大人の社会を覗き見る!?
例えば個人事業主だとしても、働く以上は誰かと繋がっていなければいけません。
今では、人だけではなく、企業や組織、システムということもあるでしょう。
その意味では、働く大人ならば、相手の価値観に共感が求められます。
大企業で働く人は、中小企業で働く人と感覚が違うかもしれません。
企業の規模が多いだけに社内のシステムや制度が確立され、労働者はもちろん、その家族も安心して暮らせるでしょう。
一方、中小企業の場合、柔軟性や適応力がさらに求められます。
注目したいのは、大企業だから儲かり、中小企業だから儲からないということはありません。
逆に、そう思い込んでしまうともう抜け出せなくなってしまいます。
大切なのは、一対一で考えるのではなく、一対二や三を考えることです。
特に中高年を向けた人ほど、その意識は必要になります。
大人の社会はどう動く!?
大人の社会が学生時代と異なるのは、正確であるかどうかよりも、その場で決断したのかどうかということです。
間違えたと思ったら消しゴムで消し、正しい答えを書けば良いのでありません。
特に、決断事項は、その場で決断しなければ意味がありませんし、持ち帰るのであれば一歩も二歩も遅れを取ってしまうでしょう。
「明日までにお願いしますね!」
相手から依頼を受けたら、後日にどんな言い訳をしても受け手の心証が悪くなります。
よくよく考えれば無茶な話だったとしても、受けたからにはやり遂げるしかないのです。
もちろん、頑張りを労う仲間がいるでしょう。
しかし、大人の社会では、メインではなくサブに回されたと言えます。
介護現場では、日常生活に関わる業務が溢れています。
時には、介護士1人に何名もの利用者が要望を訴えることがあります。
「1人では無理です!」
そう答えた人は、とても正直ですが、活躍できるポジションも回って来ないでしょう。
コツコツと着実に成果を出すような仕事が似合います。
「余裕でできますよ!」
そんな安請合いをして現場を回せなかったら、「無理です」と言った人以上に「信頼」を失うでしょう。
場合によっては、正常な取引を断られます。つまり、勝算のない戦いを大人になってするべきではありません。
しかし、現場をノーリスクで回す人がいます。
例えば、信頼できる仲間がいる人。例えば、利用者から依頼されている人。
そんな人たちは、一般人とは異なるやり方で、ピンチを切り抜けます。
つまり、たとえ個人事業主だとしても、一匹狼では成功が極端に難しくなります。
知識や技術のような学生的な要素を増やすだけでは、成功者にはなれないのです。
良いケアマネと失敗しないケアマネの違いから学ぶ!?
介護士にも言えるのですが、「介護」を真面目に考えすぎると本質を見失うでしょう。
ここでいう本質とは、「制度を作り出した介護」の役割を指します。
良いケアマネは、利用者やその家族の立場になって、自身のプライベートを削ってまで仕事に没頭できる人です。
そんなケアマネは、信頼され、高い評価を得られるでしょう。
一方で、人気が出て、たくさんの利用者を担当するようになれば、時間な限界も訪れます。
「あの人の時はいろいろしていたのに、私の時は動いてくれないのね?」
評判が良いだけに、利用者やその家族の期待も高く、身動きが取れなくなったケアマネは窮地に追い詰められます。
これは、複数の仕事が重なった介護士の場合と同じで、単純に頑張るという発想は、相手に失意を与えてしまうこともあるのです。
失敗しないケアマネは、ポイントだけを押さえます。
言いかえれば、必要なことは外しません。それだけシンプルに考えることができます。
例えば介護現場でも、利用者の要望すべてに耳を傾けていたら、仕事は進まないでしょう。
だからといって、利用者の要望をすべて無視しても「介護」にはなりません。
どこは外せないのか、どこは外しても良いのかを、強く意識しています。
そんなタイプの人は、長話を好みません。なぜなら、無駄が多いからです。
また、要所を押さえた話し方を好み、早口だったりします。
それだけ、決断力もありますし、物事の展開も早くなります。
我々、中高年は、そんな意識を持つことが大切です。
そのためには、自分が出来そうなことを1つでも増やしましょう。