介護認定の「要支援」と「要介護」

 父親の介護を通じて

今、在宅で父親の介護が始まっています。

要介護認定は、まだ要支援1ですが、実際の生活は介護状態です。

例えば食事、料理することを若い頃からほとんどしなかったようで、目玉焼きも作れません。

言えば米を研いで炊くこともできません。

そんな父親なので、最初から料理ではなく、食べることからが基準です。

そして、今はそのご飯を盛って、冷蔵庫から漬け物などを出して座って食べるができません。

そうしたいという意欲がないようです。

それで、買って置いたバナナを食べるとか、お菓子を食べることはできますが、インスタントコーヒーも作れないようです。

つまり、父親自身だけでは、一人での生活は困難な状態です。

なので介護認定も「要支援」ではなく「要介護」相当ということです。

要支援が要介護になると

要支援とは、生活を一人でもできるけれど、時間が掛かり過ぎてしまうので、誰かがサポートすると効率的になるような状況です。

一緒に料理を作る。

1から10まで一人では難しいけれど、「お皿を出して」とか「この野菜を切って」とサポートすれば、料理も作れるような状況を指します。

では父親と同じことをしたら、例えばどうなるのかというと、「モォ〜、やってよぉ〜」と子どものように駄々をこねます。

つまり作業してもらうまでに、機嫌を取って、気持ちを向かせないといけません。

そんな状況なので、自分が作るという気持ちはなくて、誰かが作るのを手伝うというポジションしかできません。

「次、何したらいい?」

そんな会話にはならないんです。

「皿出して!」

「えええ」

「食べるでしょ? ほらほらそこから皿を2枚出して!」

食器棚に注意を向けて、扉の外側から皿を指さして、「このお皿を2枚」という感じです。

「そこまでできるなら、出してよぉ〜」

そんな感じで兎に角面倒がるので、何かしてもらうのが100倍疲れます。

つまり、理由や原因は様々ですが、「支援」というサポートだけではできない状態になるのです。

そして、もう一つ重要なことが、要支援が地域包括支援センターの管轄ですが、要介護になると介護のケアマネジャーの担当に代わります。

ケアマネジャーは居宅介護支援事務所と呼ばれる場所で、通常は地域包括支援センターとは別の場所にあります。

そして、地域包括支援センターは居宅介護支援事務所やケアマネジャーを指導、助言する立場とされています。

ただ上下関係というものではなく、あくまでも後方支援ということみたいですが。

いずれにしても、支援が介護に変わると担当する人が変わってしまいます。

さらに、地域には多くの居宅介護支援事務所があるので、どこの誰にマネージャーとなってもらうのか、実は結構家族としても悩みます。

それで状況としては支援から介護になっていそうな父親ですが、次の更新までは支援のまま、地域包括支援センターの担当になってもらっているような、とても微妙な状況です。

介護になると、今まで以上にしっかりとしたケアプランを居宅介護支援事務所のケアマネが作ってくれると思うのです、例えばリハビリをするだけではなく、入浴や一晩預かってもらうなどもより日常生活の中に含まれてきます。

場合によっては、要支援の時にも入浴や一晩預かるようなサービスを受けられますが、支援の場合、あくまでも介護にならないための予防的な位置づけなので、ずっと使い続けられるサービスというよりも、家でも一人で入れる練習的なニュアンスになるはずです。

いずれにしても、支援はサポート的ですが、介護になると本人だけではできない状態なので、在宅でも家族の負担が全く違います。

例えばこみち家の父親の場合、起きて寝るまで、絶対に父親が担う家事はありません。

テレビを観ること。用意されたご飯を食べること。

それくらいしかできません。

また、夜間のお漏らしは確定で、リハパンで収まるか、布団まで濡らしてしまうかが問題になるレベルです。

なので、昼間、薄いリハパンしか付けていないと、横になってテレビを見て、うたた寝でもしていると、床にお漏らしすることも増えました。

尿意は感じているみたいですが、気づいてからトイレまで保たずにそのまま放尿してしまいます。

しかも、ここが要支援と要介護の大きな差だと思うのですが、漏らした時の反応が「ごめん、漏らした」ではなく、まわりが「ちょっと漏らしている」という感じになります。

濡れたズボンのまま、椅子に座るなど、今度はその椅子も拭かないといけなくなりますが、それさえもよく分かっていない雰囲気です。

なので、こみちが見ても「支援」という段階ではなく、「介護」になっていると思いますし、まだ意識がしっかりしている部分もあるのですが、生活として見た時に父親だけでできることは何もありません。

洗い物をして、皿を食器棚にしまうこともやり切れません。

家族のサポートがなければ、父親だけでは生きられないので、それこそ一人暮らしなら施設に入るしかない段階です。

終の住処としての特別養護老人ホームなら介護3からなので、1や2では入ることができません。

一方で介護老人保健施設は介護1から入所できますが、いきなり入るというよりも、病院から自宅に戻る時のステップとして理由される施設なので、在宅介護からそのまま入所するイメージではありません。

ただ、金額的な問題もあって、特定養護老人ホームの希望者は多く、その順番待ちを兼ねて老健に長くいる利用者もいます。

実際、老健から自宅に戻るとしても、もう一人暮らしはできないので、帰るにも帰れない状況になるからです。