介護が始まった両親との生活
父親は介護認定を受けて、デイサービスを利用しています。
現時点で、排せつや入浴を一人で行えていますが、「本当に体を洗えているのか?」というとそこには疑問が残ります。
と言うのも、事実として既に自分のヒゲを剃ることができません。
という意味では歯磨きも完全にはできていないでしょう。
ただ完全にボケているかというと、昔の記憶が残っていたりで、母親よりもできる分野もあります。
一方、母親は介護認定も受けていないです。
ただ元々が天然気質で、他人とは見ている場所や感じ方が異なる人なので、昔から言葉を理解した会話はできていませんでした。
加えて今は耳が遠くなり、質問に対して憶測で返答することも多く、「した」と言ったことが「していない」ことも、その逆もあって、事前に会話をしても後になって事実が違うということも多いです。
だからお願いしたことに対して、勝手な解釈や理解で一方的にキャンセルすることもあり、基本的にお願い事ができません。
両親に共通していることですが、目の前の事実に対して判断できても、「後になると面倒だよ」と思うこともその場の雰囲気だけで決めてしまうので、後で驚かされることも多くなりました。
朝夕の食事担当
基本、料理をすることが億劫な母親は、惣菜や出来合いのおかずを食べています。
物価高もあって、数品で1000円を超える父親との昼食は、密かにお金は大丈夫なのかとこみちも心配しています。
と言うのも、家計簿をつけないらしく、欲しいものを欲しいだけ買って、それを1ヶ月単位で清算しているようですが、食費をできるだけ抑えているこみちとは買い物の仕方がまるで違います。
「必要だから仕方ない」
目の前の必要性を感じて、購入しているというのが母親なりの見解だと思うのですが、少し家で調理すると半額近いコストで抑えられますし、糖尿病の父親に対しても栄養管理しやすいはずです。
とは言え、もうそんな話をして習慣を改められる状況ではありません。
母親は母親の考えでしか行動しませんし、父親もまた何かやる雰囲気を出しますが、結局は何もしないまま終わっています。
こみち自身、家で家事をすれば、両親が少しでも貯金できるかなと思ったりして、家でできる仕事を選んだのですが、結局は買い物することから抜け出せないみたいなので、だったら夕飯も昼食同様にそれぞれで賄う方式に変えてもいいのかもと思うようになりました。
それに家にいるとどうしても両親とのストレスが増えイライラするので、両親にとっても外で働いてくれた方がリラックスできるのではないかとも思ったからです。
キッカケ
昨晩、妻から今の生活に対する不満を訴えかけられました。
できるだけ負担を減らしてあげたいのですが、一方ではこみちにすると自分から負担を増やしているように思う言動もあって、流石にそれを指摘することはできませんが、結論を言えば家にいる生活に不満があるようです。
確かに外で頑張って働いている妻にはとても感謝しているのですが、家にいるからと言って暇で自由にできるかというとそうでもありません。
妻が出掛ければ、掃除を始めますし、早朝に洗濯機を回して朝食を作り、その後に干したりしているので、朝をゆっくり過ごしているように思うのかもしれませんが、こみちはほとんど毎日午前3時には起きています。
みんなが寝ている時間に一気に洗濯をするので、日中は自由な時間がありますが、感覚としては朝の7時くらいでも、お昼を迎えるくらい時間が経過しています。
例えば、昼間の様子だけを見て、余裕があると判断されると、やはり突発的なことが起これば一瞬でそれに応じなければいけないので、固定された業務があると対応できないことも覚悟しなければいけません。
朝家を出て、夕方、夜に帰宅する生活になれば、流石に早朝から起きて洗濯を回すのもなかなかなことで、当たり前に用意した朝食も0分で作れるものでではありません。
誰が苦労しているのか?
それを数値化することはできません。
でも、見えない行動は評価されにくく、淡々と熟せば簡単に感じます。
とは言え目覚ましが鳴る前に起きてしまうのは、起きなければという緊張感があるからで、親の介護も食事も全く気にしなければ、朝まで寝坊しているでしょう。
仕事で疲れていると思うから、休みの日の朝はできだ妻を寝かせて、起こさないように心がけています。
毎朝、食事を用意しているので、「たまには代わるよ」とは母親も父親、妻も言ってくれたことなどないんです。
ここ数年、数えるくらいの日を除けば、朝の3時には起きてこみちの1日が始まって来ました。
でも妻からの要望も強く、調整も必要ですが家で完結させるスケジュールではなく、全く別の外仕事も始めた方がいいとなりました。
灯油を入れたり、米を研いだり、湯を沸かしたり、そんなことって時間が掛かっても家事にはカウントされません。
細々した家事をこみちがしなくなったら、それはそれで誰もが不便だと思うのですが、だから今の状況になったとしても、こみちが楽そうに見えてしまうのでしょう。
妻もこれからさらに深刻化する両親の介護を考えると心配しか無いでしょうから。
年末を迎えて、こみちの生活も変化が始まりそうです。