「介護福祉士試験」(社会の理解)で試験対策をしよう!

「 社会の理解」とは?

「社会の理解」とは、高齢者や障がい者が公的な環境下で適切なサービスを受けるための法整備や制度を問われる分野です。

その代表的なものが、「介護保険制度」と言えるでしょう。

また、以前は高齢者を各家庭で介護するケースも多かったのですが、核家族化が進む現代では「介護施設」による役割も増しています。

その意味では、例えば老老介護になってしまうことで、増えた負担をどのように解消したり、適切な距離感を保ちながら地域社会が支援する環境づくりますます求められるでしょう。

特に、これまでどのように「国」が取り組んで来たのかを理解し、また自治体ではどんな役割担うことになったのかを知れば、今後の介護制度で必要となる目標を理解し、我々介護士もまたその背景を踏まえた現場で働くことができるのです。

問題5 2015年以降に家族の在り方がどう変化したのかを問う問題

まず5つある選択肢の中で、「核家族」が増加傾向にあることや、女性よりも男性の未婚率が高いこと、熟年離婚が社会的に問題となっていることを知っていれば、3つの選択肢を除外できます。

残ったのは「核家族」の中でひとり親と未婚の子どもという組み合わせが増加しているのか、65歳以上のいる世帯では「単独世帯」が最も多いのかを考えることになります。

「単独世帯」とはまさにその世帯に一人しかいないということで、高齢者の増加が懸念されるとしても、「最も多い」とは言えません。

つまり、「ひとり親と未婚の子どもが増加している」という選択肢が正解となります。

問題6 セルフ・ヘルプ・グループに該当するものを選ぶ

「セルフ・ヘルプ・グループ」という言葉を知っていましたか。

こみちは知りませんでした。

そこで、まずは選択肢の内容を確認しました。

言葉の意味から、「何か自分自身で役立つことを目的とした集団」と解し、ただ選択肢の中から「ボランティア団体」をこみちは選んでしまいましたが、正解は「患者会」でした。

確かに患者会は、同じ病いで悩む人同士が情報の共有などを行うことから、「セルフ・ヘルプ・グループ」になります。

問題7 福祉三法に続いて制定された「福祉六法」にもなっている法律は?

知っていれば即答できますし、知らなければ考えても答えられない問題です。

「社会の理解」の出題に多い傾向で、年末あたりからまとめて暗記しておきたい分野とも言えそうです。

福祉三法が制定されたのは、昭和20年代。

つまり戦後の混乱状態で、国民の健康や生命を守るために制定された内容です。

仕事がなく働くことができない人に「生活保護法」を、親など生活をみてくれる人がいない子どもには「児童福祉法」を、混乱時期に身体の負傷などを負った人には「身体障害者法」を制定したのです。

考えてみれば、この三つの法律が作られた理由も、なんとなく理解できるでしょう。

そして、「福祉六法」には新たに三つの法律が加わりました。

それが、知的障害者福祉法、老人福祉法、母子及び父子ならびに寡婦福祉法です。

身体障害法が人間の手足などを対象としているのに対し、知的障害者福祉法は人間の内面を対象としています。

この違いは、戦後の混乱時期から段々と社会的に復興が進み、新たな社会問題として支援しなければいけないと制定されたものなので、「知的」という内面が加わったと理解すればいいのかもしれません。

また、老人福祉法や母子、父子などの家庭を支援することが必要になって来たのも、社会的な復興が進んでからだったのでしょう。

では試験で問われた内容を確認すると、「老人福祉法」が含まれているので、これを選べば正解です。

問題8 2017年の社会保障給付費に関する正しいもの

この問題もまた日頃から新聞などでニュースを知っているかがポイントです。

常識から、介護対策又は年金対策に関する費用が大きな負担になっていることが挙げられます。

しかし、介護保険制度が始まった背景の一つが、増加が見込まれる「介護対策」の緩和なので、「固定費」という意味では「年金対策」の方が死活問題だと言えます。

そこで、こみちは迷いましたが、「年金対策」を選ぶこととし、結果的に正解となりました。

問題9 介護保険法の「保険者」は誰か。

介護保険法や介護保険制度に関する基本問題です。

これは迷わずに正解である「市町村及び特別区」を選びたいところでしょう。

問題10 介護保険制度の利用に関する正誤

この問題も基本問題です。

介護保険制度とは何かをまとめる中で、その利用手順や誰が誰に届け出るのかを確認しておけば、正解に到達できるでしょう。

問題11 介護保険制度に関する正誤

この問題も基本問題です。

問題10同様に「介護保険制度」を確認しましょう。

問題12 「ノーマラゼーション」とは何か?

誰しもが社会の中で「普通に暮らせる」ことを指します。

問題13 障害者総合支援法と介護保険法との関係性を問う問題

65歳になると支援が必要な人は介護保険法が優先的に適用されることを知っていれば、障害者総合支援法から切り替わることが想像できるでしょう。

この問題も正解しやすい問題です。

問題14 障害者総合支援法の理解

65歳になると、障害者総合支援法から介護保険制度に切り替わるのではありません。

あくまでも、同じサービスがある場合に優先されるのが「介護保険制度」ということです。

つまり、適応年齢は、65歳未満とは限りません。

また、18歳に至らない場合には、児童福祉法が担当することから、この設問では「18歳以上」を選ぶことになります。

問題15 「障害者総合支援法」に対する理解

介護保険制度同様に考えて、「市町村審査会」を選んだものの、改めて「障害者総合支援法」についてもまとめ直した方が良いかもしれません。

問題16 「高齢者虐待防止法」に関する理解

なんとなく耳にした内容ではあるものの、確実に理解できていないこともあり、選択肢の中から自信を持って正解を選ぶことができませんでした。

介護士が直面することも想定されるものなので、「高齢者虐待防止法」についてもまとめておく必要があります。

この分野で出題される内容は、知っていてば確実に得点できる反面、知らなければ正解できないので、しっかりと準備したかがポイントになります。