中高年からでも目指せる介護業界以外の選択肢

年齢や学歴不問が魅力の介護士だが


前回の記事で、介護士からさらにスキルアップを考えた時の不安材料を紹介しました。

その主な理由は、キャリアアップするために何かと「経験年齢」を問われ、年齢を重ねないといけない点です。

いつか自分で居宅介護支援事務所を開設し独立開業する場合、未経験からなら最低でも13年が必要となります。

この期間を努力や工夫で埋められないのも、40代を迎えた中高年には気になるポイントでしょう。

資格に頼らない方法もあるが


公的な資格に頼らない働き方は、介護職で言うところの無資格者と同じような扱いになります。

初任者研修や実務者研修を終えたからと言って、個人としては具体的に何かが変わる訳ではないでしょう。

しかし、こみちの施設にも無資格がいますが、リネン(シーツや布団カバーなど)交換やお茶くみ、見守り等が担当業務になります。

これまで「介護とは何か?」をこのブログの中でも考えてきた訳ですが、それは少しでも質の高い介護支援を提供することで、介護士としてのやりがいを感じ、将来性を向上させたいと思うからです。

ところが、無資格者の場合、どうしても利用者と距離のある支援が中心です。

それは、施設サイドの見解もありますが、知識がないと介護事故などが起こってしまうことも関係しているでしょう。

仕事を制限されると言うことは、報酬面でのデメリットを受けることでもあります。

資格無しで働き続けるよりも、中高年の方ほど効率的に働ける方法に切り替えるべきだと感じます。

どうしても20代の時のように、体力で押し切る働き方には無理が生じます。

こみちが思うのは、資格取得でも、仕事に繋げやすく、50代、60代、さらに年齢を重ねても働ける方法が理想なのです。

有望な資格を見つける時のポイント


特に「国家資格」に注目しています。

民間資格と呼ばれるものもありますが、資格を発行している母体が「国」なのか「民間団体」なのかが大きな違いです。

介護職の場合、「介護福祉士」は国家資格。「ケアマネ」は民間資格に分類されます。

さらに、受験資格と呼ばれるものにも注意が必要です。

実務経験を問うもの(介護福祉士では実務経験3年以上)や、学歴を問うもの(介護福祉士は不問)などがあります。

また、学歴というと大卒を持っているか否かは大きなポイントです。一流の大学である必要はなく、4年制大学を卒業していると難易度の高い(生命や財産に影響力のある)資格を受験できます。

もっとも、資格の中には、大学を卒業していなくても在籍中に取得した「単位」数でも認められる場合があります。

いずれにしても、資格取得には学歴が問われ、中高年が今後のキャリアアップを目指す際のポイントにもなってきます。