ジリジリと勤務している「介護施設」の評判が下がっている!?

 良い介護施設とは?

インターネットで検索すると、「良い介護施設の選び方」に類する記事が見つかるでしょう。

理想的な施設を紹介している場合もあれば、介護士だからこそ分かる施設もあるはずです。

未経験者が介護施設を選ぶのは、現役の介護士だからこそ「簡単ではない」と答えるでしょう。

賛否両論あると思いますが、「良い介護施設」を見つけたいなら、そこで働いている介護士が「笑顔」なのかがポイントでしょう。

「笑顔」というのは、全てに於いて楽しいとは限りませんが、その仕事をしている中で「やりがい」や「満足感」、「他人からの承認」など、長く働くうえであって欲しい条件に繋がってくるからです。

恐い先輩介護士がいたとしても、その人がとても面倒見がよくて、介護士として心得たいスキルを出し惜しみすることなく教えてくれるとしたら、働き始めて半年後1年後、きっと感謝することでしょう。

しかし、無視したり、陰口や仲間外れにしたりして、介護士としての経験値を上げられないような環境は、どんなに待遇面が良くても選ぶべきではありません。

恥ずかしい話ですが…。

こみちが勤務している介護施設では、1ヶ月ほど前に「施設長」が変わりました。

なぜ変わったのかは、下っ端の一介護士であるこみちが知る余地もありませんが、新しい施設長が就任しましたが、まだ具体的な対策なく、変わったと実感することはできません。

中高年の方で、これから介護士として働く場合、現場だけを見ているのはオススメできません。

というのも、一般的な会社に比べて、介護施設という職場は環境で働きやすさが大きく異なるからです。

その1つが、「連帯作業」が多いこと。

こみちもサラリーマン経験がありますが、介護士の場合、自分の仕事という割り振りはなく、早く終われば次の仕事に取り掛かるを繰り返します。

ある介護士は3つで、別の介護士は10個ということも珍しくありません。

なのに単価給は2倍も変わることはなく、できる人がよりたくさん働く状況が生まれます。

でもそこに楽しさややりがいを感じられれば良いですが、たくさん働いても給料が変わらないと思うと、モチベーションを保つのが大変な職場でもあります。

人気のない介護施設には、利用者が来ません。

当然、空き部屋増え、収益が下がります。

そんな状況が続けば、施設内の装備が安いものへと変わり、入所者もより難易度の高い人を受け入れるしかありません。

介護支援の状況を7段階に分かれた「介護度」で表しますが、それだけでは判別不可能な利用者の介護しやすさがあります。

実際、ここ数ヶ月に入所した利用者の多くは、別の施設からの移動です。

本来なら、老健から特養というのがセオリーですが、なぜか特養で対応不可になった利用者が入所するケースが多くなりました。

転倒リスクが極めて高く、その利用者から目が離せないというようなケースです。

常に誰かが側につくので、以前ならみんなで分担できた作業も、一人分減った人数で対応しなければいけません。

そんな利用者が一人、また二人と増えてくると、現場の負担は一気に増加します。

お分かりかも知れませんが、「評判の良い施設」ほど、より評判になる条件が集まります。

そして、評判が悪くなった施設は、良い施設の3倍は頑張って行かないと評判を上げることはできません。

以前なら「少し評判が下がって来たのかも」でしたが、最近は「明らかに雰囲気が下がってしまった」と感じるようになりました。

事実、別の部署ではすでに何人かの介護士がまとまって退職していて、より少ない人数で対応しなければいけない環境が常習化しています。

確かこみち部署でも、経験豊かな介護士が退職し、新人で採用されるのは未経験者ばかりです。

しかも、数ヶ月を経過してもオムツ交換ができないままで、雑務専門スタッフとなっています。

教える時間がなく、また雑務でもいいと思っているところもあって、スタッフが育たない実情がありのです。