「先に笑ってしまう」!?
「面白い」を考える時に、最終的な結果(笑う)を先に出してしまう方法です。
これは、怒っている時に歩き方から醸し出すのと理由は同じで、「面白い」と言うそのものではなく、そのまわりから雰囲気を作ることで「面白いんだなぁ」と言うことを演出します。
理路整然では笑えない!?
アナウンサーが原稿をスムーズに読んでいても、そこに面白みはないでしょう。
でも、そんなアナウンサーが噛んだりして瞬時に照れたりすると、その突然さに驚きと同時に笑ってしまうことがあります。
意外さが笑いになったケースです。
天然気質はなぜ面白い!?
天然気質な人が、普通とはちょっと異なるアプローチで何かすると、多くの人はその意外さに興味を持ちます。
既に笑いが出てしまうかもしれません。
ですが天然気質な人は、それが当たり前なので、笑われることに違和感があります。
つまり、理路整然は笑えないことと同じです。
でも、まわりには意外性があるので、天然気質な場合は面白く感じます。
バカ騒ぎしてもまわりは笑わない!?
例えば、「笑わせて!」と頼まれて、そこで奇妙なダンスをしてもまわりは笑わないでしょう。
なぜかと言うと、「奇妙な動き」が唐突に現れても意外性を感じないからです。
もしかすると意外過ぎて、理解が追いつかないのかもしれません。
これは先に笑うと言う方法にも通じますが、「バカ騒ぎ」が笑うタイミングの約束事になっているかがポイントです。
先に笑うのも、笑うことを当たり前にする方法ですが、バカ騒ぎがその当たり前になっているかが多くの人には伝わり難いのです。
例えば、ウケないギャグを何度も繰り返し、ギャグそのものではなく、シュールな雰囲気にもめげずに続ける様が笑いを誘います。
つまりそれも笑いに共通する「意外性」が発揮されたケースでしょう。
「面白い」を考える意味
正当な考えは、理路整然としています。
なのでその考えに触れた時に、相手は真面目に捉えて内容を判断するでしょう。
一方、サービスや商品が理路整然としていると、「興味持つ」ことができれば、よりその性能やコンセプトにも深く理解できるはずです。
しかしながら、沢山の商品が並んでいると、その商品に目が留まるかは問題で、理路整然だけでは克服できないこともあります。
ニュース番組の場合、それを観る人はニュースを知りたいと思っている人なので、アナウンサーが面白いことを言わなくても不満には思いません。
むしろ変に茶化すよりも好感が持てます。
ではエンタメを見ていて、何だかバカ騒ぎしかしているようにしか見えなかったらどうでしょうか。
天然気質の笑いは意外性ですから、出演者が全て天然気質だったら、まとまりある進行は望めません。
すると全体としてバカ騒ぎにも見えてしまいます。
つまり、天然気質の意外さを理路整然な視点でいじれるから笑いになると考えると、その両方があるからこそ笑いになります。
真面目でもダメ、不真面目でもダメ。
期待や想像とは異なる意外性に笑いが起こるのでしょう。
ちょっと気を抜く。そんな緩和が上手い人は、笑いも上手いかもしれません。
コツコツと頑張ることも大切ですが、それだけでは興味や関心には繋がらないのでしょう。