【介護福祉士になる】出題傾向を踏まえた学習をするために

5つのカテゴリから出題される

介護福祉士の試験は、5つのカテゴリから出題されます。

その5つとは、「人間と社会」「介護」「こころとからだのしくみ」「医療的ケア」「総合問題」です。

中でも、「介護」と「こころとからだのしくみ」は出題数も多く、受験生としてはこの2つをどれだけ密に学習できるかがポイントだと考えています。

一方で、残り3分野となる「人間と社会」「医療的ケア」「総合問題」についてもしっかりと準備しなければいけません。

というのも、試験合格の基準の一つに『全分野からの得点』という項目があるので、全く準備しないのは得策ではありません。

そこで、残り3分野どのような内容なのかを確認しておきましょう。

「人間と社会」とは?


介護現場で働くことが多い介護士にとって、もしかするとこの分野は苦戦を強いるかもしれません。

というのも、感覚的に理解する内容というよりも、社会的制度や人間の権利保護など、事実に基づいた知識を問われる問題が多くなりそうだからです。

この分野もう少し細分化してみましょう。

「人間と社会」は、「人間の尊厳と自立」「人間関係のコミュニケーション」「社会の理解」分類できます。

「人間の尊厳と自立」では、我々介護士が利用者支援に関わるうえで、利用者の尊厳や自立を常に考えたケアが不可欠です。

なぜなら、人は物ではありませんから、個々のプライドや心情を置き去りにしたケアなどあり得ないからです。

そのためにも、多角的な視点から人間を理解することが求められ、さらには権利擁護やアドボカシーについても理解深めておきましょう。

「人間関係のコミュニケーション」では、自己覚知やラポールといった用語、またコミュニケーションについても言葉を使うものや使わないものなど、種類があることにも着目します。

また、介護現場でもよく耳にする「受容」「共感」「傾聴」についてもさらに掘り下げた認識が求めれます。

「社会の理解」では、社会における利用者の立場を考えます。

家族の在り方、地域、また生活習慣の変化などにも着目し、必要とされる支援について理解を深めましょう。

さらに、社会保険制度、介護保険制度、障害者自立支援制度、その他の社会制度の役割を理解し、制度の変化や時代の変貌に視野広げて、我々介護士の担うべきケアの根拠に目を向けます。

「医療的ケア」とは?


喀痰吸引と経管栄養を扱います。

本来なら医療、看護の領域ですが、業務の分担を踏まえて介護士にもその一端を担うようになって来ました。

制度としては、基本的な知識を身につけたうえで、実践に則した研修が実務者研修の中で行います。

出題数が少ないので、合格の条件である「全範囲から得点する」とをクリアするためにも、基本知識を中心に学習しておきましょう。

「総合問題」とは?


総合問題では、個別に問われたこれまでの出題とは異なり、全範囲を横断的に関連づけた問題が特徴です。

つまり、「総合問題」に特化した対策というよりも、介護福祉士に問われる課題を総合的に判断されます。

また、出題数も全体の約1割程度と、決して軽視するべき分野ではありません。

総括


今回の出題範囲は、とても学習領域が広いと言えます。

つまりは、学習に対する成果が薄く、働きながら受験する人にとっては頭の痛い分野でしょう。

全体の約3割程度が見込まれるので、目やとしては5割以上の正解が得られると、合格の可能性が格段にアップすると考えられます。