NHK「所さん!大変ですよ「高齢ペットの介護が大変!」」を観ましたか?

 7月1日午後7時30分から放送された番組

高齢ペットの介護が大変になっていることをNHKの番組で放送していました。

たまたま、観ることができたのですが、介護士として働いたことが無いかった家族の反応が興味深く感じました。

「だからペットなんて簡単には飼えない!」

確かに老犬になると昼夜関係なく延々と吠え続けたりしますし、食べたりすることも付きっきりの支援が必要です。

実際に、こみち自身も老犬の看取りを経験していて、まさに人間と変わりませんでした。

つまり、ペットの話と言いながら、これは「我々の老後」を考える番組だと思いました。

しかし手間がかかるペットに対し、例えば殺処分してしまうケースもあるそうです。

人間なら大きな社会問題となるでしょう。

また、それぞれの家庭で介護できなくなったら、介護施設のような役割を担うペットの保護施設があることも紹介していました。

月額5万円から6万円ほど必要で、数年続けば数百万円を超える金額になります。

その金額を高いと思う人もいるでしょう。

しかし、同じ話が高齢者にも起こりますし、人間の場合には月額5万円では受け入れてくれる施設は空きがないかもしれません。

しかも入所すると、施設に合わせた生活を強いられ、そこで生きるということに少なからず考えさせられるでしょうし、さまざまな感情が起きるはずです。

中高年の世代でも、突然の脳障害により半身麻痺になれば、やはりそれまでの日常生活は一変した人もいます。

また、転倒で足を骨折すれば、場合によってはその後の歩行や生活で支障が起きたりもします。

このブログでは再三に渡り「中高年の仕事探し」としてこみちなりの考えや知っていて欲しいポイントを紹介させてもらっていますが、実は健康に暮らせる状況ならどんな方法でもいいはずです。

しかし、さまざまな条件が突きつけられるような状況になって、本来なら希望しないことでも背負うしかない状態が時として起こります。

例えば両親の介護で仕事を辞めるということもよく聞く話でしょう。

いつでも両親が見えるところで働けて、しかも暮らしていけるだけの仕事があると安心できます。

すぐに思いつく「ライター」などは人気がある職種かもしれません。

でも、何のバックボーンもなく始めれば、最初はそれなりに上手くいっても途中で躓くこともあるでしょう。

その場面ごとに解決策が浮かぶなら問題ありませんが、場合によっては「人生として詰む」という事態を招きます。

そうなる前に、準備やスキルを磨く意識を持ち、行動することが必要です。

いつかは自分自身にも起こることなので、「高齢ペットが大変!」と他人事では片付けられません。

この番組を、単なる高齢ペットの話としてだけでなく、我々の老後という意味で観て欲しいと思いました。

こみちも介護士として働く時は、大切な家族を預かっていると思って利用者に接します。

家族の前でも同じような口調や言葉で説明できるかがポイントにしています。

安い給料といってしまえば、勘違いした介護士は急に大きな態度を取るでしょう。

でも、学ばせてもらっていると思えば、報酬をもらえるだけありがたい話です。

どう感じるかがポイントですが、その意識づけを高めるためには「介護福祉士」の取得を条件にしたり、介護における自立支援の意味を考える機会を持つことで、介護業界はさらに社会的に大きな役割を担うはずです。

そんなことを感じられた番組でした。

再放送も予定されているので、観ていない方は確認されるといいでしょう。