消費される仕事と蓄積できる仕事

 「時間」を売る仕事は多い!?

中高年の目線で仕事を探した時に、介護、警備、清掃などの仕事が目に入ります。

こみちは介護福祉士の有資格者でもあるので、施設介護の仕事もある程度理解しています。

そんな視点に立てば、どんな人にでもできる仕事なのかと言うと、それこそデザイナーなどのクリエイターの仕事とベクトルが違うだけで求められる品質の高さには差がありません。

でも、介護なら、警備なら、清掃ならと言う風に評価されてしまいます。

職種の違いは、求められるスキルの違いではあっても、スキルの高い低いの差は関係ないと思います。

むしろ、我々中高年の仕事探しで「時間」を売って仕事の対価にしていないかがポイントです。

どんな仕事でも、決められた時間に始めて、決めた時間まで働いたと言うことで報酬(評価)なっていたら、体力や適用力のある若い世代見劣りしてしまうでしょう。

仕事は、現場で行う以外に、計画や管理、また改善など、現場をよりスムーズに行うために欠かせない裏方の仕事があります。

掃除で言えば、それこそ掃除で使う洗剤や用具の整理や予備の管理などでしょうか。

クリエイターの仕事で言えば、素材の管理や使うパソコンのメンテナンスなども含まれるでしょうか。

いずれにしても、現場だけで回っている訳ではなく、むしろ裏方がどれだけしっかりしているかで現場のやり易さが格段に変わります。

例えば、清掃員として働く場合、トイレや廊下の掃除手順を覚えることがとても大切だがです。

そして、どんな手順や方法だとスムーズに行えるかを経験し、それをスキルとして身につけたら、別の清掃会社に転職しても経験者として期待されるでしょう。

ただ「期待」だけでは未経験者よりも採用されやすいですが、実際に働いて差があるかと言うとどうでしょうか?

ですが、例えばノウハウを身につけて、ある施設の清掃責任者になれたら、もう現場の清掃員と言う評価ではなくなります。

「時間から時間まで」という働き方が、「責任者」と言う評価に変わり、それまでの経験で掃除道具の管理や掃除手順、新人の育成まで関われるとそれはもう清掃員の仕事ではなく、「責任者」として担う仕事の評価が変わります。

つまり、今度はその責任者を育成することで、複数の施設をエリアとしてまとめる人になる。

そうやってみると、時間給と言う仕事も、ビジネスに変わっていきます。

結局、パソコンの前で朝から夜までデータ作りしているクリエイターも、現場の掃除員と変わりません。

クリエイターを束ねるディレクターがいて、さらにその上にプロデューサーや経営者がいる。

作ることが好きで独立し、中高年になってもずっとクリエイターにこだわる人もいますが、生き方の違いとも言えます。

良い悪いの評価ではなく、「時間」を売る仕事は、そのままでは消費される労働になります。

蓄積できる仕事に変える

例えば、税理士資格があると、中高年になっても働きやすいということなら、30代辺りから資格取得を模索してもいいでしょう。

ただインターネットやAIが浸透し、一般ユーザーも基礎知識が増えると、専門職の役割も変わるはずです。

税務管理を丸ごと引き受けられたら良いですが、個人の事務所ならなおさら、受けられる仕事量にも限界があります。

できるだけポイントとなり得る部分を高単価で担うにはどうすればいいか。

税務資格を目指す人に、現場仕事を経験してもらう代わりに、仕事の流れの部分を引き受けてもらえたらどちらにも有益です。

しかし、例えば税理士の仕事が、この先も安泰なのかというと、AIが流れの仕事を素早く正確に担えるようになれば、既に現役で運営される税理士は、より少ないメンバーで回せるようになるでしょう。

言い方を変えると業界に関わる人員が減るので、これから参入したいと思った時に資格取得よりも独立して顧客を集める段階で山があります。

自身の仕事ぶりをどう信頼として売り込めるか。

既に実績を上げる事務所にはない売り込みが必要です。

例えば税理士が料理人だったら、数字を扱う税理士とは異なり、厨房で実際に料理することが求められます。

数字は電卓でもAIでも計算できますが、料理を作ることは一部機械化も進んでいますが、まだまだ人の手が必要です。

現場に人がいるという職種は、下積み期間も必要なので簡単には人員を増やせません。

それはつまり、プロの料理人になれば、仕事はどこかにあるとも言えます。

税理士のように、一人の税理士とAIだけで多くの仕事が終わってしまうという時代には成りにくいと予想できるからです。

そう思うと、中高年に多い介護、清掃、警備などは、人員を増やすのが簡単ではない職種です。

だからこそ、幅広い年齢層から募集されているのでしょう。

結局、職種というよりも、働き方が知識や経験を蓄積できて、次の展開に発展できる準備になっているかがポイントです。

多分、その準備ができるなら、職種は入り口に過ぎず、中高年になっても仕事が見つかります。

逆に自身の時間を切り売りする働き方では、3年後、5年後に体力が落ちた時に仕事を失いやすいでしょう。

とは言え、分かっていてもなかなかそこまでできないから、悩むんですよね。

「働きに来てもいいよ!」と言われたら、「ありがとうございます」と喜んでしまうこみちですが、先ずは声を掛けてもらえることがありがたいですよね。