代なのです。
そして、60代以降の人たちから見えれば、まだまだこれからの世代でもあります。
頭では分かっているつもりでも、こんな体験がなければ自身の価値観だけにこだわってしまうでしょう。
実際、転職活動で十分な成果が得られない原因の1つとして、「自身のプライド」があるように思います。
捨てたプライドはどこで取り戻せばいいのか?
プライドを捨てると言いましたが、捨てたままずっと過ごすのではありません。
新しい職場に身を置き、新しい人間関係を築いていく中で自身の人生観や仕事に対する姿勢を見つめ直し、「新しくプライドを持つ」ことになるからです。
特に中高年世代はこれまでの経験があります。
新しい職場でも活かせることがあるだけに、思いの外、仕事に馴染むのも早いのではないでしょうか。
その意味でも、アレンジに走るのはできるだけ後にして、入職してから一定期間は職場の流れに従って基本を徹底的にマスターしましょう。
なぜなら、新しい職場で触れた「基本」は自身にとっても初めてのことなので、あえてこれまでの知識や経験で対処せずに、職場の流儀で対応したいからです。
そうすることで、作業に柔軟性と応用力がつき、自身が持ち場を担当するようになった時により効果的な成果が期待できるはずです。
言い換えれば、新しい職場で、年長組であることを理由にした態度を出せば出すほど、自身の底の深さを曝け出していることになり、その後の評価でも思うような結果を得られません。
転職活動でも同じことですが、従うべき時はそつなくこなし、決断や決定力を試された時はしっかりとした根拠に基づいて意思を示しましょう。
くれぐれも、「自分は頑張っている!」というスタンスを周囲に出さないように仕事を進めたいものです。
その場では理解されなくても、二度三度繰り返す中で、どれだけの仕事を進めているのか周囲の人にも理解されます。
そして、自然にサポートが入ったり、連携が取れるようになったりするので、「プライド」を安売りするのはやめましょう。
他人に感謝する気持ちが大切
職場には、さまざまな考えを持った人が働いています。
時に受け入れることができないほどのギャップを感じるかもしれません。
しかし、それでも「他人を感謝する」気持ちは忘れずに、大人の対応を続けましょう。
なぜなら、見る人はきちんと見ていて、遅かれ早かれ自身の仕事を助けてくれたりするからです。
長々と言い訳をすると、聞き手のテンションも下がりますし、なにより自身の評価も上がることがありません。
ある瞬間、相手は良かったと思って何かするのです。
逆に、しなければいけないことを、してくれないこともあります。
その方の成長としては今後も努力が必要ですが、コミュニケーションを取ることで自分の気持ちを素直に相手へ伝えられるでしょう。