「拡大する思考」と「収束する思考」があるって掘り下げました!

 現時点でパソコンには「収束する思考」しか無い!?

ここでいう「拡大する思考」とは、目の前にある事柄にいろいろな条件を加えて、「未来」を予測するような考えを指します。

一方で、「収束する思考」もいろいろな条件を加えて、「未来」で起こる結果を想像します。

似ているように見えるかもしれませんが、実は決定的な違いがあって、拡大する思考では「憧れ」的な要素も含みますが、収束する思考では憧れなどはなく「現実的」だったりします。

今の生活に満足できていないとして、自身の未来を考えて「夢も希望もない」と思うのは収束する思考が強いからでしょう。

一方で、確かに今は不満かもしれないが、「未来も不幸せとは限らない」と思えるのは拡大する思考を使うからです。

例えばパソコンはプログラム言語を使って考えています。

事前に設定された範囲内であれば、人間よりも膨大な情報をたくさん処理することができます。

しかしながら、それは収束する思考で、決して拡大する思考ではありません。

さらに言えば、人工知能がさらに発達して、収束する思考から拡大する思考へと変化した時に「シンギュラリティ」が起こるのではないかと思います。

ただ、収束する思考の上級思考が拡大する思考ではありません。

大きな違いは「意識」や「意思決定」の有無でしょう。

1万通りある方法の中から、最も優れた一択を選ぶのはパソコンが得意で収束する思考でもあります。

一方で、同じ1万通りから、自由に1つを選ぶには、「意識」や「意思決定」という思考が加わります。

時に非効率だったり、無駄なことだったりするのですが、排除されるべきかというと人生を彩る意味では価値ある事柄になったりします。

安くて美味くて早い食事は、最も効率的かもしれませんが、晩年になっても覚えているような記憶には残らないでしょう。

雨に降られて、店が見つからなくて…。

決して上手くことが運んではいなくても、その人にとって大切な記憶になることは珍しくありません。

言うなれば、拡大する思考になるのですが、その分岐点を超えた時に、人類の思考を人工知能によっても再現できるようになるでしょう。

拡大する思考と収束する思考の違いと同じ部分

実は「意識」や「意思決定」の有無と紹介しましたが、収束する思考にもそんな思考が無い訳ではなく、影響が少なくて無視できてしまうにすぎません。

例えば、ネットショッピングは、とても便利ですし、時間がない時でも簡単にできるので便利です。

そのネットショッピングは収束する思考ですが、その理由として、実際に買い物中に店先で目に留まり、「コレ良いんじゃない?」というときめきや出会いが、画面越しでは厳密に同じではありません。

とは言え、違っていても問題ないという意味では、大きな問題にはなりませんが、ポイントは実際に見つけた時にしか働かない「意識」や「意識決定」が、これまでの人生観だったという事実です。

人と人との出会いも、事前に設定した項目が合致していると、予測できる出会いになる可能性が高まります。

しかし、人との出会いには、全く正反対の、特別な偶然でもなければ出会うことがなかったような運命も起こります。

客観的な評価としては、やはり項目ごとに合わせた方が安定するはずですが、違うからこそ発見し、見出される感情もあるでしょう。

確かに気が合うけれど、合い過ぎて、居ても居なくても気にならないでは問題です。

あまりにハラハラ続きでも疲れますが、人生を楽しむ意味では予測外のことが起こった方が面白くもあります。

このバランス感覚という意味では、収束する思考と拡大する思考を明確に分離させることは難しく、人によってその割合は異なります。

初対面の時としばらくして全く異なる性格だったとしても、決して人格が複数ある訳ではなく、思考方法が変化し、より不確定な拡大思考が増したのでしょう。

人間的な魅力は、収束する思考の成熟度よりも、拡大する思考でのタイプではないかと思います。

大人しくただただジッと動かないのは、収束する思考が全面に出ているからですが、そこから変化して、感情や表情に変化が現れる時に、その人らしさを感じます。

時には「それが好物なの?」とか、「それに興味があったんだ?」と意外に感じることもあるでしょう。

しかし、その変化こそが重要で、人工知能もどこで「感情」や「生命としての命」を出せるかがポイントです。

その意味では、記憶力や計算力のような部分が高速化されても、人工知能が人間になることはできません。

「失敗」や「ミス」をして、そこでどう誤作動するかが、個性であり、その人らしさを最も感じる部分だからです。

未来を想像した時に、現実的なことが頭を過り「不可能だ!」と結論してしまうのは、収束する思考から抜け出せないから。

どこでどう誤作動し、「できるかもしれない!」と思って進めるかがポイントです。

さらには、その悩むこともまた拡大する思考の特徴で、平凡な結果に終わったとしても、記憶に残り、それが自身の人生を価値あるものにしてくれます。

人工知能がさらに発達し、彼がいつか「僕たちは何のために生まれたんだろう?」と悩んだ時に、本当のシンギュラリティも起こるのでしょう。