シフト勤務なのに急な欠勤があると!?
多くの介護施設では、さまざま時間帯をカバーするために「シフト勤務制」を導入しています。
多くは、早番、日勤、遅番、夜勤などの名称で、出勤時間をずらせることで、365日24時間を休みなく運営します。
そんな職場だけに、急な休みが出てしまうとどうなるでしょうか。
同じ時間帯のメンバーが、欠員分を補うことになります。
中小規模の介護現場なら、残された一人ですべてのスケジュールを熟すこともあるのです。
また、残されたメンバーだけでは心許ない場合には、本来なら終業を迎えたスタッフが残業します。
しかし、16時間勤務となる夜勤を終えてからの残業は容易なことではありません。
フラフラになるほど体力を使い切って迎えた終業時間だけに、「〇〇さん休みだって!」のひと言にはノックアウトされそうです。
不満を言っても現場は動いているので、残ったメンバーが協力して仕事をするしかありません。
さらなる欠勤が出ることも!?
誰にだって急用はあるものです。
身内に突発的な出来事が起きてしまえば、出勤できなくなることもあるでしょう。
一方で、介護現場では、欠勤が連鎖することもあります。
介護の仕事は利用者やスタッフと心通わせて行うものなので、ちょっとしたわだかまりがあると、苦手意識ができたり、不仲になったりと、人間関係が大変なのも事実です。
欠員が出たことで普段以上に忙しくなり、そこで残されたメンバーに団結力が生まれれば幸いですが、人任せに責任逃れを試みるスタッフがいると、さらに職場がギクシャクします。
「あの人は口ばかり!」
「全然、動かない!」
本来なら、そんな不満も出なかったのですが、忙しくなったことで精神的に圧迫されると人は余裕を失います。
その時、リーダーの出番なのですが、上手く機能しないので、さらにこじれるのです。
すると、不満を募らせたスタッフが今度は欠勤をします。
最悪な場合なら、予定されたメンバーよりも数名少ない状況になってしまうこともあるでしょう。
明らかなスタッフ不足になってしまうと、効率的な介護をするしかありません。
現場の細かいニーズは無視されて、大きなまとまりで介護支援が行われます。
そうしなければ、安全性やサービスの提供が滞るからです。
結果、そんな介護施設のサービスは品質を落とすことになるでしょう。
また、働いているスタッフの中にも、潜在的な欠勤願望が出て来るかも知れません。
まさに負のスパイラルになります。
「組織」を作るという意識
介護施設に限らず、企業であれば人材育成は最重要課題です。
スキルや知識量は、外部スタッフでも補えますが、運営の目的や企業理念を貫くには内部のスタッフが重要な役割を果たします。
それが、「組織」を作るということにつながってきます。
例えば、3名のグループがあったとしましょう。
急な欠勤で1名が減ったとしたら、2名で頑張るしかありません。
しかし、3名のグループが数個、その企業にあって、いずれのグループでも欠員があったとします。
強い「組織」を作った企業なら、3名グループを一度解体し、6名グループや12名グループを再編成させるでしょう。
そうすることで、人数が必要な業務に人手を集め、比較的余裕がある業務で、休憩を取るような作戦を立てられます。
そんなフレキシブルな動きができるためには、1つのポジションしかできない人材よりも、いろいろなポジションを平均以上の技術で熟せる人材が重宝します。
独立して自分で何かを始める場合でも、1つの飛び抜けた才能と周辺にある雑務を熟せる柔軟さがないと苦しいでしょう。
まして、メンバーから「動かない人」と陰口を叩かれるようでは、「組織」からも必要とされません。
一般企業ではもっと当たり前に行われることが、介護現場ではもどかしいほど動けないことがあります。
誰か1人が頑張って乗り切るという風潮では、その人が潰れてしまいべつの人に負荷が掛かり、やがて施設の評判や信用を大きく損なってしまうかも知れません。